メイクアップアーティストになるには?向いている人の特徴・仕事内容・必要資格を解説
メイクアップアーティストになりたい人のなかには、自分が向いているかどうか気になる人もいるのではないでしょうか。そこで、メイクアップアーティストに向いている人の特徴を理解しましょう。
また、仕事内容ややりがい、プロになるために必要な資格なども解説します。これからメイクアップアーティストを目指したい人の参考になれば幸いです。
メイクアップアーティストとは

メイクアップアーティストとは、メイクアップ技術によって人を美しく演出する職業です。メディアに出演するタレント・モデル・俳優などにメイクを施すほか、結婚式を挙げる新郎新婦などを対象にするケースもあります。
メイクによってイメージを具現化したり、個性を強調したりして、より美しく、よりその場に合うように仕上げる技術が求められます。
引用元
メイクアップアーティスト - 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))
ヘアメイクアーティストとの違い
同様の仕事に「ヘアメイクアーティスト」があります。メイクアップアーティストとの違いは、メイクだけでなくヘアスタイリング(ヘアセット)も行う、という点です。
お客様の髪に触れる仕事のため、国家資格の美容師免許が求められます。メイクアップアーティストも、同じく美容師免許が求められる場合が多く、詳細は後述します。
メイクアップアーティストの仕事内容

メイクアップアーティストが活躍できる主な職場や仕事内容は、下記のようなものです。
・撮影現場:テレビ・舞台・映画・雑誌などの出演者へのメイクや特殊メイク
・ブライダルサロン:結婚式の主役である新郎新婦へのメイク
・化粧品カウンターやイベント(メーカー専属):お客様へのメイク
・医療現場:顔などに傷があるお客様へのカバー用の医療メイク
このように、さまざまな業界で活躍できる仕事であることがわかるでしょう。
メイクアップアーティストに向いているのはどんな人?

プロとして活躍するために必要な、4つの重要な素質について解説します。
① 美容やメイクへの尽きない探求心がある人
これが全ての基本です。常に新しい情報を追いかけ、技術を高めようとする姿勢が不可欠です。
・トレンドのコスメやメイク法は、試さずにはいられない
・雑誌やSNSで常に情報収集をしている
・自分自身の美しさにも気を配り、常に研究を怠らない
② 体力があり、精神的にもタフな人
華やかなイメージとは裏腹に、メイクアップアーティストは体力勝負の仕事です。
・重いメイクボックスを持って様々な現場へ移動する
・撮影中は長時間立ちっぱなしで集中力を保つ
・アシスタントとしての下積み期間を乗り越える粘り強さがある
③ 客観的な視点とコミュニケーション能力がある人
メイクは自分一人の作品ではなく、チームで作り上げるものです。
・自分の好みよりも、クライアントの要望やTPOを最優先できる
・モデルの骨格や肌質を冷静に分析し、似合うメイクを判断できる
・相手の要望を正確に聞き出し、信頼関係を築く会話ができる
④ 細かい作業が得意で、衛生観念が高い人
お客様の大切な肌に直接触れる仕事だからこそ、繊細さとプロ意識が求められます。
・ミリ単位のラインを引くような、精密な作業が好き
・使ったメイクブラシやパフは、こまめに洗浄・消毒するのが当たり前に考えることができる
メイクアップアーティストのやりがい

メイクアップアーティストという職業では、どんなやりがいを得られるのでしょうか。
メイクで人の魅力を引き出せる
相手の良いところを活かしながら魅力的なメイクを施すことで、お客様の美しさが際立ち、自信や勇気を与えられるのは、この仕事最大のやりがいです。
一生物のスキルを身に着けて成長できる
メイク技術は、さまざまなシーンで長く働ける一生物のスキルです。美容のトレンドは日々変化するため、常に新しいことを学び、挑戦しながら成長していけます。
エンタメ業界に関われる
テレビや雑誌など、多くの人が目にする作品の制作に携われるほか、有名人と関われることや、流行の最先端で働けることにやりがいを感じる人もいます。
メイクアップアーティストになるには

