ネイリストの資格にはどんなものがあるの? おすすめのスクールと講座を紹介!【通学・通信】
ネイリストになるために必須の資格はありません。そのため、まったくの未経験者でもネイリストになることは可能です。しかし、実際には最低限の知識や技術が備わっていないとお客様の信頼も得られないこともあるため、ネイリストとして就職を目指す方はネイルの知識・技術を習得し、その証明となる資格を取得しておくとよいでしょう。
今回は、ネイリスト志望の方におすすめの資格と、その対策ができるおすすめのスクールをご紹介します。
ネイリストの資格にはどんなものがあるの?
ネイリストの資格試験は複数の団体が実施しており、それぞれで試験内容や難易度は異なります。ここではとくにおすすめの資格として、「ネイリスト技能検定」「ネイルスペシャリスト技能検定」「JNAジェルネイル技能検定」「ネイルサロン衛生管理士」の4つを挙げ、それぞれの試験内容などを解説します。
JNEC|ネイリスト技能検定試験
公益財団法人 日本ネイリスト検定試験センター(JNEC)が主催する試験。複数あるネイリスト資格のなかでもとくに知名度の高いもののひとつで、まずはこの資格から取得を目指すという方も多いようです。
この試験は3級・2級・1級の3段階に分かれており、1級が最も難易度が高い資格です。また、試験の開催日時や受験可能な会場などの概要は級ごとに異なるので、受験を検討する際は必ず確認しておくようにしましょう。
3級の概要
最も難易度の低い3級試験は、義務教育を修了している方であればだれでも受験できます。試験ではネイリストが身につけておくべき基本的な知識や技術が問われ、その対策としてはJNECが発行する公式問題集を利用する人も多いようです。
試験は筆記と実技の2種類に分けておこなわれます。とくに実技試験の対策に関しては独学だけでは不十分となってしまうことがあるため、実技講習を受けられるスクールを活用するのもおすすめです。
2級の概要
2級は3級に合格した方のみが受けられるため、受験すること自体のハードルも高くなります。試験レベルも3級より難しくなり、サロンワークで通用するレベルのネイルに関する知識・技術が問われます。
2級試験の2018年秋季までの合格率は40.49%で、しっかりと対策しなければ合格は難しいでしょう。また、2級でも筆記と実技の2種類の試験がおこなわれ、実技試験を突破するためにはスクールやネイルサロンでの十分な勉強と経験が必要です。
1級の概要
最も難易度の高い1級試験は2級に合格した方のみ受けられます。ここでも試験は筆記と実技があり、プロのネイリストのなかでもトップレベルの知識と技術が問われます。
1級試験の2018年秋季までの合格率は37.06%と2級よりさらに低く、サロンなどで働きながら勉強をしないと合格は難しいかもしれません。また、スクールに通う場合は1級専門の対策講座などを受講するのがおすすめです。
I-Nail-A|ネイルスペシャリスト技能検定試験
NPO法人「インターナショナル ネイル アソシエーション」が主催する検定試験。学生・初心者を対象としたものとプロのネイリストを対象としたものの2種類の試験がおこなわれており、試験結果に応じてA級、SA級、PA級、AA級、AAA級のいずれかに認定されます。
試験は50問の学科試験と実技試験で構成され、ネイルの技術だけでなく爪・皮膚の仕組みや衛生関係の問題も出題されます。
JNA|JNAジェルネイル技能検定試験
ネイルのなかでも、とくにジェルを使用する「ジェルネイル」に特化した試験。NPO法人 日本ネイリスト協会(JNA)が主催しており、全国で10万人以上が取得している人気の資格でもあります。
試験は基礎知識・技術を問う初級、サロンワークで必要な知識・技術を問う中級、スペシャリストレベルの知識・技術が問われる上級の3種類に分かれており、ネイルサロンなどで働きながら難易度の高い級を目指すのもおすすめです。
JNA|ネイルサロン衛生管理士
ジェルネイル技能検定試験と同様にJNAが主催する検定試験。ネイルサロンの衛生管理に関する知識を問う試験なので、将来ネイルサロンの経営を考えている方などは取得を目指すとよいでしょう。
この試験の受験資格としては、18歳以上であることのみが条件となっています。また、ネイルサロンでの実務経験も必要ないことから、余裕があればネイリストとして就職する前に取得してしまうのもおすすめです。
資格取得を目指せる! おすすめのスクール&講座を紹介
