病院薬剤師の面接の流れとは?よく聞かれる6つの質問と回答例を紹介

病院に勤務する薬剤師として働きたいと考えたとき、避けて通れないのが面接対策です。病院の面接では、調剤薬局やドラッグストアとは異なり、チーム医療の一員としての適性や病院理念への理解、協調性などが重視される傾向があります。

そのため、「何を聞かれるのか分からず不安」「どう答えれば評価されるのか知りたい」と感じている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、病院薬剤師の面接の流れをはじめ、事前に押さえておきたいポイント、実際によく聞かれる質問と回答例、逆質問の考え方までを分かりやすく解説します。面接に不安を感じている方や、これから病院薬剤師を目指す方は、ぜひ参考にしてください。

病院薬剤師の面接はどう行われる?

病院薬剤師の面接は、病院の規模や採用方針によって回数や形式が異なります。一般的に、中小規模の病院では1〜2回程度、大規模病院では2〜3回行われるケースも。

その際、1回目は複数名の応募者を対象としたグループ面接が実施されることがあり、志望動機や基本的な受け答え、協調性などが見られます。その後、2回目以降は個別面接となり、より具体的な経験や考え方、病院とのマッチ度が確認される流れが一般的です。

面接官は必ずしも1人とは限らず、人事担当者や事務方の職員、薬剤部の責任者や現場の薬剤師など、複数名で実施される場合があります。

また、面接とあわせて院内見学が行われることもあり、実際の職場環境や業務の流れを確認できることもあるようです。こうした流れを事前に把握しておくことで、落ち着いて面接に臨みやすくなるでしょう。

病院薬剤師の面接で押さえておきたいポイントとは?

病院薬剤師の面接では、専門知識や経験だけでなく、人柄や姿勢、病院との相性も重視されます。事前準備をしっかり行い、病院薬剤師として求められるポイントを理解したうえで臨むことが大切です。ここでは、特に意識しておきたいポイントを紹介します。

1. 協調性のアピールは重要

病院薬剤師は、医師や看護師、そのほかの医療従事者などと連携しながら業務を行う「チーム医療」の一員です。そのため、個人のスキルだけでなく、周囲と協力しながら業務を進められるかどうかが重要視されます。

面接では、これまでの職場でどのように他職種と関わってきたか、意見の違いがあった際にどのように対応してきたかなど、協調性を示せるエピソードを交えて伝えると効果的です。自分の考えを押し通すのではなく、相手の立場を尊重しながら行動できる姿勢をアピールすることで、病院薬剤師としての適性を伝えやすくなります。

2. 理念の尊重と貢献が鍵

病院はそれぞれ明確な理念や方針を掲げ、そのもとで医療を提供しています。面接では、「なぜこの病院を選んだのか」「理念にどう共感しているのか」が問われることも少なくありません。

あらかじめ病院の公式サイトやパンフレットなどを確認し、理念や特徴、力を入れている取り組みを理解しておきましょう。そのうえで、自身の経験や考え方とどのように重なるのか、入職後にどのように貢献したいのかを具体的に伝えることが大切です。

理念を理解し、共感したうえで行動できる人材であることを示すことが、評価につながります。

病院薬剤師の面接でよく聞かれる6つの質問と回答例を紹介

病院薬剤師の面接では、よく聞かれる質問がいくつかあります。ここでは、定番の質問と、その回答のポイント、例文を紹介します。事前に考えを整理しておくことで、自信をもって答えられるようになるでしょう。

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1. 自己PRをしてください

自己PRでは、病院薬剤師として活かせる強みを中心に伝えることが大切です。専門知識や業務経験だけでなく、チーム医療への適性やコミュニケーション力、周囲と連携しながら業務を進める姿勢なども評価ポイントになります。