「美容師法」という法律に基づき、メイクアップアーティストになるためには美容師免許が必須です。ここでは、プロのメイクアップアーティストになるためのキャリアの考え方と必要な資格について解説します。
引用元
メイクアップアーティスト - 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))
美容師法 | e-Gov 法令検索
キャリアパスと収入の考え方
メイクアップアーティストのキャリアは、多くの場合、先輩アーティストのアシスタントから始まります。そこで現場経験と技術を学び、徐々に仕事を任されるようになり、やがて独立(フリーランス)やトップアーティストを目指すのが一般的な道のりです。
収入は、このキャリアステップと直結しています。アシスタント時代は決して高くありませんが、経験を積み、実力と人気が伴うことで収入は大きく向上します。トップクラスのアーティストになれば、高収入を得ることも十分に可能な、実力主義の世界です。
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必要な資格と取得費用
プロとして活動する上で、美容師免許は仕事の幅を広げるために事実上必須と言えます。その上で、実力を示す民間資格も有効です。
・国家資格:美容師免許
ヘアカットやパーマなど、お客様の髪に触れる施術を行うために法律で定められた国家資格です。
厚生労働大臣が指定する養成施設(専門学校など)で2年以上(通信の場合は3年以上)学び、国家試験に合格する必要があります。
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・民間資格:日本メイクアップ技術検定試験(JMA)
メイクアップの総合的な知識と技術力を証明する、業界で広く認知されている検定です。
スキンケアからフルメイクまで、一連の流れをモデルに実践する実技試験が中心で、現場で即戦力となるための基本的な技術力を客観的に示すことができます。
・取得費用(例): 2級受験料 11,220円(税込)
引用元
日本メイクアップ技術検定試験
日本メイクアップ技術検定協会
日本メイクアップ技術検定試験 | 一般社団法人 JMA
・民間資格:日本化粧品検定(コスメ検定)
化粧品の成分や肌の仕組みといった、コスメに関する幅広い「知識」を証明するための資格です。「なぜこの下地を使うのか」「この肌質にはどの成分が有効か」などを科学的な根拠を持って説明できるようになり、お客様への説得力と信頼性を高めることができます。
・取得費用(例): 1級受験料 13,200円(税込)
引用元
日本化粧品検定とは
日本化粧品検定 1級・2級 検定概要(受験料・試験方式)
メイクアップアーティストの求人を探す方法

最後に、メイクアップアーティストの求人を探すための方法を2つ紹介します。
就職支援サービスや求人サイトを活用する
1.就職支援エージェント: 美容業界に詳しいエージェントに相談し、非公開求人などを紹介してもらう方法です。
2.求人情報サイト: 「リジョブ」のような美容業界の求人が豊富なサイトで、「未経験OK」や「アシスタント募集」の求人を探すのが効率的です。
また、メイクアップアーティストの就職活動では、履歴書以上に自分の技術力を示す「ポートフォリオ(作品集)」が重要です。学生時代から積極的に作品撮りを行い、自分の世界観やスキルをアピールできる作品集を準備しましょう。
美容やメイクの知識を活かしてメイクアップアーティストとして活躍しよう

メイクアップアーティストに向いている人は、メイクや美容が好きというだけでなく、努力ができる・人とうまく関われるなどの特徴やスキルを持つ人です。当てはまらなかった場合、これから適した人材を目指しても遅くはありません。
やりがいも大きい仕事なので、美容やメイクの知識を活かしてメイクアップアーティストとして活躍しましょう。
メイクアップアーティストの求人を探したい人は、未経験者の募集も多数掲載されている「リジョブ」におまかせください。たくさんのこだわり条件から希望に応じて選択でき、キーワードによる検索も可能なため、自分にぴったりの仕事を見つけやすいでしょう。
よくある質問(FAQ)
Q. 体力はどれくらい必要ですか?
A. 必須です。撮影現場では重い機材を持っての移動や、長時間同じ姿勢での作業が続きます。日頃から軽い運動などで体力をつけておくことをおすすめします。
Q. 男性でも活躍できますか?
A. もちろん活躍できます。男性ならではの感性を活かしたアーティストや、メンズメイクの専門家として、多くの男性が第一線で活躍しています。
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