ジェルネイル技能検定初級とは? 合格に向けたポイント・注意点を紹介
ジェルネイル技能検定初級とは、ジェルネイル施術者なら誰でも知っているほどの資格で、ネイリストになりたい人にはぜひ持っていてほしいものです。資格の内容や試験要項、合格のポイントなどを知り、適切な方法で勉強して取得しましょう。
後半では、ジェルネイル技能検定初級に合格したい人が資格取得に向けて職場(ネイルサロン)を探す際の方法や、応募時のポイントなどをお伝えします。
ジェルネイル技能検定初級ってどんな資格?
ジェルネイル技能検定初級とは、JNA(NPO法人日本ネイリスト協会)が開催している「ジェルネイル技能検定試験」のもっともベーシックな資格。勉強は必要ですが、義務教育を終えていれば受けることができるので、受験資格のハードルは低いです。
ジェルネイル技能検定では、初級の次は中級、さらに上級と上位資格があり、上を目指すには初級から順番に取得していかなければなりません。
引用元:NPO法人 日本ネイリスト協会:JNAジェルネイル技能検定試験
引用元:NPO法人 日本ネイリスト協会:第30回JNAジェルネイル技能検定試験
実技試験と筆記試験に両方合格しなければならない
初級の試験は実技と筆記があり、資格を取るにはどちらも合格することが必要です。実技も筆記も100点満点のうち80点以上で合格なので、勉強と練習を重ねて合格を目指しましょう。
実技試験の内容
ジェルネイル技能検定初級の実技試験は、第1課題と第2課題に分かれています。それぞれの内容を見てみましょう。
第1課題
まず、テーブルセッティングや消毒管理など15分間の事前審査が行われた後は、いよいよ第1課題のスタートです。内容はネイルケアで、35分の制限時間内に、両手10本分に手指消毒・ポリッシュオフ・ファイリング・キューティクルクリーニングを行っていきます。
なお、JNEC(公益財団法人日本ネイリスト検定試験センター)のネイリスト技能検定3級以上、もしくはJNAネイリスト技能検定国際試験3級以上を所持している場合は、第1課題が免除されるので、あらかじめ申し出ておきましょう。
第2課題
10分間のインターバルで第1課題の片付けと第2課題の準備を済ませ、第2課題に進みます。
左手の5本に赤のポリッシュカラーリング、右手の5本に赤のジェルカラーリングを施し、さらに右手の中指には赤のジェルカラーリングに似合うデザインのジェルアート(ピーコック)を行うという内容で、制限時間は60分です。
筆記試験の内容
実技試験が終わったら、続けて筆記試験が行われます。マークシート形式で、試験時間は30分です。
ネイルに関する基礎知識では、衛生と消毒・爪の構造・爪の病気とトラブル・ネイルケアやジェルネイルの手順について問われます。また、ジェルネイルの基礎知識についての出題もあるので、漏れのないように全体的に学習して備えましょう。
免除制度がある
過去2回の試験のいずれかで筆記のみ合格している場合は、筆記試験は免除されます。ただし、ジェルネイル技能検定の受験の申し込み時に、合格した回の受験番号の届け出が必要です。忘れずに申請しましょう。
ジェルネイル技能検定初級合格に向けたポイント・注意点
せっかく受験するので、できれば一度でスムーズに合格したいものです。そこで、ジェルネイル技能検定初級に受かるために気をつけたい点を押さえましょう。
ミスのないように準備や施術では細かい部分まで気をつける
特に実技試験では、細かいルールがたくさんあり、わずかなミスが失格につながることもあるので注意が必要です。
まず、試験の前日までにモデルの爪に赤のカラーポリッシュを施しておく、モデルの爪や周囲の皮膚に異常がある場合はモデルとして利用できないなど事前の注意点があります。トレーニングハンドは規定のものを使い、左右がわかるようにしておきましょう。
また、実技の第2課題では「左手に~~」「右手に~~」「右手の〇指に~~」という指定があり、左右や指を間違うと失格の対象になってしまいます。
私語は慎む
実技試験中、モデルと会話するのは減点対象になるためNGです。内容によってはカンニングとみなされてしまうこともあるので、モデルになってくれる相手にも、試験中は私語を控えるよう事前に伝えておきましょう。
使えるものと使用禁止のものをしっかり把握しておく
使用が許可されているものと禁止されているものも細かく決まっています。
ジェルは指定商品(指定ブランドのもの)を使う、ストーンプッシャー・ネイルマシーン・グリセリンなどは使用禁止、照明器具は持ち込み禁止など、OK・NGな内容が決められているので、違反していないか前もって念入りに確認しましょう。
また、使うものによっては品名ラベルが必要な場合もあるため、漏れがないように準備します。筆記試験はマークシートのため、鉛筆やシャープペンと消しゴムを用意しなければならず、ボールペン等の使用はNGです。
忘れ物に注意
受験票や筆記用具忘れ程度なら減点で済みますが、用具や用材を忘れると失格です。忘れ物には十分注意しましょう。
遅刻やタイムオーバーもNG
試験に遅刻したり、試験の制限時間内に内容を終わらせられなかったりした場合も失格になります。当然のことですが、時間を守ることも非常に大切です。
ジェルネイル技能検定初級合格に向けたおすすめの勉強方法とは?
