学び・キャリア 2020-05-24

【美容師のカラー＆カット技術】Belle omotesando 藤原愛莉さん流『春のピンクカラー×レイヤーボブ』＃２

美容師

肩上レングスの提案に定評のある「Belle omotesando」に店長・藤原愛莉さんが、この春おすすめのカラーリング＆ヘアデザインを提案！藤原さんが気になっているという、レイヤーボブに、春にぴったりの柔らかなピンク系カラーを合わせたスタイルをご紹介いただきました。後編では、その詳しい作り方を教えていただきます。

藤原さんが提案する『春のピンクカラー×レイヤーボブ』

柔らかなピンク系カラーの、軽やかで動きのあるレイヤーボブ。丸みのあるフォルムに、ハチ上と顔周りに入れたレイヤーで、クセをおさえつつ動きのあるデザインに。毛先を巻いたり髪を耳にかけると、顔周りに入れた濃いピンクが表面に出て、より立体的に。

『春のピンクカラー×レイヤーボブ』の施術ポイント

１．カットベースは内側にグラデーションを入れて収まり良く

自宅でのブローでもキレイにまとまるように、ワンレンボブベースにグラデーションをプラス。

２．ハチ上にレイヤーを入れて軽さと動きを出す

スタイリングで動きが出るように、ハチ上にレイヤーを入れる。表面の髪に動きが出て、軽やかで柔らかい印象に。

３．ピンク系カラー2色でレイヤーにアクセントを

ピンク系の濃淡2色を使用。ベースカラーよりも濃いピンクを、レイヤーで動きが出る顔周りと耳上に入れてデザイン性をアップ。

HOW TO

Color Recipe
Ａ：ティントバーローズヒップにオキシ3％を1：1
Ｂ：ティントバーベリーベリーピンク：スロウホワイト＝1：1（オキシ4.5％等倍）
Ｃ：Ｂの残液＋クリア剤

BEFORE
髪質は細く柔らかいタイプ。全体にゆるいクセがあり、毛先にブリーチの履歴あり。

カラー1 ローライトを入れる
前髪と表面は外し、顔周りにローライトを入れる。カバーリングを入れて1cm幅スライスで取り、ホイル2枚分おこなう。横2mm×深さ1mmの三角チップで太めに取り、根元1cmを外してＡを塗布。
もみあげ上はスライシングでパネルを取り、根元1cmを外してＡを塗布。髪を耳にかけたときにニュアンスが出る。

カラー2 ベースカラーを塗布
ブリーチの履歴箇所を外し、根元から全体にＢを塗布。襟足も退色がないので塗布する。ブリーチ履歴箇所にＣを塗布。クリア剤を加えることで、ブリーチの履歴を解消できる。
15分放置後、シャンプー。ウェットのままカットへ。

カット１バックサイドをカット
ネープをブロッキング。平行に2cmほどチョップカット。
クセがあるので、ななめに引き出してカット。襟足の内側にグラデーションをつけることで、収まりがよくなる。
ミドルセクションをフラットに下ろし、ネープにかぶるくらいの長さでカット。耳うしろはCシェイプでカットして角が残らないようにする。
トップも同様にフラットに下ろし、アンダーに合わせてカットする。