就活前に生じた迷い。「手に職がつく」仕事に可能性を感じて美容師の道へ「gite 渋谷店」 YUTAさん

渋谷、横浜、福岡に4店舗を展開する「gite」。オーナーを務める浜口ユウイチさんは縮毛矯正の技術講師としても活躍しており、高い技術を誇るサロンです。

その渋谷店に新卒採用で入社し、現在5年目となるのがYUTAさん。高校時代、野球部に所属していたため坊主だったYUTAさんは退部を機にヘアセットに興味を持つようになり、美容師になることを決めます。

その後、美容専門学校に進学したYUTAさんですが、美容師になるか、ほかの仕事に就くか悩んだ時期もあったといいます。美容師の道へ進む決意をしたのは、手に職がつくという安定感だったそうです。

今回、お話を伺ったのは…

「gite 渋谷店」/スタイリスト

YUTAさん

高校時代にヘアセットをすることにのめり込み、美容師になることを決意。美容専門学校卒業後の2021年4月、「gite」に新卒入社。2023年にスタイリストデビューを果たし、現在は渋谷と横浜の2店舗で活躍。ダメージのある髪に対して丁寧なカウンセリングを行い、最適なメニューで髪質改善を行うことに定評がある。

YUTAさんのインスタグラム

坊主からの解放感。野球部退部で気づいた美容の可能性

YUTAさんが美容師を目指し始めたのは、高校生のとき。ヘアセットにハマったのがきっかけだったという

――美容師になろうと思ったきっかけは?

ヘアセットにのめり込んだのが最初のきっかけでした。僕は小学校から高校までずっと、野球に取り組んでいたため髪型が坊主だったんです。ところが高校1年生で部活を辞めることになり、そこから髪型を自由にすることができるようになりました。美容師さんに髪を切ってもらったり、YouTubeでヘアセットの方法を学んで実践するようになると、こんなにも見た目の印象が変わるのかと衝撃を受けたんです。

それがきっかけとなり、気がついたときには美容師の仕事を意識するようになりました。徐々に美容師になるという決意が固まっていき、高校卒業後は美容専門学校に進学しました。

――専門学校に進学されて、まずはどんなことを感じられましたか。

すべてにおいて難しさを感じました。まず、手先が不器用なためワインディングやオールウェーブなどほとんどの技術で苦戦をしました。それまでの人生のなかでも美容専門学校にはかなり真面目に通っていたのですが、常に試験に受かるか受からないかのギリギリのラインで。

練習には真剣に取り組んでいるつもりでしたが、それ以上に自分の不器用さが上回ってしまっていたんだと思います。勉強もあまり得意ではなかったので、苦労続きの学生生活でした。

――そんななかでも、モチベーションを保つことはできていたのですか。

専門学校は技術を身につける場所というよりは、美容師の国家資格を取得するための過程だと捉えていたので、専門学校で習う技術や知識がそこまで抜きんでている必要はないと思っていました。とにかく国家試験に合格することに集中しようと。

とくに国家試験の2ヶ月ほど前から練習や勉強にかなり力を入れたと思います。先ほども勉強が苦手だったとお伝えしましたが、勉強のやり方すら分かっていなかったので、どう勉強をすれば効率的に暗記ができるのかというところから研究したんです。学科の勉強は内容を暗記するものが多いので、とにかく書いて覚えていくようにしました。

辛い部分もありましたが、この2ヶ月を乗り切れば美容師の資格を取得して、美容師として働くことができるんだと自分に言い聞かせ、何とか合格することができました。

一度は迷った卒業後の進路。手に職がつく安定性に惹かれてサロンへ就職

就活に際して、進路に悩んだ時期もあったというYUTAさん

――就職活動を意識しだしたのは、いつごろからでしたか?

サロン探しはしていましたが、本格的な就職活動をしないまま卒業間近まできてしまって。というのも一時期モデルに挑戦してみたい気持ちが生まれて、美容師の就活に対して前向きになれないところがあったんです。悩んでいるうちに時間が過ぎてしまい、気がつけば進路が決まらないまま卒業を目前に控えていました。

――そこからなぜまた美容師を目指すようになったのですか。

せっかく専門学校に通いましたし、手に職をつけておいたほうがいいのではないかと思うようになったんです。モデルというのはかなり不安定な仕事ですし、事務所に所属するのも一苦労、所属できたからといって活躍できる保証は一切ない世界です。そこで同級生からはかなり遅れましたが、就活を始めました。

サロン選びのポイントを明確に。短期間で理想のサロンへ

理想のサロンを効率よく探すため、自分が大事にしたいサロン探しのポイントを明確にしていたというYUTAさん

――サロン探しで意識していたことは?

いくつかポイントがあったのですが一番意識していたのが、スタイリストの人数に対してアシスタントの人数がどれくらい多いかという点です。自分がサロンに入社した際に最初に行うのはアシスタント業務になるので、自分の近くにお手本となるアシスタントの先輩が多い方が、間近で見て学べることが多いと思ったんです。

またアシスタントの数が少ないと、受け持つ仕事の量が多くなり、練習できる時間が限られると思ったのも、アシスタントの人数に着目した理由のひとつでした。

――ほかには、どんなサロン選びのポイントが?

渋谷や表参道などトレンドに敏感なエリアで挑戦したい思いもありました。もうひとつ重視していたのが営業時間ですね。サロン探しをしていたときに23時まで営業をしているサロンがあり、あまり営業時間が遅いと練習をする時間が取りにくいと思ったので、除くようにしていました。

あとはカリキュラムがしっかりしているか、お休みがとれるかという点です。このように、短期間で就活を行わなければいけなかったため、自分が大切にしたいサロン選びのポイントは明確にしていました。

――「gite」を選んだ理由は?

美容師の就職サイトを見ていて、先ほどお話ししたような条件を入れていったところ、出てきたのが「gite」でした。美容学校の先生にも候補のお店をいくつか見てもらったところ、「gite」であればしっかり技術を身につけて活躍できるようになるのではないかと背中を押してもらったんです。


後編では「gite」への就職体験と、就職後に感じたことを伺います。面接では焦ったこともあったそうですが、採用試験は比較的スムーズに乗り越えることができたというYUTAさん。

しかし入社後は人見知りの性格からお客様との会話がスムーズにできなかったり、仕事に対する姿勢をオーナーから怒られることも多かったといいます。ただその日々を振り返ってみると、必要なプロセスだったと感じているそうです。

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gite
東京都渋谷区宇田川町32-6 長崎ビル 5F
03-6416-1281

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