美容業界の応援メディア
コラム・特集 2020-09-04

独立するつもりは全く無かったんです。私の履歴書Vol.25【AFLOAT 宮村浩気さん】#2

大人気美容室「AFLOAT」代表の宮村浩気さん。カリスマ美容師として一時代を築いてこられました。前編ではアシスタント時代の話やヘアメイク時代の話を伺いました。後編では、独立しようと思ったきっかけや宮村さんのこれからの展望などを伺いました。当初は独立しようと思ってもいなかったとか!? 宮村さんの考えは必見です!

AFLOAT創設時代

最初、独立する気は無かったんです!

——独立しようと思ったきっかけを教えてください。

独立したいとかそういう思いは全くなかったんです。お世話になっていた美容ライターさんに「いつまでも何してんの? そんなに売れているなら、自分のお店を作った方がいいんじゃないの?」って仰っていただけて。ちょうどその矢先に、先輩が一緒にお店をやらないかと声をかけてくださったんです。自分が抜けても大丈夫な体制を作ってから辞めました。結局は、一人でお店を立ち上げることにしました。

——オープン当初はどうでしたか。

カリスマ美容師ブームの真っ只中だったので、お客様は驚くほど来てくださったんです! お客様が来てくださることで、もちろん売り上げは上がりますよね。そういった面はすごく良かったのですが、売り上げとか数字のことしか考えないようになってしまって、僕自身がつまらなくなってしまいました。自分の好きなヘアメイクや自分の作りたい作品ができなくなってしまって。

——そうだったのですね。店舗も大きくなりますよね。

2店舗目を1年半くらいで出して、100坪くらいの大きいお店を作りました。それがとても大変でしたね。スタッフ同士の人間関係やスタッフを育てる意識に関して、教育するのがとても大変でした。

——お店が大きくなるにつれて、ご自身の考えも変わってきましたか。

もともと楽天家な部分があるので、お店に関してはスタッフに任せています。自分より能力が高い人がたくさんいるので、全部任せるから責任持ってやってくださいというスタンスです。相談を求められる以外は、一切口出ししないですね。周りのスタッフにはとにかく助けられました。人に裏切られたこともあるし、残っているスタッフにすごく助けられたので。

AFLOAT創設時代

360度考えが変わりました

——今までの人生においての転機はありますか?

やはり、自分でお店を始めてから考え方が360度変わりました。それまでは自分が売れてスタッフを引っ張っていくというスタンスでした。一人だと限界がありますし、スタッフに仕事をどんどん回して繋げるようにしましたね。より人を大事にするようになったと思います。

——人を大事にしなければと思った出来事などはありますか。

お店を立ち上げる前に勤めていたサロンは、男性しかスタッフがいなかったんです。かなり体育会系で、仕事終わりに飲みに行ったりして派手な飲み方をしても許される感じだったんです。自分のお店になって女性を採用して、みんなで飲み会へ行ったときに同じような飲み方をしてしまい、次の日に女性スタッフ3人がみんなで事務所に来て「辞めたいです」と。そこで考えを改めるきっかけとなりました。

——男社会で生きてきたことですが、女心をつかむために何かしたことはありますか。

ヘアメイクをやっていたことが良かったのかなと思います。やっぱり女性相手じゃないですか。異性をあんまり感じさせないというか、馬鹿にされるようなキャラクターだったので。宮村を略して「みやむ」と呼ばれていたんで、それが一番良かったもしれません。あとはもうこの子を掴んで離さないと思ったら、初めにかなり尽くしまくりますね。

現在

サロンワーク中が、一番冴えています

——ご自身の仕事の向き合い方やモットーにしてることはなんですか。

よく前は「時間厳守」ということはよく言っていました。昔はスケジュールガチガチで、サロン運営やスタッフの給料や家賃の支払いができるかなどそう言ったことを考えてやっていました。量をこなすことでそういう能力がつくので良かったんですけどね。今はもっとゆるく仕事と向き合っています。

——サロンワークに入ると意識していることはありますか。

今お越しいただいているお客様は、何年も何十年と通ってくださっている方たちなので、多分一番気を遣わない時間だと思います。サロンワーク中は一番考え事ができると思います。冴えているんですよね。アイデアとかもたくさん出てくるんで。お客様を似合わせるとか技術的な部分でいうと、朝飯前です! 数をこなしてきたので、誰でも可愛くできます。

——感性などはどのように磨いているのでしょうか。

一番初めの頃は、渋谷のパルコの下に洋書屋さんがあって洋書を見ていたのですが全然頭に入ってこなくてダメだと思って。白いキャンバスに何もないところから生み出せる、自分が良いんじゃないかなと考えました。自分で生み出して自分で形を作っていく。無の状態で、何も考えずにどこまで自分ができるかというのをいつも勝負としています。

あとは海や山が好きなんで、そういう自然なところへ行ったときにフルに五感を使います。物の見方が変わりますね。

今後について

手に職があるからこそどこでもやれる!

——今後の展望について教えてください。

お店に関してはここ近年ほとんどノータッチなんですよ。スタッフも一応聞いてくれるのですが、ほとんど言わないようにしています。あとはこのネット社会を活用するために、寝てても売り上げが立つシステムなど色々考えていきたいです。新型コロナウイルスもあったので、前みたいな世の中に戻ることはもうないと思うので、マスクもするし、美容室へ行っても検温や消毒をしたりとか、またちょっとずつ変わっていくことがあるんじゃないかと思いますね。

——新型コロナウイルスの影響はありましたか。

めちゃくちゃありました。社員がいるので、こんなこというと怒られちゃうんですけど、僕らって手に職を持っているじゃないですか。お店がなくなったとしても、ご飯くらいだったら食べていけると思うんです。ちょっと田舎へ行こうかな? なんて思ったりもしました(笑)。田舎って自宅兼美容室がたくさんあって、近所の人が来るわけですよ。これで暮らせるじゃん! ってちょっと思いましたね。また、一からやってもいいかなって思ったので。手に職があるからこその自信や実感がありますね。

——ここまでやってこられたのは、やっぱり仕事が好きということが一番大きいのでしょうか。

はい。でも、仕事は完全に趣味ですね。仕事を仕事と思ってやったことは、一回もないです!

宮村さんの成功の秘訣

1.周囲の人々を大事にする
2.どんなときも楽観的に考える
3.ハングリー精神を持つ

▽前編はこちら▽
悔しさをエネルギーに変えて。私の履歴書Vol.25【AFLOAT 宮村浩気さん】#1>>

撮影/石原麻里絵(fort studio)
取材・文/梅澤 暁

Salon Data

AFLOAT D’L(アフロート ディル)

住所:東京都港区南青山5-6-26 青山246ビル 4F
TEL:03-5778-0386
URL:https://www.afloat.co.jp/
宮村さんInstagram:@afloat.ceo

この記事が気に入ったら
いいね!してね

この記事をシェアする

編集部のおすすめ

関連記事