日頃から自分の言動や振る舞いを見直すことが面接を勝ち残るヒントに【Violet 本部長 藤橋孝さん】#3

美容師を目指す学生、新天地を目指すスタイリストさんにとって、避けては通れない就職活動。晴れて採用を勝ち取るためには、どんな準備が必要? 心がまえは? そんな疑問を、実際のサロン採用担当者にインタビュー!

ヘアだけでなく、常にトレンドを追い求めていることで話題のサロン「Violet(バイオレット)」。前回に引き続き、Violetにて本部長を務める藤橋孝さんにお話をお聞きします。

第3回目の今回は、面接について。押さえておくべきVioletのフローは、一次面接・最終面接の2つ。好印象を抱く面接時の態度は? どんな質問が予想されるの? 高評価をもらえる面接のポイントをお聞きします。

お話を伺ったのは…

Violet 本部長 藤橋孝さん

2015年にVioletに入社し、約15年間美容師として活躍したのち、4年前に本部長に任命され、スタイリストから完全に経営・運営のサポートにシフト。現在は、Violetで行う事業を円滑に進めるために、美容師をサポートする業務に取り組んでいる。

面接は自分の性格やクセを日頃から理解しておくことが大切

――面接は2回と伺いました。
まずは一次面接の概要をお聞かせください。

いくつかグループを作り、集団面接を行います。各店舗の代表または店長が面接官となり、1グループにつき、約30分程度で進めていきます。

――注意して見ているところは?

雰囲気や話し方、聞く態度を見ています

内容も大事ですが、一次面接はお互いに初めて会う場面です。自分以外の人が話しているときの聞く姿勢にも人柄が出ると思っているので、話すときのクセや特徴は特に気にして注目しています。

――その理由は?

面接なのでみなさん綺麗な言葉を使っていますが、話の途中でだんだん素が出てくる人もいました。語尾が上がったり、ギャルっぽい話し方だったり…普段の口癖が出ているような人も気になりました。周りの人と比べて、「方言ではない」その人特有のクセのある話し方は、目立ってしまいます。

そんなことで…と思われるかもしれませんが、お客様やスタッフと接する際に思わぬ誤解を生みかねない場合も考えられます。本人がそう思っていなくても、誤解を招くような素振りが見られる人は、ほかの人と比べたときに懸念されてしまう可能性があります。

まずは緊張をほぐす質問からスタート。柔軟性のある姿勢が好ましい

――次に、最終面接について伺います。
最初に概要をお聞かせください。

一次面接とは異なり、1人ずつの面接となります。志望した学生に対して、代表の前原と僕の2人で面接を行います。時間としては、約20分くらいお話しさせていただいています。

基本的には僕の質問に答えていただき、最後に代表の前原からいくつか質問をするという流れです。

――必ずしている質問は?

最初は緊張をほぐすために、自分は周りからどう見られているのかという問いかけをします。第三者である親や友人などの話をすると、1人じゃない感が湧き出てきて、緊張がほぐれやすいと思うんです。同時に、本人と周りのギャップ感の確認もできるので。

緊張していては、普段の様子をなかなか見られません。せっかくご縁があってお会いしているのに本領発揮できなければ、相手ももちろんこちらも残念な結果になってしまうので、少しでもリラックスできる雰囲気作りを心がけています。

――学生はリラックスして挑めるのでは。

そうだと嬉しいですね。ほかにも、今までの部活や趣味を通して得た成功体験を聞き、自信を引き出すことを意識しています。当時の役割や立場を併せて聞くことでリーダータイプ、まとめ役などの性格も把握することができますから。

まずは、なるべく素で話してもらえる下地を作って馴染んだあたりで本質に迫る問いかけをすることが多いです。

――面接時に好感度を高めるには?

柔軟性は備えていてほしい要素の一つですね。

本音としては、用意された質問でやりとりするつもりはないんです。決まった質問だけでは、その人の本質は見抜けないと思っていて。変化球を投げたとき、どう返してもらえるのかで柔軟性を図っています。

――例えば、どのような質問を?

過去には、地元のプレゼンをしてもらいました

その土地に旅行することになった人に対して、地元のおすすめを教えてもらうんです。スポットや特産品だけなのか、1日のスケジュールまで考えて提案してもらえるのか…想定していないような急な質問に対して、どれだけ柔軟性と対応力があるのか見ています。

面接は常識の範囲内で自分らしさをアピールできれば問題なし

――面接時に好感が持てる服装やマナーがあればお聞かせください。

第一に、自分が自信を持てる服装であればOKですね。

自分の好きなジャンルにうまくVioletらしさが入っていれば良いかなと。ただ、ファストファッションで固め過ぎていたり、リクルートスーツだったり…場面や組織にそぐわないような服装は、少し評価は下がってしまう可能性があるかもしれません。

――今まで、評価するのに困ったケースはありますか?

過去に、根元のカラーが伸び切ってしまっている状態の方がいました。純粋に気にならなかったのだろうかと、不思議に思ったのが正直な気持ち。仮にも、これから美容業界に飛び込もうとしている人のヘア状態ではないと、捉えられても仕方がないと思ってしまいます。

面接のためにお金をかけてフル装備してほしいと言っているわけではありません。常識の範囲内で、自分らしさが伝えられる姿で来てもらえると良いんじゃないでしょうか。

採用される面接時のポイントまとめ

1.普段から自分の性格について理解している

2.準備していない質問でも慌てずに自分のペースで応答できる

3.常識を逸脱していない良識のある準備ができている


取材・文/東 菜々

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