偉人の言葉は心に響く! 弱ったメンタルもこれでケアします!
古今東西、どんなに時代が変わっても、人生における根本的な悩みは変わらないもの。そんなあらがい難い悩みを前にしたとき、歴史上の人物たちはいかに考え、いかなる方法で乗り越えてきたのでしょうか。彼らが生前に残した格言のなかから、現代の私たちのお悩みに生かせるアドバイスをピックアップしてご紹介します。
Qお悩み
失敗のリカバリーについて。
先日、カラー施術でお客さまからクレームがつき、後日のやり直しを要求されてしまいました。原因はカウンセリング不足による仕上がりイメージの違い。また、思ったよりも色が入りすぎてしまったことも原因でした。当然ですがお客さまにも上司にも叱られて気持ちが沈んでいます。なんとかリカバーしたいのですが、また失敗したらと思うと怖くなり、モチベーションがあがりません。どうしたら挽回できるでしょうか。
失敗は誰もが通る道ですが、同時にできる限り避けたい道でもあります。どんな人だって失敗して職場に迷惑をかけることも、悔しい思いをすることも、叱られることも、自信をなくすことも極力避けたいのが正直なところですよね。こんなふうに気をつけているにも関わらずふとしたことで失敗してしまった、そんなとき偉人の皆さんはどのように挽回するのでしょうか。今回はそんな相談者さんのような方を励ます、心強い格言をピックアップしました。
お答え①
「失敗とは転ぶことではなく、そのまま起き上がらないことです」メアリー・ピックフォード(女優、プロデューサー / カナダ・アメリカ)
かつて、1900年代におけるサイレント映画界の大スターであった女優メアリー・ピックフォード。カナダのトロントで産まれた彼女は、地元の巡業劇団に参加し7歳より子役として活躍、のちにニューヨークに渡りブロードウエイでD・W・グリフィス監督に認められて銀幕デビューを果たします。小柄ながらパワフルな活躍で大衆を魅了した彼女は、やがて“アメリカの恋人”と称されるほどの人気女優に。引退後もプロデュ―サーや実業家としても精力的に活躍したといいます。こんなふうに人生経験豊かなメアリーの一言ですから、その言葉は真に迫るものがありますね。転んでしまうことが失敗ではない。それによって、次の行動に移れなくなってしまうことこそが真の失敗であるという彼女の言葉に準ずれば、相談者さんがするべきことは、ひとつ。起き上がって次の仕事をする、ただそれだけなのです。
お答え②
「失敗の弁解をすれば、その失敗がどんどん目立っていくだけだ」ウィリアム・シェイクスピア(劇作家、詩人 / イングランド)
失敗したときの教訓としていつも心に留めておきたい、シェイクスピアのお言葉です。窮地に追いやられたとき、つい正統な理由を説明したくなる気持ちはわからないでもないですが、そこはぐっとこらえて謝罪と反省につとめましょう。はたからみれば弁解も言い訳もおなじこと。語れば語るほど格好悪くなり、周囲の評価を落とす結果になってしまうものなのです。
お答え③
「成功者は、例え不運な事態に見舞われても、この試練を乗り越えたら、必ず成功すると考えている。そして、最後まで諦めなかった人間が、成功しているのである」本田宗一郎(技術者、実業家、HONDA創業者/ 日本)
「私が手掛けた仕事のうち、成功したのは1%。99%は失敗だ」と言い切る本田氏。失敗から学ぶという点において、この人以上にたくさんの名言を残している人は他にいないのではないでしょうか。
世界を股にかける自動車メーカーHONDAの創始者である本田氏は「新しいことをやれば、必ずしくじる。腹が立つ。だから、寝る時間、食う時間を惜しんで、何度でもやる」等々、挫折したことに落ち込んでいる暇を与えないほど、力強い名言をたくさん残しています。
仕事において本田氏がつねづね言っていたのは「100%ではな120%の良品を目指す」という言葉。人間である以上、必ず1—2%のミスは起こり得ます。しかし、偶然にもその1-2%に当たってしまった方にとっては、そのたった1回でメーカーのイメージが決まってしまう。そんな人をひとりも出さないように、はじめから120%の仕事を目指し、1%の例外もなくお客さまを満足させたい。こうした意図から含まれた発言です。これは“メーカー”を“サロン”に置き換えても同じこと。当面は、目の前のお客さまに集中して“120%の仕事”を心がけてみてはいかがでしょう。雑念がはらわれ、自然とモチベーションがあがる気がしませんか。こうして試練をひとつひとつ乗り越えた先に、成功は待っているものなのです。
お答え④
「将来を恐れるものは失敗を恐れ、おのれの活動を制限する。しかし、失敗は成長に続く唯一の機会である。まじめな失敗は、なんら恥ではない。失敗を恐れる心の中にこそ、恥は住むものだ」ヘンリー・フォード(実業家、技術者、フォード創設者/ アメリカ)
こちらも自動車会社の創設者。米国のフォード社を創設したヘンリー・フォードの格言です。やはり技術職というのは失敗から学ぶことが多い職業なのでしょうか。同じく技術職であるサロンワーカーに少なからず通ずるところがありますね。
人は失敗を恐れた瞬間からパフォーマンスが落ちていきます。失敗をしないことが最優先になってしまい、本来大切にするべきものが後回しになってしまうからです。多くの先人たちが言っているように、失敗は学びのチャンス。恐れる必要も恥じる必要もありませんが、唯一恥があるとすれば、それは失敗を恐れる心。失敗にとらわれず、自分ができるパフォーマンスを最大限に発揮していくことが大切です。
まとめ
私たちより前の時代に生きていた偉人たちの格言のなかには、現代の私たちに通ずるたくさんのヒントが隠されています。今回は失敗したときに自分を励ましてくれる“失敗から学ぶ”偉人たちの格言をご紹介してきました。過去の成功者たちも、さまざまな失敗を経た末に輝かしい功績へと辿りついています。失敗を失敗で終わらせるか、成長への足がかりとするかは自分次第。偉人たちが残してくれた格言を励みに日々ステップアップしていきましょう。