美容部員の履歴書はどう書く?ポイントやマナーを押さえよう

美容部員として就職・転職したい場合、応募先に履歴書を提出します。履歴書には書き方のコツや提出時のマナーがあり、知らずに出してしまうとそれだけで採用が遠のく可能性も。そのため、採用率を上げるためにも、正しい方法を押さえておくことが重要です。

これから応募する予定の人は、最後までしっかり読んで役立ててみてください。

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美容部員の履歴書で見られる点とは?

美容部員の求人応募の際に提出する履歴書では、どんな点がチェックされやすいのでしょうか。

企業が求める人材か

求人票などでは、企業が求める人物像について書かれていることも多いです。企業が欲しがっている人物像にマッチしているかどうかは、応募において重要な点といえます。また、自分のスキルや特技など、仕事で活かせる強みも伝えることが大切です。

社会人としてのビジネスマナーが身についているか

美容部員という職業柄、ビジネスマナーも大切です。次章で履歴書の項目ごとに書き方のポイントを解説するので、参考にしながら正しく記入しましょう。

文字が美しいか(丁寧さ)

文字で人柄を判断されることも多いです。特に美容部員は美に関する仕事なので、文字を丁寧に美しく書いてあるかどうかもチェックされやすいでしょう。履歴書を記入する際は、きれいに書くことを意識してください。

美容部員としてどんなキャリアビジョンを持っているか

どんな美容部員になりたいかという理想像や、美容部員としてどのようなキャリアを描いていきたいかという将来的なビジョンなども見られやすいポイントです。きちんと考えていることがわかると、応募先への志望度の高さ・本気度が伝わり、好印象を与えやすいといえます。

【項目別】美容部員の履歴書を書くときのポイント・注意点

履歴書にはさまざまな様式がありますが、共通の項目も多いです。そこで、美容部員の履歴書において、項目ごとの書き方のコツや気をつけたい点を押さえましょう。

1. 日付

一番上に日付の欄があるので、履歴書を記入した日ではなく提出する日、郵送の場合は投函日を書きます。和暦(元号)と西暦のどちらを使うかは、履歴書内で統一することもポイント。元号を使用する場合、「令和」を「R」と書くなどの略字はNGです。

また、過去に書いた履歴書の使い回しも避けましょう。

2. 氏名・ふりがな

次に、自分の氏名とふりがなを記入します。氏名を書くときは、苗字と名前の間にスペースを空けてください。

また、履歴書の表記が「ふりがな」の場合はひらがな、「フリガナ」の場合はカタカナで、氏名の読み方を書きます。読みやすさや文字のバランスを考えて、丁寧に書くことも大切です。

3. 生年月日・年齢

つづいては、自分の生年月日と満年齢です。数字はいずれも算用数字を使用します。前述したように、「年」の部分は履歴書全体で和暦か西暦かを統一してください。年齢は、「日付」に記入した提出日時点での年齢を記入しましょう。

4. 住所

住所の項目は、都道府県から書き始め、番地まで省略せずに記入します。マンションなどの場合は、建物名と部屋番号も書きましょう。ふりがなは番地の前まで、もしくは、建物名が漢字や外国語で難しい読み方であれば、建物名のふりがなも記入してください。

5. 連絡先

連絡先の欄には、自宅の固定電話番号や自分の携帯番号、メールアドレスを書きます。複数持っている場合、日中につながりやすい番号と日常的に使っているアドレスを記入しましょう。

6. 写真

履歴書には、証明写真を貼る部分があります。真正面を向いた、肩から上辺りまでの写真で、3カ月~半年程度以内に撮影したものを使いましょう。プリントシールやスナップ写真は避けてください。

サイズは一般的に、2.4×3cmまたは3×4cmです。使用する履歴書用紙の写真サイズを確認しましょう。

写り方のポイントは後述しますが、清潔感のあるメイクや髪型で、服装は美容部員の仕事に合う私服にします。

また、万が一写真が剥がれたときのことを考え、裏面に氏名を記入しておくこともポイントです。

7. 学歴

学歴の欄は、1行目の中央に「学歴」と書き、2行目から年月と内容を記入します。年月欄には、「年」と「月」の文字は書かなくてかまいません。年は、ここまでと同様の暦(西暦または和暦)を使用しましょう。

中学校の卒業、あるいは高等学校の入学・卒業時から書き始め、「高校」と略さず「高等学校」と書くなど、学校名は正式名称にしてください。新卒の場合は、在籍中の学校の「卒業見込み」も記入します。

8. 職歴

職歴は、学歴の最終行から1列空け、次の行の中央に「職歴」と書いて、さらに次の行から記入を始めます。入社と退職の年月・勤務先の社名や店舗名などを書き、退職した職場は「一身上の都合により退職」、まだ在籍中の職場は「現在に至る」と記しましょう。

