【美容師のカラー&カット技術】Belle omotesando 藤原愛莉さん流『春のピンクカラー×レイヤーボブ』#1
人気ヘアサロン「Belle omotesando」の店長として活躍する藤原愛莉さん。肩上レングスに定評のある藤原さんに、この春におすすめのカラーリング&ヘアデザインについてインタビュー。前編では、キャリアを築くまで、そして人気を集めているヘアデザインのこだわりについて教えていただきました。
Belle omotesando 藤原愛莉さんにインタビュー
積極的に吸収し、自分らしく表現することの大切さを実感
――2020年1月から、人気サロン「Belle omotesando」の店長に就任した藤原さん。美容学校時代は、どんな学生だったのでしょうか?
島根県出身で、大阪にある美容学校に行っていました。成績優秀とかではないですけど、興味のあることは自分から積極的にチャレンジしていたかなと思います。
サロンを見に行ったり、カット講習に参加したりするために、頻繁に東京にも来ていました。学生向けに講習をしてくれていたサロンに行ったときも、東京の美容学生ばかりのなか、ひとりだけ大阪から参加していたり。気になるサロンがあったら、自分からサロン研修をお願いしたこともありました。メイクも好きだったので、メイク検定を受けたり、メイクスタジオに習いに行ったり、学校と併行していろいろやっていましたね。
――アシスタント時代も、積極的なタイプでしたか?
アシスタントのときは、正直余裕がなさ過ぎて、カリキュラムをこなしてるっていう感じでした。単純に難しくてわかってなかったというのもあるんですが、カットもそんなに好きじゃありませんでしたし、カラーは得意な先輩がいたので、カラーに特化しようとかも考えていませんでしたね。
逆に、スタイリストになってからのほうが、少し時間の余裕ができて、またいろいろ始められるようになりました。アレンジ動画を撮ってSNSにアップしたり、セミナーにも参加できそうなものは端から行っていましたね。
――若いうちにしておくといいことについて、アドバイスをお願いします。
私ができなかったからというのもあるんですが、上の人の技術をもっと見て聞いて欲しいですね。私自身、自分がカットに入り出したら、先輩スタイリストさんの技術とかすごい気になって、よく見ていたんですけど、あまりいろいろ質問したりできなかったんです。でも、その場でもっと聞いておけばよかったなって。絶対教えてくれると思うので。
あとは、アシスタントのうちに、これはすごい得意だぞっていう武器になるものを作ること。それは技術的なことじゃなくて、SNSとかでもいいと思うんですけど、自分を表現する方法をひとつ持っておくと、今の時代はすごく強いなと思うので。私も、もっと早くやっておけばよかったなと思います。
――藤原さんが東京に来られたのは、Belleに入社した5年前からだそうですね。上京のきっかけはあったのでしょうか?
もともと最初の就活の時には、東京に出てきたいというのはあったんですが、うまくいかなかったんです。その後、関西で10年働いてみて、「あと10年経ったら東京に出るのは難しいな」と思って。30歳になる前に…っていう感じですね。Belleに決めたのは、お店で髪を切ってもらいにきてみた時の勢いと直感で(笑)。
――上京後、レベルアップを感じたことは?
上京する前からSNSはやっていたのですが、Belleに入社してみると意外とみんな活用していなくて。私のフォロワーが一番多いくらいだったんです。だから、そこはチャンスだなと思って、毎日アップするようになりました。今となっては、それがレベルアップにつながったかなって感じです。
関西にいたころはアレンジ動画をよくアップしていたんですが、それを見てお店に来てくれるって感じじゃなかったんです。東京にきて、SNSに力を入れるようになったらフォロワー数が伸びて、投稿をみてくれる人も増えて集客にもつながりました。
――投稿をアップするときのこだわりや気をつけていることは?
プライベートとアカウントを分けていないこともあり、ヘアカタログみたいにならないようにはしています。スタイルについては、自分が髪型を変えたときとか、お客様のスタイルはそのままアップしていますが、作品撮りする場合は、普段あまりオーダーのないものを作るようにしていますね。作品では自分の好きなものを作って「今好きな世界観」を発信すると決めています。
飽きやすいショートレングス好きに向けた提案を重視
――スタイル作りのこだわりは?
サロンワークで大切にしているのは、自宅で再現できるかどうか。私のお客様は、9割くらい肩上のレングスなんですが、手のかからないシンプルなショートとかのほうがウケは良いですね。
あと、短いレングスの方は、メンテナンスにいらっしゃるサイクルが早いし、飽きるのも早いんです。私もそうなんですが(笑)。だから、あまり〇〇系とかは決めず、自分の髪型もその時に好きなテイストでコロコロ変えています。それをSNSにアップすると、それを見てお客様もメンテナンスに来てくれたりしますね。
――最近のサロンワークでの動向は?
少し前は「ハンサムショート」っていうキーワードで、ちょっとカッコいい感じのスタイルが多かったんですが、それも飽きて来てるなっていう感じはあります。提案としては、割とコンパクトでマニッシュなショートスタイルとか、ふんわりとしたレイヤーが入ったボブスタイルが多いです。春に向けて、ツヤ系とかまとまりのあるスタイルというよりは、柔らかい感じのイメージですね。
カラーの色味もそうですね。春に向けておすすめしているのは、柔らかいピンク系。Belleはもともと外国人っぽい赤みのない柔らかいカラー提案が多かったんですけど、昨年くらいからピンク系のオーダーが増えるようになりました。私も、去年はほぼピンク系の髪色にしていたので、それを見てオーダーしてくださる方も多かったです。
――今回、ご提案いただいたスタイルについて教えてください。
カラーリングは大人でもできるツヤっぽいピンク系。締めたい部分に濃いめのピンクを入れています。カラー履歴があってもワンカップで作れて一発で塗れるように、無駄のない薬剤選定を意識しています。
カットは、サロンワークと同様に、再現性を重視しました。クセがあるので、ベースはブローしたときにおさまりがいいようにカットしつつ、デザインとしては動きが出るように表面にレイヤーを入れています。
藤原さんが提案する『春のピンクカラー×レイヤーボブ』
柔らかなピンク系カラーの、軽やかで動きのあるレイヤーボブ。丸みのあるフォルムに、ハチ上と顔周りに入れたレイヤーで、クセをおさえつつ動きのあるデザインに。毛先を巻いたり髪を耳にかけると、顔周りに入れた濃いピンクが表面に出て、より立体的に。
藤原さん流『春のピンクカラー×レイヤーボブ』のいいところ
1.クセがあってもブローでまとまりが出る
2.大人も取り入れやすいツヤのあるピンク系カラー
3.巻いても耳にかけてもかわいい!
ショートレングスを中心としたアレンジ紹介やスタイル提案が集客につながっていったという藤原さん。ショート~ボブに定評のあるスタイリストとして、有名店の店長に抜擢されました。後編では、そんな藤原さんが提案してくれた、この春イチオシのスタイルの作り方について詳しく教えていただきます。
▽後編はこちら▽
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取材・文:山本二季
撮影:高嶋佳代
ヘア:藤原愛莉(Belle)
メイク:松本理沙(Belle)
モデル:前山涼香
教えてくれたのはこの人!
藤原愛莉さん
Belle omotesando 店長/デザイナー
お客様1人1人に合わせたカウンセリングと再現性の高いスタイル提案が魅力。ヘアアレンジやデザインカラー、ショートスタイルに定評あり。
インスタグラム:@belle_airi
Salon Data
Belle omotesando (ベル オモテサンドウ)
住所:東京都渋谷区神宮前3-5-4
TEL:03-3479-6656
URL:http://belle-omotesando.jp/