接客に大きな価値のあるサロン作り『オトコネイル有楽町店』
男性にリラクゼーションと身だしなみを提供する『オトコネイル』。接客に重きを置くスタイルで急成長を続けています。スタッフに求められるのは、1人ひとりのお客さまにあった接客を行うという難易度の高いもので、マニュアルは一切存在しないそうです。有楽町店店長の淡野さんに、サロンワークについて伺いました。
正解のない接客業の奥深さ
――お客さまはどんな方が多いのでしょうか?
「店舗によってお客さまの層が違うのですが、有楽町店でいうと30代、40代のお客さまが中心になり、全体的に若い方が多い店舗だと思います。周辺にブティックだったり、おしゃれなお店が立ち並ぶので、身だしなみに気を使われている方が多いですね。平日の日中からお客さまが埋まるのがこのサロンの面白いところで、ビジネスマンの方が隙間の時間を使っていらっしゃるんです。一流のビジネスマンを目指して、他の同期と差をつけたいといらっしゃるお若い方も多い印象です」
――接客面で特に気をつけていることはありますか?
「『闘う男性にひとときの安らぎを』をコンセプトにしていますので、安らげる空間を提供するようにしています。このお店にいる間、心が癒されるということを大切にしていますね。このお店に入ってきたときにお客さまの表情は1人ひとりまったく違うんです。マニュアルもないですし、こうしたらいいという答えもないので、お客さまの立場になって考えていくしかありません。あとは女性サロンとの違いでもあるのですが、私たちはマスクをして接客しませんし、お客さまの顔を見ながら施術をするよう心がけています。そうすることで、自然と安心感が生まれるんだと思っています」
――男性に対して施術をする難しさはありますでしょうか?
「そうですね。女性よりシビアだと思うことはあります。男性の方は怒っているわけでなくても、しゃべらないし、無表情ということがあると思うんです。そのような方に対して、笑顔で『大丈夫ですか?』とたずねたりするのは失礼ですよね。なので、笑顔で接客をするということよりも、相手がどうすれば笑顔になるかを考えて行動することが大切だと思っています。日々の接客をきちんとすることで信頼関係が築けていきますし、疲れた顔で入ってきた男性が、リフレッシュしてすっきりした顔で帰って行かれるときには本当にやりがいを感じますね」
現場の声を活かしたメニュー作りでお客さまの満足度をあげる
――店舗ごとに異なる限定メニューが存在するとお聞きしましたが。
「そうですね。それぞれの店舗で、スタッフがお客さまと接しているときに、こんなメニューがあればいいなと思った流れで、オリジナルメニューを決めることもあります。ちなみに、いま有楽町店では日焼けされた方のためのメニューを出しています。お客さまのなかにはゴルフされる方も多く、腕のシミや黒ズミのケアをしたいけど、どうしていいのかわからない方に向けたメニューです。私はお客さまとの雑談のなかで、ニーズを聞き出すようにしています。値段や時間、どれくらいだったら利用したいと思うのか、そのようなことを聞いていますね。ありがたいことに、お客さまにあなたの施術だったらこれくらいの金額は出せるとおっしゃっていただくので、それを参考にさせていただいています」
――一番印象に残っているお客さまとのエピソードはありますか?
「このお店は、身だしなみを整える目的にでいらっしゃるお客さまが多いのですが、爪に対して悩みがあるという方もなかにはいらっしゃるんですね。たとえば、爪をむいてしまったり、噛んでしまって本当に爪が小さくなってしまったという方も。以前、電車のつり革につかまるのも恥ずかしいという方が『この爪は本当に治るんですか』といらしたことがあったんです。それで何度か通っていただいているうちに、どんどんきれいになって。半年も経たないうちに治ったのですが、そのあとも継続的に通い続けていただいています。それは、技術だけでなくリラックスや身だしなみとしての価値を見出していただけたことだと思うので、とてもうれしかったですね」
後編では、入社1年にして理念浸透のリーダーを任されているという鈴木さんにお話しを伺います。
Salon Data
オトコネイル有楽町店
住所:〒104-0061 東京都中央区銀座2-4-19 GINZA SENRIKENビル3F
TEL:0120-922-754
http://otokonail.com/shopinfo_namiki_st.php
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