本当に欲しい人材って? 採用担当のホンネ【PERCUT 川口達也さん】#2
「こんなスタイリストになりたい!」という理想をかなえるには、技術を磨く努力はもちろん、経験の積み重ねがものを言います。その体験の場となるのがサロン。そこで、人気の美容系サロンの採用担当者に、求めている人物像を直撃しました。さらなる高みを目指している人を応援します!
今回は、男性専門美容室PERCUTで採用を担当している、代表の川口達也さんにホンネをうかがいます。
今回お話しを伺ったのは…
PERCUT 代表 川口達也さん
美容学校を卒業後、原宿の美容室に入社。トップスタイリストまで昇り詰めた後に独立し、2013年に男性専門美容室「MEN’SHAIR PERCUT」をオープン。現在は、メンズに特化したサービスを武器に都内・名古屋・大阪に8店舗を展開中。
「自分で考えて動ける魅力的な学生を採用!」
——2次選考、3次選考では、どのような内容を実施しているのでしょうか?
2次選考はサロンワークと面接です。サロンワークでは掃除をはじめとする基本的な仕事を体験してもらっていて、挨拶や小さな汚れに気付くかなど仕事に対する姿勢をチェックしています。やはり、こちらから言わなくても積極的に動ける学生のほうが印象はよいですね。面接はサロンワークの後に行い1日働いた感想などを聞いています。
続いての3次選考もサロンワークと面接で複数店舗がある東京では2次選考とは違う店舗で行っており、サロンワークの内容はほとんど変わりません。なかには前回の反省を生かして働き方を変える学生もいて、そう簡単にできることではありませんから「自分で考えて動ける魅力的な学生だな」と、チェックしています。
――入社2年目の小宮郁巳さんを採用した決め手を教えてください。
先ほどの話と重なりますが、「自分で考えて動く力がある」と感じたことです。彼は学生時代からインフルエンサーとして活動をしており現在、TikTokで22万人のフォロワー数を誇っています。話を聞くと「試行錯誤をしながら少しずつ工夫を重ねた」とのことで、「トライ&エラーを繰り返す姿勢がすごいな」と。
また日頃のサロンワークではレッスン日でなくても自主的に練習を行っているので、周りのスタッフからも信頼を集めています。これからの活躍が楽しみですね。
ROOKIE’S FILE 小宮郁巳さん
茨城県出身の22歳。東京総合美容専門学校卒業後、MEN’S HAIR PERCUT 渋谷店に入社。Tiktokのフォロワー数は22万人を誇る。得意な施術はスタイリング。趣味、ハマっていることは映画鑑賞。
――スタイリストを目指した理由は?
高校生の時に、東京のサロンに髪を切りに行ったことがきっかけです。想像以上の仕上がりで、とても感動したので「美容師になる」とその日に決めました!
――MEN’SHAIR PERCUTへの入社を決めた理由は?
社風が魅力的だったからです。選考を通して、「フラットでホワイトな環境が自分にとても合っているな」と思い、入社を決めました。
――仕事に対するこだわりは?
お客さまをかっこよくするだけでなく、自分自身の容姿を整えることです。自分がお客さまの立場になった時に、「カッコイイ」と感じる美容師は安心感が湧くと思うので、自分を磨くことは大切かなと。また、昔から研究してきたセルフセットを伝えることも大切にしています。
――将来の目標は?
目標は会社の顔になることです。そのために、技術はもちろん自分の武器のSNSさらに強化して、まずはスタイリストデビューを果たし「売れっ子になりたい」と思っています!
採用担当のホンネから分かった3つのポイント
1. 評価制度を整えるなど、採用活動の前にサロン環境を整える
2. 面接では、社風に合っているかをチェックする
3. サロンワークを取り入れて自分で考えて動ける魅力的な学生を探す
スタッフの紹介から社員になるケースが多いという川口さん。「社内の3分の1くらいがスタッフの誘いから入社に至っています」と笑顔で話します。採用に悩んでいる人事の方は、MEN’SHAIR PERCUTの採用方法を参考にしてみてはいかがでしょうか?
▽前編はこちら▽
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