ネイル関係の資格を取得するためには、独学で勉強をするのもよいですが、スクールへ通うと要点を押さえた講座を受けられるだけでなく、講師への質問やモデルを相手にした施術講習なども受けられるので、効率的に知識と経験を積めるでしょう。続いては、そうしたネイル関係の資格取得を目指す方におすすめのスクールや講座を見ていきましょう。
東京総合美容専門学校|トータルビューティー科 ネイルコース
厚生労働大臣指定を受けている学校法人佐々木学園の美容専門学校です。ネイルコースはJNA本部からの認定も受けており、同協会認定講師による講義を受けられる点は大きな魅力のひとつです。
講義内では各種検定対策を受けられるだけでなく、ジェルネイル、アート、スカルプチュアといった実践的な技術も身につけられるので、資格取得とネイリストとしての就職を目標にしている方には特におすすめします。
ECCアーティスト美容専門学校|ネイリストコース
学校法人山口学園が運営する美容専門学校。こちらの学校のネイリストコースもJNA本部の認定を受けており、同協会のジェルネイル技能検定やネイルサロン衛生管理士試験を受ける予定の方は充実した対策授業が受けられます。
また、カリキュラムには校内にある常設ネイルサロンでの研修も含まれており、ネイルの技術だけでなく接客ノウハウを身につけることも可能です。
アフロートネイルスクール
JNAの認定を受けたネイル専門スクール。検定対策コースをはじめ、ネイリスト養成コースやホームサロン開業コースなどもあり、ネイル専門スクールならではのコース数の多さは大変魅力的です。
カリキュラムにはジェルネイルやスカルプチュアといった基本的なネイル技術の習得を目的とした講習だけでなく、接客テクニックを学べる講習なども含まれています。また、こちらのスクールは関東各地、名古屋、大阪、京都などの日本各地に校舎があるうえに、夜間の受講も可能なので、働きながら通いやすいというメリットもあります。
TKヘアメイク&ネイルスクール
ヘアメイクとネイルに特化したスクール。JNAの認定も受けており、ジェルネイル技能検定やネイルサロン衛生管理士試験を念頭に置いた講習会を受けることも可能です。ネイルコースは目的に応じた5つのコースに細分化されており、最長2年の通学を通してネイルのスペシャリストを目指すこともできます。
こちらのスクールは土日・夜間も講義を開催しているので、通学しやすいというメリットがあります。
クラスタイルネイルカレッジ|通信もアリ
各種資格の取得、就職、開業などの目標に応じた講習を受けられるネイル専門スクール。コース数が非常に多く、それぞれのコースで目標に応じた講習や施術経験を得られます。
こちらのスクールは全国展開を行っており、札幌や沖縄にも校舎を構えています。加えて通信制のコース数も非常に多く、それぞれのライフスタイルにあった学習ができるでしょう。
ヒューマンアカデミー たのまな|通信講座
知名度も抜群なヒューマンアカデミーの通信講座。ネイル関係コースは10種類あり、取得を目指す資格の種類や習得したい技術に特化した学習が可能です。
監修をおこなっているJNA本部認定講師が添削をおこなううえに、質問にも回答してくれるので、通信講座でありながらスクールへの通学と同等の充実した試験対策ができるでしょう。また、講師に直接習えるスクーリングは全国30カ所で開催されています。
どこがいいのか迷ったら|体験セミナーやオープンキャンパスに出かけてみよう
ネイル関係のスクールは通信制のものも含めると非常に数が多く、どこへ通えばよいかわからないという方も少なくないでしょう。そうした方は、スクールが開催する体験セミナーやオープンキャンパスに参加して、スクールごとの特色や講義の雰囲気を比較してみるのもおすすめです。
技術と知識を身につけて合格を目指そう!
ネイル関係の資格は種類が多いので、自分の目標にあったものから取得していくのがおすすめです。また、資格や目標によってピッタリなスクールは異なるので、まずは資料請求し、目標にあったコースを開設しているスクールを探すことから始めてみるとよいでしょう。
出典元:
JNEC
I-Nail-A
JNA
https://www.nail.or.jp/kentei/g_kentei.html
https://www.nail.or.jp/eisei/index.html
東京総合美容専門学校
ECCアーティスト美容専門学校
アフロートネイルスクール
TKヘアメイク&ネイルスクール