本当に欲しい人材って? 採用担当のホンネ【BEKKU hair salon HIROO 店長 古川高由さん】#1
「こんなスタイリストになりたい!」という理想をかなえるには、技術を磨く努力はもちろん、経験の積み重ねがものを言います。その体験の場となるのがサロン。そこで、人気ヘアサロンの採用担当者に、求めている人物像を直撃しました。さらなる高みを目指している人を応援します!
今回はBEKKU hair salon HIROOで採用を担当している店長の古川高由さんにホンネをうかがいます。
今回お話しを伺ったのは…
BEKKU hair salon HIROO 店長の古川高由さん
青山で7年間勤務後、5年ほど前にBEKKUに入社。2019年BEKKU hair salon HIROOのオープンに伴い、店長に就任。得意なスタイルは、女性のショートスタイルとメンズスタイル。乾かし方からスタイリングの仕方まで、お家で気軽にできるヘアセットの指導でも支持を得ている。
「質問カードを使い学生の緊張をほぐす」
――まずは、BEKKU hair salon HIROOの特徴を教えてください。
特徴はファミリーのお客さまが多いことです。ご家族連れから評価を得ている理由は、広尾という立地が影響していると思います。
また、居心地のよい環境も支持をいただいている理由です。広尾店には完全個室があるので、お子さまがいても周りのお客さまを気にせずにくつろいでいただくことができます。1歳以下の赤ちゃんを連れていらっしゃる方も多いですね。
他にも、予約枠を午前9時から設定していることも好評を得ているポイントです。「子どもが保育園や学校に通っている間にカットをできてうれしいです」と、ママさんからよろこびの声をいただいています。
――採用では、どのようなことを意識しているのでしょうか?
学生の時間を大切にしたいので、採用に時間を掛け過ぎないことです。社会人になる前に、自分のために使える期間を精一杯楽しんでほしいですからね。そのため、だいたい1ヵ月で合否の結果を出しています。早い時は、面接当日に合格を伝えることもありますね。
また、中途半端な情報を与えるのではなくて、サロンのありのままの状況を伝えることも意識しています。現状に賛同してくれる学生を採用しなければ、入社後によい関係を築くことはできませんから、BEKKU hair salonの接客や組織作りなど正直に話すことはとても大切です。
――選考の流れを教えてください。
まずは、サロン見学に来てもらっています。絶対必要なわけではありませんが、だいたいの学生は選考前に一度はサロンの雰囲気を見に訪れますね。その後は、履歴書を送ってもらい書類選考を行います。大まかな情報を知る目的なので、この段階で不採用を決めることはほとんどありません。
続いてのステップは面接で、スタイリスト全員が参加するため7対1の集団面接です。質問は志望動機や趣味などの基本的な内容をはじめ、プライベートの過ごし方も聞いています。
面接の際に心掛けていることは、学生に圧迫感を与えないことです。緊張していては、いつも通りの立ち振る舞いが見られませんから、リラックスできる空気感を意識しています。
――7対1のスタイルだと、どうしても緊張感を与えてしまうと思いますが、どのようにしてリラックスできる雰囲気を作っているのでしょうか?
スタイリストが事前にカードに質問を書いて、学生に引いてもらっています。少しゲーム感覚を織り交ぜたほうが場は和みますからね(笑)。
僕は「どのような気持ちで臨んでいるのかは、外見に表れる」と思うので、ファッションについての質問を書くことが多いです。やはり勝負の日ですから、気持ちを込めてコーディネートしてほしいと思っています。
おしゃれかどうかではなくて、アイロンをきちんとかけているなど、自分なりに最大限に努力している姿勢が見たいんです。自分の長所をコーディネートに生かしていたら、なお好印象ですね。
次回は、古川さんが採用を決めた人材のひとりをご紹介します。
▽後編はこちら▽
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