自己資金のみで2店舗目を出店!『Me Ka Mahalo Pauole』の安定した成果を上げる極意に迫る
2015年にオープンした渋谷のヘアサロン『Me Ka Mahalo Pauole』。系列店のヘアメイク専門店『Me Ka Mahalo Jammming』は、六本木に店舗を構えており2011年にオープン以来、多くのファンに愛されている人気サロンです。競争が激しい業界において、2店舗ともに着実にお客さまの支持を伸ばしている背景には持続できる規模感からスタートした経営術やターゲットを意識した出店計画がありました。
今回は、そんな『Me Ka Mahalo Pauole』のオーナー鎌田友美さんにインタビュー。前編では安定した成果を上げている極意に迫りました。
持続できる規模感からスタート
————まずは、店舗展開の成功をはじめ安定したサロン経営が実現できている理由を教えてください。
「自分の力でできそうな規模感から始めたことが大きかったと思います。私が独立してオープンした1号店は、六本木の『Me Ka Mahalo Jammming』というヘアメイクサロンでした。いきなり美容室をオープンしなかった理由はいくつかあり、その1つが初期費用を抑えることができるからです。
『Me Ka Mahalo Jammming』はヘアメイク専門店なので、オープンする際には設備を整える必要がほとんどなく掛かった費用は100万円以下でした。ちなみに揃えたのは椅子、鏡、テーブルくらいですね。髪を洗わないためシャンプー台が必要なく水回りの工事費用が一切かからなかったことも大きなメリットでした。また、オープンした場所がビルの一室で、それほど広くないため固定費を抑えられこともプラスに働きましたね」
ターゲットを意識したエリア選びで、人気店に
————1号店の『Me Ka Mahalo Jammming』は、なぜ六本木にオープンしたのでしょうか?
「夜のお店や結婚式場がたくさんあって、華やかな人が多いからです。サロンにはナイトワークの女性や結婚式に参加する方々がヘアセットのために足を運んでくだいます。ちなみに『Me Ka Mahalo Jammming』の営業時間は17~22時の5時間です。基本的には、お1人を10~15分で仕上げていて、ピーク時間には1時間で9名ほどのお客さまを担当することもあります。
立地のよさもあり、『Me Ka Mahalo Jammming』はオープンしてから少しずつ軌道に乗り、資金が貯まったので2015年に『Me Ka Mahalo Pauole』を立ち上げました。オープンする際の借金は一切ありませんでした」
手作りの内装で自分らしさを演出
————2店目ではヘアサロンの『Me Ka Mahalo Pauole』をオープンされていますが、ヘアメイク専門店ではなく美容室を出店した理由を教えてください。
「実は、当初はまつエクサロンを考えていて美容室をオープンする気持ちはありませんでした。理由は1店舗目と同様に、初期費用を抑えることができるからです。まつエクサロンであれば、ベッドがありアイリストさんがいればオープンできますからね。しかし物件が決まった後に話を聞いてみると、『シャンプー台の工事をしてもよい建物ですよ』と。そこで、考え直して『美容室を出店しよう』と思い現在のスタイルに至りました。
六本木の『Me Ka Mahalo Jammming』のお客さまから、時折『ヘアセットだけでなくカットも同時にできたらうれしい』という声を聞いたことがあったので、なんとなくニーズは感じていたのかもしれません。また当時は、お昼にフリーランス美容師として都内のサロンで働き、夜はヘアセットを行っていたのである程度の集客も期待できました」
————『Me Ka Mahalo Pauole』はどのようなポイントにこだわっているのでしょうか?
「内装にこだわっています。業者が入っての工事はシャンプー台だけで、壁の塗装、飾り付け、棚の設置などは自分で行いました。きちっとしているサロンよりも、余白があるほうが私は好きなのでゆるい雰囲気に仕上がっていると思います。ちょっと曲がっているくらいがいいんです(笑)。
他にもハンドメイドのアクセサリーを販売していることもこだわりのポイントですね。私が作っているアクセサリーをはじめ、友人の作品も棚に並べています。本業の方の商品はもちろん、趣味で作っている方のアクセサリーも気に入ったら置かせてもらっていますね」
安定した成果を上げる極意
現在は2名のフリーランス美容師が在籍しているという『Me Ka Mahalo Pauole』。安定した成果を上げる極意をまとめると、下記の3つでした。
1.持続できる規模感からスタートする
2.ターゲットを意識して出店場所を決める
3.内装は自分らしく
後編では、集客術や好評のヘアメイクレッスンについて伺いました。
▽後編はこちら▽
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