ジェルネイル技能検定中級の資格を取りたい!試験の内容や合格のポイントを知ろう
ネイルサロンへの就職や開業など、ネイルのプロとしての道を考えている人は、ジェルネイル技能検定の中級を取得するのがおすすめです。初級で基礎を習得したうえで受験する資格なので、サロンワークでも基礎から応用まで対応できる力が身につきます。
ジェルネイル技能検定中級について詳しく知り、興味を持った人はぜひ挑戦してみてください。なお、初級については下記のページで解説しています。
ジェルネイル技能検定初級とは?試験内容や実施の流れなどを解説
ジェルネイル技能検定中級ってどんな資格?
ジェルネイル技能検定中級とは、JNA(NPO法人日本ネイリスト協会)によって実施されている「ジェルネイル技能検定試験」の資格の1つです。もっともベーシックな内容の「初級」を取得したのちに受けられます。
ネイルケアとジェルネイルをサロンワークでプロとして行うための技術・知識が身についているかどうかが問われ、中級の次は上級という上位資格があります。
実技試験と筆記試験に両方合格しなければならない
ジェルネイル技能検定中級の試験には実技と筆記があり、どちらも合格することが必要です。100点満点中、実技は70点以上、筆記は80点以上で合格なので、技術を磨き知識を深めて試験に臨まなければなりません。
実技試験の内容
ジェルネイル技能検定中級試験の実技は第1課題と第2課題に分かれているので、それぞれどのような内容なのかをチェックしましょう。
第1課題
まず、テーブルセッティングや消毒管理などがきちんとできているかという10分間の事前審査があり、その後第1課題に移行します。
内容はネイルケアとカラーリングで、30分の制限時間内に左手指5本分に手指消毒・ファイリング・キューティクルクリーン・カラーリングを行います。
なお、JNEC(公益財団法人日本ネイリスト検定試験センター)のネイリスト技能検定2級以上、もしくはJNAネイリスト技能検定国際試験2級を所持している場合は、第1課題は免除されるので、前もって申請しましょう。
第2課題
第1試験後、15分のインターバルで第1課題の片付けと第2課題の準備を済ませ、第2課題に進みます。
試験時間は85分で、左手の5本にマットなホワイトのジェルフレンチカラーリング、右手の中指以外の4本にマットなピンクのジェルグラデーションを施し、中指にはジェルイクステンション(クリアスカルプチュア)を行うという内容です。
筆記試験の内容
実技試験終了後は、そのまま筆記試験に移ります。試験時間は30分で、解答はマークシート方式です。
ネイルに関する基礎知識では、爪の病気とトラブル・ネイルケアやジェルネイルの手順・その他実践的施術全般などについて問われます。また、ジェルネイルの基礎知識や理論についての出題もあるので、広く勉強しておかなければなりません。
免除制度がある
ジェルネイル技能検定中級の過去2回の試験どちらかで筆記のみ合格している場合は、筆記試験は免除されるので実技試験のみでOKです。ただし、受験申し込み時に、合格したときの受験番号を届け出る必要があります。
ジェルネイル技能検定中級の開催日程
ジェルネイル技能検定中級の試験は、第28回は2023年6月4日㈰、第29回は2023年12月3日㈰、第30回は2024年6月上旬に開催される予定になっています。ここでは、第28回の申し込み期間や合否通知の時期を確認しましょう。
なお、第28回の実施要項の詳細は下記ページでお伝えしています。
ジェルネイル技能検定とはどんな資格?第28回検定試験の要項やおすすめスクールも紹介
第28回試験の申し込み・受験料の決済期間は2023年2月13日㈪~3月31日㈮24:00
ジェルネイル技能検定試験の受験の申し込みは、インターネットでのみ可能です。第28回試験の受験希望者は、2023年2月13日(月)~3月31日(金)24:00の間にJNAの公式サイトから申請を行いましょう。
JNAジェルネイル技能検定試験 | NPO法人 日本ネイリスト協会
なお、申し込みを完了させるには、受験料13,200円の支払いまで済ませなければなりません。一部試験の免除を受ける場合も割引はないので、所定の金額を払いましょう。
合否の通知は7月中旬頃に発送
ジェルネイル技能検定試験第28回の合否結果は、試験開催日から約1カ月半後の7月中旬頃にハガキで発送されることになっています。試験に合格していれば、8月上旬頃には合格証(ディプロマ)と資格バッジも届く予定です。
ジェルネイル技能検定中級に合格するためのポイント
ここでは、ジェルネイル技能検定中級試験のなかでも特に実技において、合格するために気をつけたい点を押さえましょう。
ミスのないように細かい部分まで気をつける
実技試験では細かい決まりごとがたくさんあり、ちょっとしたミスで大きな減点や失格になってしまう可能性があるので注意しましょう。
規定のトレーニングハンドにナチュラルチップを装着し、規定のラウンドに整えたうえ、右手と左手がわかるようにする、モデルの爪を規定の状態に整えるなど、事前にしておくことがあります。
また、第2課題のジェルグラデーションが薄すぎる・濃すぎることのないように、適切な色合いに仕上げるなどの注意点もあるので、極力ミスをしないよう練習のときから確認を怠らないようにしましょう。
出血を伴う損傷に注意
実技試験中、モデルや自分の手指を傷つけて出血が起きた場合は失格対象になります。緊張したり時間が気になって焦ったりするのもわかりますが、ケガをしない・させないように十分配慮して課題に取り組むことが大切です。
マナーが悪い・不正行為などはNG
私語が多い、マナーがよくないなどは減点対象になります。さらに、カンニングのような不正行為や、試験管の指示に従わない場合などは失格対象です。試験中はふるまいにも十分気をつけましょう。
セッティングも規定に従う
ストーンプッシャーやセラミックプッシャー、オイルなどは使用が禁止されているため、セッティングした時点で失格になってしまいます。また、ネイルマシーンは唯一中級の第2課題で許可されている道具ですが、使えるのはジェルオフの際のみです。
時間に気をつける
試験では時間を厳守することも重要です。遅刻やタイムオーバーはもちろん、対象時間外に手を加えるのも失格になってしまいます。時間に余裕を持って行動しましょう。
ジェルネイル技能検定中級を取得してスキルアップを目指そう
ジェルネイル技能検定の中級は、プロのネイリストとしての能力が認められる資格です。初級より信頼度が高まり、サロンでも優秀な人材として有利になりやすいでしょう。ただし、まずは初級を取得し、中級の受験資格を得なければなりません。
よりネイリストの道を極めたいなら、ジェルネイル技能検定中級の取得後にさらに現場で経験を積んで腕を上げ、上級を目指すのもよい選択肢です。ジェルネイルを極めて活躍の場を広げていってください。
引用元
JNAジェルネイル技能検定試験 | NPO法人 日本ネイリスト協会
JNAジェルネイル – 技能検定試験要項 [初級・中級・上級] | NPO法人 日本ネイリスト協会
ネイリスト技能検定 | 公益財団法人日本ネイリスト検定試験センター