ジェルネイル技能検定の初級合格に向けたおすすめの勉強方法を紹介します。
1. 独学で学ぶ
JNAの公式テキストなどを使い、独学で勉強する方法です。自分のペースで勉強できることと、費用を抑えられることがメリットである一方、細かい技術の習得が難しいという注意点もあります。
2. スクールで学ぶ
ジェルネイル技能検定初級の対策ができる講座のあるスクールで、知識と実技を学ぶ方法もあります。プロの講師から直接指導してもらえることが大きなメリット。特に実技が苦手な人にはおすすめの方法です。
3. サロンで働きながら学ぶ
ネイルサロンで働きながら、知識と実技を身につけていくのもよいでしょう。現場で実践的に学べて、検定に必要なスキルはもちろん、接客対応や事務作業などサロンワーク全般について勉強できます。収入を得ながらスキルを習得できるのもメリットです。
ネイリストになりたい!自分にぴったりのサロンを探す2つの方法とは?
ジェルネイル技能検定初級合格を目指す人が、前章でお伝えした「サロンで働きながら学ぶ」際、自分にぴったりのネイルサロンを探す2つの方法をチェックしましょう。
1. 就職・転職エージェントを利用する|美容業界に強いエージェントがおすすめ
キャリアアドバイザーが求職活動を支援してくれる、就職・転職エージェントを利用する方法です。人材会社のノウハウをもとに、求職者の相談に乗り、職業を紹介してくれます。ネイリスト志望者は、美容業界に強いエージェントを利用するとよいでしょう。
2. 求人サイトで探す|美容系に強い求人サイトがおすすめ
もうひとつは、多くの企業の求人情報が掲載されている求人サイトを利用して探す方法です。スマートフォンやパソコンなどで簡単に検索できます。「リジョブ」のような美容系に強い求人サイトがおすすめです。
履歴書を書くときに押さえておきたいポイントを紹介
働きたい職場が見つかったら、次は応募です。そこで、応募時に提出する履歴書のポイントも押さえましょう。
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基本的な書き方をおさらいしよう
履歴書を書くときには、下記のようなマナーやルールを守りましょう。
・黒のペンやボールペンで文字を丁寧に書く
・書き損じを修正するのはNG(新たに書き直す)
・「令和」を「R」と表すような略字は使わない
・学校名や学科名などは長くても略さず正式名称にする
・誤字脱字に気をつける など
志望動機には何を書けばいいの?
ネイルサロンで働きたい人が志望動機に書くべきことは、熱意です。過去の体験やそのサロンならではの魅力、自分の強みをアピールし、ネイリストになりたい理由・他店ではなくその職場で働きたい理由・自分がサロンにどう貢献できるかを伝えましょう。
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ネイルサロンの面接で気をつけるべきポイント
面接を受ける際のポイントも頭に入れましょう。
服装はスーツで、私服OKの場合はカジュアルすぎないようにきれいめの服にします。髪が長い場合はまとめ、職業柄、サロンの雰囲気に合わせたネイルもしたほうがよいでしょう。面接中は礼儀正しくし、話すときは相手の顔を見てハキハキと話すことも重要です。
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ネイリストを目指すならジェルネイル技能検定初級はぜひ取得しよう
ジェルネイル技能検定の初級は、ネイルの基礎を習得していることの証になるので、ネイリストになりたい人にぜひ取ってほしい資格です。今回の内容を参考に、取得に向けて学習に取り組んでみてはいかがでしょうか。
もっとレベルアップしたい人は、初級を取ったのちに現場で経験を積み、スキルを磨いて、さらに中級、上級と目指すのもよいでしょう。ぜひ人気ネイリストになって活躍してください。
なお、ジェルネイル技能検定初級の合格を目指す人が仕事を探したいなら、美容系求人サイト「リジョブ」がおすすめです。豊富な求人数を誇り、「未経験歓迎」「研修制度あり」「資格取得予定者」などさまざまな条件から、自分に適した職場を検索できます。