なお、長く勤めなかった職場がある場合、記入するかどうか迷う人もいるかもしれません。しかし、職歴の詐称と受け取られてしまわないように、早期離職した職場も書いたほうがよいでしょう。

職歴を書き終わった次の行に右寄せで「以上」と記載すれば、職歴の項目は完了です。

9. 免許・資格

自分が所持している免許や資格と取得年月を記入する項目です。書く順番の決まりはありませんが、一般的に運転免許から書き始めます。

ほかは取得した時系列順で、美容に関する資格があれば漏れなく記入してください。なお、資格名には略称を使わず、正しい名称で記載しましょう。

10. 志望動機・自己PR・趣味特技

志望動機・自己PR・趣味特技は、重視されやすい項目のため、特にしっかり書くことが大切です。

志望動機は、入社への意欲や入社後の目標など、なぜその企業で働きたいのかという理由、自己PRは、長所や短所を自己分析したうえでどう仕事に活かしたいかなどを記載します。

例文やテンプレートもありますが、丸写しでは気持ちが伝わりません。自分の経験を振り返りつつ、応募先の特徴なども考慮し、自分の言葉に置き換えて熱意を伝えることが重要です。

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11. 本人希望記入欄

本人の希望を記入する欄が設けられている場合、勤務地や勤務時間などの希望があれば、素直に書きましょう。特に希望がない場合も、空欄にするのではなく「貴社の規定に従います。」と記入します。

なお、企業から連絡が来た場合に対応しやすい時間帯などを書いておくと丁寧でしょう。

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美容部員の履歴書の提出方法とマナー

つづいて、美容部員の履歴書を提出するときの方法と、それぞれの方法におけるマナーを解説します。

1. 持参して手渡しする

履歴書を企業に持参して直接渡す場合は、持ち運びや渡すときに折れ曲がったり汚れたりしないような配慮が必要です。書類をクリアファイルに入れたうえで、クリアファイルが入るサイズの封筒に入れ、封筒裏面の左下に自分の住所と氏名を書きましょう。

2. 郵送する

応募先が遠くにある場合などは、履歴書を郵便で送ることもあるでしょう。そこで、郵送するときのマナーを下記で詳しく解説します。

添え状(送付状)をつける

郵送の際は、履歴書とともに添え状を送るのが一般的です。A4サイズの用紙を使用し、下記のような内容を書きます。

・日付:最上部に右寄せで投函する年月日を記載。暦の書き方は履歴書と統一させる。
・宛名:日付の次の行に左寄せで会社名・部署名・担当者名などを正式名称で記入。会社や部署宛の場合は「御中」、個人名の場合は「様」をつける。
・署名:宛名の次の行に右寄せで自分の住所・氏名・電話番号を記入。
・件名:中央揃えで「応募書類送付の件」などわかりやすい件名を記入。
・本文:頭語に「拝啓」、結語に「敬具」を用い、簡単なあいさつ文と書類を送る旨を記入。「敬具」は本文から行を変えて右寄せで書く。
・同封する書類:中央に「記」と記し、次の行に同封する書類と部数を記入。「履歴書 1部」「職務経歴書 1部」など。

封筒には表書き(宛名)・裏書き(差出人名)を

封筒は、書類が折らずに入るサイズのものを使用しましょう。封筒の色には規定はありませんが、白を使うのが一般的です。

封筒の表には、送付先の郵便番号・住所・会社名や宛名を黒で記入し、左下に赤で「履歴書在中」と書いて長方形で囲みましょう。もともと「履歴書在中」と書かれている封筒を使用する方法でもかまいません。

裏には手渡し時と同様、左下に自分の住所と氏名を書きます。クリアファイルに送付状と応募書類を入れてのりで封をし、封入口の真ん中に「〆」と書けば完了です。

3. メールに添付する

メールで履歴書を送る場合は、応募書類であることがわかるように「履歴書ご送付の件」などの件名をつけましょう。応募先には日々多くのメールが届く可能性があるため、見落とされてしまわないように、はっきりと件名を記載することが大切です。

本文には、

□□株式会社

〇〇様

この度貴社の求人に応募いたしました、△△と申します。

応募書類を送付しますので、ご査収いただきますようお願いいたします。

なお、万全を期すため、書類にはパスワードを設定いたしました。

パスワードは追ってご連絡しますので、ご確認いただけますと幸いです。

お忙しいところ恐縮ですが、何卒よろしくお願い申し上げます。

(末尾に自分の氏名・連絡先)

 