単にスキルを並べるのではなく、どのような場面でどのように活かしてきたかを具体的に伝えることで、面接官に働くイメージを持ってもらいやすくなります。

回答例

私の強みは、周囲と連携しながら業務を進められる点です。これまでの業務では、医師や看護師と積極的に情報共有を行い、患者様の状態や治療方針を踏まえた服薬指導を意識してきました。疑問点があれば早めに相談し、チーム全体で最適な対応を考える姿勢を大切にしてきたことが、業務の円滑化や患者様の安心感につながったと感じています。この協調性を、病院薬剤師としても活かしていきたいと考えています。

2. なぜ当院を志望したのですか

志望動機では、なぜ病院薬剤師なのかだけでなく、なぜこの病院を選んだのかを明確に伝えることが重要です。事前に病院の理念や特徴、力を入れている医療分野などを調べ、自身の考えや価値観とマッチしていることを具体的に説明しましょう。

表面的な理由ではなく、自分なりに理解した内容を言葉にすることが大切です。

回答例

貴院を志望した理由は、理念として掲げている「患者様ファーストの医療」に強く共感したためです。多職種が連携し、患者様一人ひとりに寄り添った医療を提供されている点に魅力を感じました。これまでの業務でも、患者様の生活背景を踏まえた服薬指導を心がけてきたため、その姿勢を貴院の医療現場でも活かしたいと考えています。理念に基づいた医療に貢献できる環境だと感じ、志望いたしました。

3. 当院でどんなことをしたいですか

この質問では、入職後の働くイメージを具体的に持っているかどうかが見られます。病院の特徴や業務内容を踏まえ、自分がどのような役割を担いたいのか、どのように成長していきたいのかを伝えましょう。抽象的な表現だけでなく、実際の業務を意識した回答が好印象につながります。

回答例

貴院では、調剤業務や服薬指導を通じて、患者様が安心して治療を続けられるよう支援していきたいと考えています。また、医師や看護師との連携を大切にし、チーム医療の一員として積極的に意見交換を行いたいです。まずは基本的な業務を確実に身につけ、将来的にはより専門性の高い分野にも関わりながら、病院全体の医療の質向上に貢献できる薬剤師を目指したいと考えています。

4. ほかにも選考を受けていますか

ほかの選考状況を聞かれた場合は、正直に答えつつ、志望度の高さを伝えることがポイントです。嘘をつく必要はありませんが、その病院を第一志望としている理由や意欲を補足すると、前向きな印象を与えやすくなります。

回答例

現在、ほかにも数院選考を受けていますが、そのなかでも貴院を第一志望としています。理念やチーム医療への取り組み、教育体制に魅力を感じており、長く働きながら成長できる環境だと感じました。もしご縁をいただけましたら、貴院で病院薬剤師として経験を積み、医療に貢献していきたいと考えています。

5. 【転職】転職した理由はなんですか

病院薬剤師の面接では、転職理由を通じて仕事に対する姿勢や価値観、長く働く意欲が見られています。そのため、前職への不満をそのまま伝えるのではなく、次の環境で何を実現したいのかという前向きな視点で話すことが重要です。

転職を考えるに至った背景を簡潔に説明したうえで、スキルアップや医療への関わりを深めたいなど、将来につながる理由へつなげましょう。また、志望先の病院でなければ実現できない理由を補足すると、納得感のある回答になります。

回答例

これまでの職場では調剤業務を中心に経験を積んできましたが、より医療現場に近い立場で薬剤師としての専門性を高めたいと考えるようになりました。とくに、医師や看護師と連携しながら治療に関われる病院薬剤師の働き方に魅力を感じ、転職を決意しました。これまで培ってきた基礎的なスキルを活かしながら、より幅広い症例に対応できる薬剤師として成長していきたいと考えています。

6. 【転職】薬剤師としてのスキルと経験を教えてください

この質問では、これまでどのような現場で経験を積み、薬剤師としてどのようなスキルを身につけてきたのかが確認されます。経験から何を学び、どのように業務へ向き合ってきたかを具体的に伝えることが重要です。

