国内で数えるほどしかいない! ヘッドキュアリスト『カネコショウイチ』さんの発信術に迫る

Glassy(艶やかで輝く髪)、Luxury(高級感)、A connection(絆)、Duplicability(再現性)の4つをコンセプトに掲げる表参道の美容室『GLAD.』。そんな人気サロンでヘッドキュアリストと活躍している『カネコショウイチ』さんは、日本で数えるほどしかいない頭皮ケアのスペシャリストです。果たしてヘッドキュアとは、どのようなのでしょうか? また、カネコさんはどのようにお客さまの信頼をつかんでいるのでしょうか?

前編では効果を生む発信の極意に迫ります。

noteで自身の考えを言語化して発信

————まずは、カネコさんが発信でもっとも意識していることについて教えてください。

「写真、動画、音声などさまざまな発信があるなかで、自分の強みがもっとも届く方法を選ぶことを意識しています。私は文章での投稿に優れたnoteというプラットフォームを利用しており、テキストで発信している理由は自分の哲学や想いを言語化するためです。

もし、私がカラーやパーマを前面に打ち出したいなら、写真に強いSNSを活用していたと思います。しかし、ヘッドキュアはデザインをウリしているわけではなく、髪についての考え方を変えることが目的のひとつです。そのため、『なぜヘッドキュアが大切なのか』、『私がどのような気持ちで取り組んでいるのか』を発信する必要があり、そして『私もこんな気持ちで髪に向き合い』と、その考え方に共感していただけたお客さまが足を運んでくださいます。

そこで、「ヘアケアを『贅沢』ではなく『日常』に」や「根本からの頭皮ケアで、ナチュラルで映えるスタイルを!」など、私の思いを文章で綴っていることがこだわりのポイントです。実は当初はそこまで考えていませんでしたが、きちんと言語化をし始めてからお客さまが徐々に増えましたね」

他業界と関わるなかで、発信方法を習得

————「きちんと言語化をし始めた」きっかけはありましたか?

「美容業界外の方が集まるコミュニティに参加したことがきっかけでした。その交流は、食事とコミュニケーションを掛け合わせていて、食事だけ楽しむよりも、テーブルを囲んで自分の仕事などについての想いを言葉にして話し合うことがメインにしていました。その時に運営している方から『なぜヘッドキュアをやっているのか?』と聞かれ、自分なりにわかりやすく答えましたが『やりたいことが、いまいちわからない』と返されて。そこで、改めて自分の発信を見つめ直し、すすめられたnoteをスタートしました。

ちなみに、私が参考にしているnoteのアカウントが3つあり、1人目はチーズケーキのブランド『Mr. CHEESECAKE』の田村浩二さん。2人目が、チョコレートブランド『Minimal-Bean to Bar Chocolate-(ミニマル)』の山下貴嗣さん。そして3人目が先ほどお話したコミュニティの場を作っている『6curry』のアカウントです。SNSとnoteをうまく連携しながら発信を展開していて、とても参考になりますね。美容業界で働いているからといって自分の周辺にしか目を向けるのではなく、もっと他の分野をチェックして魅力的な発信方法を学ことが大切だと思っています」

 お客さまの『なりたい・ありたい』を叶える技術者を目指して

————主な発信内容について教えてください。

「美髪を作るためには、美容室にいない間をいかにケアするかが大切なので、睡眠、食生活、日々使えるおすすめのアイテムなど、生活に関わる内容をメインに投稿しています。私が目指しているのは、美容師よりもパーソナルトレーナーに近いサービスかもしれません。

ちなみに、note以外で活用しているSNSはインスタグラム、ツイッターで多くの方はインスタグラムを入口にnoteを見てからいらっしゃいます。メインとなっているお客さまの年齢は、髪について不安を感じ始める30歳前後の方です。今後はもう少し上の世代にコミットしたいと考えています。男女比は4:6で女性が多く、女性は髪のハリ、コシ、ツヤに対してのお悩みで、男性は匂い、薄毛、将来への対策として足を運んでくださる方が多いですね」

効果を生む発信の極意

集客サイト経由のお客さまはほとんどいないという『カネコショウイチさん』。効果を生む発信の極意をまとめると、下記の3つでした。

1.自分の強みがもっとも伝わる発信ツールを選ぶ

2.業界外の方々の意見を積極的に取り入れる

3.美容師よりもパーソナルトレーナー的な発信をする

後編では、ヘアキュアの具体的な内容や今後の目標などに迫ります。

▽後編はこちら▽
問題の根本にアプローチ! 独自路線を貫く『カネコショウイチ』さんのブランディング術に迫る>>

Store Data

GLAD.

住所:東京都港区南青山5-7-23 始弘ビルB1
TEL:03-6427-5732
URL:https://gladhd.com/
カネコショウイチさんnote:https://note.com/sh0ichi

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