美容師は「学び続ける仕事」。挑戦を繰り返しお客様の人生に寄り添える人になる「masago AVEDA」加藤圭以子さん
完全予約制とワンスタイリスト制を導入し、お出迎えからお見送りまでひとりのスタッフが責任を持って担当する「masago AVEDA」。幅広い年齢のお客様が通うサロンとして長きにわたり、人気を得ています。
そんな「masago AVEDA」で入社後すぐから即戦力として働く加藤圭以子さんにインタビュー。前編ではアシスタント時代に幅広い技術を習得するため、多くのサロンで経験を積んだお話しや海外での勤務経験を通じて感じた日本のサロンのよさなどについてお聞きしました。
後編ではさまざまなサロンを経験した加藤さんが「masago AVEDA」で働く理由や、学びと挑戦を続ける原動力などについてご紹介します。
今回、お話を伺ったのは…
「masago AVEDA」
スタイリスト 加藤圭以子さん
短大卒業後、夜間の美容専門学校に通いながらサロンでのアルバイトをスタート。卒業後は「さまざまな環境で学びたい」という想いから、個人店から大型店まで都内のあらゆるサロンでアシスタント経験を積む。スタイリスト昇格後は、さらなるスキルアップを求めて1年間ロンドンのサロンにて勤務。現在は「masago AVEDA」と、お母様が経営する店舗の両方で活躍している。約10社のサロンで経験を重ねてきた今も、学びへの意欲は衰えることなく、美容師として日々成長を続けている。
面接では誇張せず、正直に自分の想いを伝える
――多様なサロンを経験された加藤さんが、「masago AVEDA」を選んだ理由を教えてください。
これまでさまざまなサロンを経験してきましたが、「masago AVEDA」ではそのすべての経験を活かせると思いました。技術を学ぶために特化型のサロンに勤めたこともありましたが、総合的に技術を磨いていくステージになったと感じ、それが叶うサロンを探したんです。
具体的には、ヘアはもちろん着付けなど、技術の幅が広くトータルで学べる環境に魅力を感じました。さまざまな技術を高いレベルで学べるのが「masago AVEDA」の特徴です。お客様も幅広い年齢層の方がいらっしゃって、長年通われている方もたくさんいます。スタッフも勤続年数が長い方が多く、安心して働ける雰囲気に惹かれました。ライフステージが変わっても、働き方を柔軟に選べるのも魅力ですね。
――同時にお母様のサロンのお手伝いもされているそうですね。そちらだけに勤務する選択肢はなかったのでしょうか?
母のサロンでは学ぶことも多いのですが、私にとっては「外の刺激」も必要。一人で仕事を続けていると、どうしても視野が狭くなってしまうんです。外のサロンでも働くことで新しい考え方や技術に触れ、人との出会いにも恵まれてきました。それが結果的にモチベーション維持にもつながっていて、自分にはこのスタイルが合っていると感じています。
――これまで多くのサロンで採用試験を受けてきたと思いますが、面接ではどのようなことを聞かれることが多かったですか?
よく聞かれるのは「前のお店を辞めた理由」と「今後どうなっていきたいか」です。また大手のサロンでは、スタイルブックを持参して自分の技術を見せることや、「お店に対してどのような貢献ができるか」を明確に伝える場面も多かったと思います。
たとえば「売上で貢献します」や「この技術が得意です」など、具体的に自分をアピールすることが求められる傾向がありました。
――かなり実力主義の雰囲気ですね。小規模サロンではどうですか?
中規模・小規模のサロンでは、どちらかというと人柄やお店との相性を重視する印象。「なぜこのお店を選んだのか」「ここでどう成長したいか」といった質問が多いです。コミュニケーション能力や、雰囲気が合うかどうかも見られているのではないでしょうか。
お客様のために成長したいという気持ちが原動力
――面接の場で意識していたことを教えてください。
自分を大きく見せようとせず、正直に話すことです。以前は「誇張してアピールしないと受からない」と構えてしまうこともありました。しかし無理をして入社するとギャップで苦しくなることもあります。結果的に、素直に自分の考えを伝えたときの方が入社後もうまくいくことを学びました。
「このお店でこれを学びたい」「こんな技術を身につけたい」という目的をはっきり伝えると、相手にも誠実さが伝わる気がします。
――何度も職場を変えることへの不安はありませんでしたか?
もちろん最初は不安がありました。新しい環境に飛び込むのは誰でも勇気がいりますよね。
でも不安以上に「変わりたいなら行動するしかない」と思っていました。もちろん、ひとつの場所でじっくり学ぶ時間も大切です。しかし若いうちはとくに、自ら動かなければ成長できないとも感じています。目的をもっての転職であれば、どんどんチャレンジしていいのではないでしょうか。
大切なのは完璧を求めすぎないこと。私も「合わなければ次を考えればいい」くらいの気持ちで挑戦してきました。
――そこまでチャレンジを続けられる原動力はどこにあるのでしょうか?
美容師は「学び続ける仕事」だと思っているからです。常に新しい技術やトレンドが生まれる世界で、お客様に喜んでいただくためには、学びを止めるわけにはいきません。ただ、それは義務感というよりも自然な感覚です。お客様の髪を任せていただく以上、その信頼に応えたいという気持ちが根底にあります。
現状に満足せず、常に成長していたい。それが美容師という仕事を続けるうえでの、いちばんの原動力になっていると思います。
学びと挑戦を続けてお客様の人生に寄り添える美容師になりたい
――成長した先にある、美容師像や目指す姿を教えてください。
1人ひとりのお客様を笑顔にすることを通して、その方の人生に少しでも貢献できるような美容師になりたいです。若い頃は「技術を磨きたい」「自分を高めたい」という思いが強かったのですが、今はお客様の背景やライフスタイルに寄り添うことを大切にしています。「また会いたい」と思っていただける存在でありたいですね。
美容師は人と深く関わる仕事。お客様の人生の節目に立ち会えたり、長く通ってくださる方の変化を見守れたり、そうした時間の積み重ねそのものが、やりがいになっています。これからもお客様の人生に寄り添う美容師でありたいですね。
――最後に、美容業界を目指す方や転職を考えている方にメッセージをお願いします。
転職のハードルは、以前よりもずっと下がっていると思います。目的を持った転職なら、それは立派なキャリアアップです。ただし、焦らずに「今の環境で学べることをやりきった」と感じてから次に進むことが大切。そうすれば、どんな転職も必ず自分の糧になります。
若い方は恐れずにどんどん挑戦してほしいですし、私たちミドル世代も新しい環境に飛び込む勇気を忘れずにいたいですね。
加藤さんが実践してきた、転職を通して成長するための3ステップ
1.明確な目的を持って行動する
2.スキルアップのために適切な環境に身をおく
3.学びと挑戦の気持ちを忘れない
多くのサロンを経験してもなお、学びを止めずに成長を続ける加藤さん。環境を変えることを恐れず、常に前向きに挑戦する姿勢がとても印象的でした。転職中の方やスキルアップを望む方は参考にしてみてください!
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masago AVEDA
住所:東京都葛飾区亀有3丁目7-11 2F
Tel:03-3838-3130
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