というような内容を記載し、履歴書データを添付します。

履歴書をWordやExcelなどで作成した場合は、まずPDFに変換しましょう。PDFファイルをフォルダに入れてzipファイルに圧縮し、パスワードを設定します。ファイル名には日付と氏名を入れ、最後に「履歴書」とつけるとわかりやすいでしょう。

なお、設定したzipファイルのパスワードは、セキュリティ面を考慮し、メールで送るのではなく電話・郵送・対面といった方法で先方に伝えるのがおすすめです。

美容部員の履歴書用紙や記入方法のマナー

ここからは、美容部員の履歴書用紙や記入方法におけるマナー・ルールを押さえましょう。

履歴書の様式

履歴書用紙には多くのフォーマットがありますが、応募先から特に指定がなければどれを使ってもかまいません。

しかし、新卒者や未経験者と、転職する中途採用者や経験者では書く内容が異なるため、適切なタイプを使ったほうがよいでしょう。具体的には以下のような種類があるので、自分に合うものを選んでみてください。

・厚生労働省推奨の様式など学歴・職歴欄が広いもの:中途採用者や転職回数が多い人におすすめ。前職の退職理由を書けるものもある。
・趣味特技・クラブ活動・自己PR欄が広いもの:新卒者や転職回数が少ない人向け。学生の場合は学校指定の様式を使う方法でもよい。
・勤務の希望を記入する欄があるもの:パート・アルバイトの応募にぴったり。記入欄が小さく書く内容が少なめで済む。

用紙サイズはA4またはB5

履歴書の用紙サイズはA4またはB5が普及しており、どちらを使用してもかまいません。書く内容を充実させたいなら、記入スペースが広いA4サイズがよいでしょう。

なお、用紙は市販のものを購入するか、インターネットでテンプレートをダウンロードする方法で入手してください。

手書きかパソコンかの決まりはある?

手書きとパソコンではどちらがいいか、気になる人もいることでしょう。しかし、指定がなければどちらでもかまいません。

なお、パソコンやスマホで入力したほうが楽なうえ、ミスしたときの修正も簡単にできるので、利用する人が多いです。手書きの場合は、油性のボールペンや万年筆などインクが消えないペンを使いましょう。

修正液はNG

履歴書を手書きしていて途中で間違えた場合は、修正液や修正テープで消すのではなく、新たに書き直したほうが好印象です。なお、書き損じが不安な場合、別の紙で練習したり下書きしたりすることによってミスを減らせます。

また、消せるタイプのペンも使わないほうがよいでしょう。

誤字脱字などのミスをチェックする

手書きでもパソコンでも、誤字脱字などの間違いには十分気をつけてください。記入ミスがないか、声に出しながら読んで確認するとよいでしょう。提出までに時間の余裕がある場合は、第三者にチェックしてもらい、気になる箇所があれば指摘してもらうと安心です。

使い回しはNG

前でも触れましたが、過去に作成した履歴書を使い回すのはやめましょう。企業が違っても同じ業種なら再利用できる、と思うかもしれませんが、企業ごとに特徴や求める人材などが異なるため、その企業に合った内容にしなければなりません。

証明写真にも注意が必要

証明写真は応募者の印象を左右するものなので、履歴書のなかでも大事な要素のひとつ。特に美容部員の仕事では、お客様に与える見た目の印象が大切なため、履歴書の写真もチェックされやすいです。

下記のポイントを押さえて撮影したものを使用してください。

髪型

美容部員は、髪をまとめ上げたスタイルをしていることが多いです。そのため、証明写真でも、前髪やサイドの髪などが顔にかからないようにすることが大切。

ロングヘアの場合は髪が落ちてこないようきれいに束ね、ミディアムやショートヘアの場合もすっきり整えておきましょう。

メイク

美容部員という職業柄、写真に写る際もすっぴんはNGです。しかし、濃いアイシャドウやチークを塗ったり、つけまつげをつけたりすればいいのかというと、そうではありません。

清潔感を出すため、肌がきれいに見えるようなメイクを意識し、ベースメイクに重点を置きましょう。

表情

無表情や暗い印象の顔では、当然マイナスイメージを与えてしまいます。緊張してしまうかもしれませんが、歯が見えない程度に口角を上げた自然な表情で、明るい雰囲気に見せることを心がけましょう。

美容部員の履歴書はポイントを押さえると採用率アップに!

美容部員の履歴書におけるポイントやマナーなどを伝えたので、応募の際に大いに活用してください。知らずに記入・提出する場合に比べて、採用率アップにも期待できるでしょう。

また、美容部員の仕事探しにはぜひ「リジョブ」をご利用ください。美容業界に特化した求人サイトで、勤務地・雇用形態・給料などの希望条件を絞って検索することができるため、理想の仕事を見つけやすいことが特徴です。

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