勤務先の種類や担当してきた業務内容、役割などを整理したうえで、病院勤務に活かせる強みを意識して話しましょう。また、今後どのようにスキルを伸ばしていきたいかまで触れると、成長意欲をアピールできます。

回答例

これまで調剤薬局にて、外来患者様への調剤業務や服薬指導を中心に経験を積んできました。処方内容の確認や疑義照会を通じて、安全性を重視した対応を心がけてきたほか、患者様一人ひとりの理解度に合わせた説明を意識してきました。また、多職種との連携を図るべく、円滑なコミュニケーションを大切にしてきた点は病院勤務でも活かせると考えています。今後は、より専門的な知識や臨床経験を身につけ、医療チームの一員として貢献できる薬剤師を目指したいと考えています。

病院薬剤師の面接で準備しておきたい逆質問とは?

面接の終盤では、「何か質問はありますか」と逆質問をされることが多々。この逆質問は、疑問を解消する場であると同時に、応募者の意欲や志望度を確認する目的もあります。

ここで「とくにありません」と答えてしまうと、自院への関心が低い、あるいは受け身な印象を与えてしまう可能性があるため注意が必要です。事前にいくつか質問を準備しておくことで、前向きな姿勢をアピールできます。

逆質問の内容としては、業務理解や成長意欲が伝わるものがおすすめです。

【逆質問の例】
・入職までに勉強しておくと良い分野はありますか
・配属後の教育体制について教えてください
・薬剤師が医療チームの中でどのような役割を担っているのか
・一日の業務の流れを教えてください など

一方で、ホームページや募集要項を見れば分かる内容や、給与・休日といった待遇面ばかりに偏った質問は避けたほうが無難です。事前に調べたうえで、自身の成長や病院への貢献につながる視点を意識して逆質問を準備しましょう。

面接を成功させるポイントとは?

病院薬剤師の面接を成功させるためには、事前準備をしっかり行い、面接官との会話のキャッチボールを意識することが重要です。用意した回答を読み上げるのではなく、質問の意図をくみ取りながら、自分の言葉で伝える姿勢が評価につながります。

また、話す際は結論から簡潔に述べ、その後に理由や具体例を補足することで、分かりやすく伝えられます。長く話しすぎず、要点を押さえることも大切なポイントです。

さらに、緊張していても相手の目を見て話し、相づちを打つことなどを意識することで、円滑なコミュニケーションが図れます。

想定される質問に対して事前に回答を整理し、声に出して練習しておくことで、本番でも落ち着いて対応できるでしょう。準備と姿勢の積み重ねが、面接成功への近道といえます。

病院薬剤師として働きたい意欲をアピールしよう

病院薬剤師の面接では、流れやよく聞かれる質問を把握したうえで、「なぜ病院で働きたいのか」「どのように貢献したいのか」を整理して伝えることが大切です。よくある質問への回答を事前に準備し、要点を押さえて話せるようにしておくことで、働く意欲や成長意識が伝わりやすくなります。

とくに病院ではチーム医療の一員としての役割が求められるため、協調性や専門性を高めたい姿勢を示すことが評価につながります。

また、自分のスキルや経験を活かせる病院を探したい場合は、リジョブと提携しているファーマキャリアの活用がおすすめです。

ファーマキャリアでは、希望条件やキャリア志向を丁寧にヒアリングしたうえで、非公開求人も含めたオーダーメイド求人を提案してもらえます。自分に合った職場を効率よく探し、納得のいく転職を目指しましょう。


監修者

この記事の監修者

森正弘
薬剤師専任キャリアアドバイザー
社内MVP受賞

【経歴・実績】
・北海道大学大学院(修士)修了 / 元大手インフラ企業 研究職
・社内受注金額MVP / 成約率41%の実績

【プロフィール】
理系院卒の深い理解と論理的交渉で、週休3日や高年収など他社が敬遠する難条件も実現。
深層心理まで掘り下げ、客観的な利点と欠点を提示します。意見を押し付けず、最終的にはご本人の意思決定を最優先に尊重します。

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