未経験でもエステティシャンになれる! その具体的な方法とは
お客さまの肌を美しくケアし、幸せと満足感を提供するエステティシャンは、女性が活躍できる職業として高い人気を誇っています。さまざまなテクニックと楽しい会話でお客さまの心と体にリラクゼーション効果を与えることのできるやりがいのある仕事となっています。体力勝負の仕事ですが、施術の効果が現れるとお客さまから感謝の言葉をいただけることも多く、大きな喜びとなります。
そんなエステティシャンについて、未経験からステップアップする方法を中心に解説します。
未経験からエステティシャンになる人の志望動機とは
エステティシャンは美容の専門家として『ボディケア』『フェイシャルケア』『脱毛』などの施術を行い、お客さまの体の悩みを解決しながら安らぎを提供する職業[u2] です。カウンセリングを行い、体質や体の悩み、ふだんのお手入れの仕方などをヒアリングして、お客さまに合ったメニューや施術内容を決めていきます。施術では、ハンドを使ったマッサージ[u3] のほか、専用の美容機器を使用します。お客さまは美容だけではなく、癒されたり、会話を楽しんだりすることも求めているので、お客さまがリラックスできるように配慮することもエステティシャンの大事な仕事となっています。
最新のコスメや体の機能に興味があるなど、美容に対する意識が高いことはエステティシャンに必要な資質です。美容に関する最新情報や新しい知識・技術を貪欲に吸収したいという向学心の高い人はエステティシャンに向いているでしょう。エステティシャンを志望する女性のほとんどがエステを利用した経験があります。エステサロンで施術を受けているうちに、自分でもエステの知識や技術を身につけて、人を癒す側にまわってみたいという気持ちが湧いてくるようです。
手に職をつけられる仕事をしたいという理由でエステティシャンの仕事を選ぶ人も少なくありません。エステティシャンの仕事を通して、施術の知識・技術をはじめ、美容機器の使用方法や施術用の化粧品の基礎知識、人体の機能に関する正しい知識などを身につけることができます。将来的には独立して、自分のエステサロンを持つという夢を持ってエステ業界に飛び込んでくる人も珍しくありません。
アルバイトから始めて正社員になる!
エステティシャンになるには、エステティシャンの養成学校やスクールで学んだあと、エステティックサロンなどに正社員として就職する方法と、エステサロンに入社し、一定期間の研修を受けてエステティシャンとして勤務する方法があります。エステティシャンは資格必須の職業ではないため、アルバイトから始めることもできます。未経験からでもスタートしやすく、多くのサロンが研修制度を設けて未経験者を受け入れています。
一見、美を追求する華やかな職業というイメージがエステティシャンにはありますが、実際の業務は肉体労働が中心です。マッサージはほぼ一日中立ちっぱなしで行いますし、ときには無愛想なお客さまを相手に会話が弾まず、苦労することもあります。自分が本当にエステティシャンに向いているかどうかを見極めるためにも、アルバイトからエステ業界に関わるのもひとつの選択肢といえます。アルバイトとして経験を積んで、エステティシャンに必要とされる知識・技術を身につければ、正社員に昇格することもよくあります。ただし、競争の激しい業界ですので、常に新しい情報や知識、技術を取り入れようとする向上心がプロのエステティシャンに欠かせません。
独学で学ぶ?スクールに通う?
エステティシャンの業務を行ううえで必要なスキルは、スクール等に通わなければ学べないわけではありません。しかし、職場によっては、専門学校を卒業していることが正社員の採用基準となっているところもあります。しっかりと実力を身につけたいのであれば、スクール等で学ぶのが一番確実といえるかもしれません。
スクールを選ぶ際は、卒業後の進路を考慮に入れることが大事です。エステティシャンを養成するスクールの中には、エステティックの協会によって認定されているところもあります。そのような認定スクールでは、資格を取得するために必要な実務経験が免除されるなどの特典があります。多くのエステティシャンを輩出している認定スクールでは、エステサロンの求人も充実していて、就職のサポートが手厚いというメリットがあります。
仕事の都合などで通学が難しい場合、通信教育を利用するという方法もあります。自分の都合のよい日時と場所が選べますし、自分で市販の教材を選ぶ手間が省けるというメリットがあります。『スクールに通う余裕がない』という人が独学でエステティシャンを目指す場合、未経験者を受け入れてくれるサロンを選ぶとよいでしょう。実務を通して知識・技術を身につけることができます。実力次第で正社員にステップアップすることも可能です。未経験者歓迎のサロンでは研修が用意されているところが多いですが、すでに基礎的な知識は分かっているという前提ですので、スクールのように懇切丁寧に教えてくれないことがあります。オフの日でも、自分で参考書等を用意して勉強を欠かさないことが大事です。
資格は取った方がいいの?
エステティシャンになるために、資格や学歴は特に必要とされません。しかし、エステ業界で名の通った資格を所持していることが、仕事をするうえで有利に働くことは事実です。
エステティシャンには国家資格がなく、代わりに民間が認定する資格が数多くあります。有名な資格としては、日本エステティック協会の『認定エステティシャン』、日本エステティック業協会の『AEA認定インタ-ナショナルエステティシャン』、CIDESCO-NIPPONの『CIDESCOディプロマ』などが挙げられます。
特に『認定エステティシャン』の資格は業界内での認知度が高く、多くの職場で優遇されることが多いようです。日本エステティック協会の認定資格には、エステ業界のリーダー的ポジションに当たる最上級資格の『認定トータルエステティックアドバイザー』、エステティックに関する理論・技術をしっかりと理解していることを証明する『認定上級エステティシャン』と『認定エステティシャン』、基礎的な知識・技術があるものとみなされる『認定フェイシャルエステティシャン・認定ボディエステティシャン』の4つがあります。
日本エステティック業協会が定める認定資格は、人材育成を任される最上位資格の『AEA認定インターナショナルエステティシャン』、実践で活躍できる『AEA上級認定エステティシャン』、基礎レベルの『AEA認定エステティシャン』の3つです。認定エステティシャンになることは、一定レベルの知識・技術を有している証明になりますので、職場やお客さまから信頼を得ることができます。待遇のよい職場に転職したり、独立開業したりするときにも、資格が大いにその効力を発揮するでしょう。