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学び・キャリア 2020-03-29

オープン後半年で予約が埋まる人気店に! プライベートサロン『LORONG』の運営術に迫る

的確なコンセプト設定で人気店に成長した『LORONG』。現在の集客は平均すると1日に6名ほどで、多い時はベテランの技術者でも対応に苦戦するほどの成果を残しています。その成功の陰には、ギャップを作ることでサロンへの興味を高める集客術やコンセプトの共有はしても強要はしない経営方針がありました。

後編では、SNSに頼らないサロン作りの極意に迫ります。

「マンツーマンなのに安い」を武器に

————「SNSの発信に力を入れていない」とのことですが、なぜ集客に成功しているのでしょうか?

「2,700円のカットをはじめメニューの価格を抑えているからです。自己発信が苦手な私たちがお客さまの目を引くためには、低価格化がもっともわかりやすい手段だと思い、現在の料金プランを設定しました。しかし今は価格を抑えたサロンは多くあるので、それだけで集客することは困難です。

そこで、サロンの強みをもうひとつ作りました。それが、『マンツーマンのプライベートサロンスタイル』です。一般的にプライベートサロンは高価格の印象がありますが、『LORONG』をはじめとする3店舗は『マンツーマンなのに安い』。それがギャップを生み、興味を持ったお客さまが足を運んでくださっていると感じています。

ちなみにオープン当初から比べるとメニューの価格は上がっていて、設定を見直すタイミングは予約が埋まり始めた頃です。『忙しくなったら上げて、また忙しくなったら上げて』を繰り返して、現在にたどり着いています。徐々にレベルアップしていく印象があるので、ゲーム感覚を味わえて楽しいですね。頑張って発信をしなければならないと思ってはいますが、どうも面倒くさがりで(笑)」

コンセプトを強要しない理由とは?

————採用のこだわりはありますか?

「技術を持っていることは前提として、やはり大切なのは人柄です。『LORONG』をはじめ展開しているサロンはすべて、席数とシャンプー台が1つの静かな空間なので、落ち着いている方でないと活躍することは難しいと思っています。現在は私を含めて4名のスタッフが在籍しており、そのうち2名はもともとの知り合いです。もう1名は知人から紹介を受け入社に至りました。

採用の際に意識しているのは一緒に食事に行くことです。普段の行動から、その方の本当の姿がわかると思うので、店員さんへの受け答えや常識的なマナーがあるかを見ています。あとは、好きな食べ物が似ているとうれしいですね(笑)。ちなみに、スタッフには『無言接客サービス』というサロンのコンセプトを共有はしますが、強要はしていません」

————なぜ、コンセプトの強要をしないのでしょうか?

「私の考え通りのサロンができるよりも、1人ひとりの個性が交わったほうがおもしろいからです。またキャリアのある美容師はそれぞれのルールやテンポを持っていますから、それを否定しないほうが仕事のクオリティは上がります。時折、業界の方から『中途で採用した美容師はこだわりや癖が強くてサロンにマッチしない』という悪いイメージを聞くこともありますが、私は結構そこが好きです(笑)。お客さまに受け入れられていれば、オーケーだと思っています。

ちなみに、入社時に『無言接客サービス』の説明をしてもなかなか理解されないこともありました。それでも、きちんとお店の方向性を伝えたところ徐々に取り入れてくれて、今ではこのスタイルの長所も理解してくれています」

目標は「働きすぎないこと」

————最後に、今後の目標はありますか?

「自分の好きなことにもっと取り組んでほしいと思っているので、『働き過ぎないこと』が目標です。とくに、渋谷区幡ヶ谷にある系列店『BUKA BUKU』は、集客サイトのランキングでエリアトップクラスの実績を上げるほどの人気店になり、サロンワークがハードになっています。もちろん、とてもありがたいことではありますが、店長には疲弊してほしくはありません。上手に休んで自分の時間もしっかりと取ってほしいです。

売上を出すことは確かに大切ですが、そこのみに集中するあまり疲れてしまった美容師を見かけることが時々あります。ですので、プレッシャーがかからずに技術を十分に発揮できる環境をより整えていきたいですね」

SNSに頼らないサロン作りの極意

お客さまの8割は地元の方という『LORONG』。SNSに頼らないサロン作りの極意をまとめると、下記の3つでした。

1.サロンの業績とともに客単価を上げる

2.ギャップを作ることでサロンへの興味を高め、集客につなげる

3.コンセプトの共有はしても、強要はしない

よりスタッフに優しい環境を目指している斉藤さん。「営業時間も店長に任せているので、ゆっくり寝たい日は遅くオープンしてもよい」と伝えているそうです。リラックスできる空気感に触れたい方、「無言接客サービス」を体験したい方は、足を運んでみてはいかがでしょうか?

▽前編はこちら▽
無言接客サービスで人気店に! 80%以上の再来率を誇る『LORONG』の経営術に迫る>>

Store Data

LORONG

住所:東京都渋谷区富ヶ谷1-3-14 根本ビル2F
TEL:03-6875-1834
URL: http://lorong.tokyo/
Twitter:@lorong_tatsu
note:https://note.com/lorong_tatsu

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