ネイリストは必見!お客様に喜ばれるグラデーションのアイディア
色の濃淡をつけるグラデーションは、女性らしさを演出することのできる人気のネイルです。上品なもの、かわいらしいもの、シックなもの、モードなものなど、グラデーションと一口にいっても、色味やストーンアートの有無でかなり印象は異なります。 お客様の印象、好み、ネイルをするシーンなどを事前にヒアリングして、お客様に喜んでいただけるようなネイルを施しましょう。場合によっては、ネイリストから提案できるとお客様は新鮮味を感じて、あなたのファンになってくれるかもしれません。
印象はいろいろ!まずはお客様をヒアリング
同じグラデーションでも印象はさまざまです。グラデーションネイルは、すっきりほっそりした印象なので、指を細く長く見せる効果があります。上品さと可憐さを併せ持つ女性に、最もおすすめできるネイルです。 単色で薄い色だとシンプルな印象になりますが、健康的で何もつけていないよりもきれいなネイルに見せることができます。色を濃い目にし、ストーンアートをオンすると、シックでゴージャスな印象になりますし、カラフルなものやラメを使ったものにすると、ぐっと遊び心がでてきます。少し変わったものとしては、縦にグラデーションを入れるものがあります。爪の端にカラーがのっていて、中心に向かって色が薄くなっていくグラデーションです。両サイドでのせる色を変えると、遊び心がプラスされている、洗練された印象になります。
バイカラーでグラデーションをつくる場合は、単色よりは難易度が高くなりますが、施術するネイリスト側も楽しめるネイルです。3色以上でグラデーションを作るネイルは、オーソドックスなグラデーションネイルとは違って、斬新なデザインが楽しめます。爪に色を適当に配置して、境目をぼかしたランダムなグラデーションもアリ。薄めに色を重ねて自然になるようにぼかすと、きれいな仕上がりになります。 シールやストーン、パール、アートを施せば、一気にネイルは華やかな印象になりますが、お客様がどんなシチュエーションのネイルを希望するのか、まずはじっくりヒアリングしてみてくださいね。
ピンクが鉄板!オフィス向けのグラデーションネイル
ピンクのグラデーションネイルは、シーンを選ばないものとして鉄板です。もちろん、爪が目立ってしまうことは避けたいオフィスでも、しっくりとなじむことができます。ピンクは流行に左右されることがなく、地爪の状態よりも血色を良くして健康的に見せる効果があります。男性ウケも非常に良い色味です。
一口にピンクといっても、さまざまなデザインがあります。桜のようなほんのりとしたグラデーションは、すっぴん風ネイルとして王道です。サーモピンクをオンすれば、元気な印象になります。ラメの入ったピンクなら、華やかな印象になります。細かいラメをチョイスすれば、ピンクの奥ゆかしさもそのままなので、オフィスでも浮いてしまうことはないでしょう。ピンクネイルなら、短めネイルのお客様もおしゃれを楽しむことができます。爪を長く伸ばせないからいつも同じようなネイルになってしまって、というお客様がいれば腕の見せどころです。肌なじみの良いピンクやホログラムをうまくチョイスして提案しましょう。
爪先を極細のラメで縁取るようなフレンチデザインにすると、シンプルでオフィスシーンにも合うだけでなく、ハイセンスな洗練された印象になります。 このように、オフィスに合うネイルのコンセプトは、シンプルさと上品さです。
カラフルOKなお客様なら!スポンジ使いで自在にアレンジ
カラフルOKなお客様の場合は、トレンドカラーを取り入れてみましょう。毎年トレンドは変わりますので、ネイリストなら常に最新のカラーやデザインはチェックしておきたいですよね。 挑戦するのが難しいと思われがちなネイビーやブラックなどの暗めのカラーも、グラデーションならモードになり過ぎずに取り入れることができます。
オレンジやイエローなどのビタミンカラーを取り入れると、ポップでキュートな印象になります。マルチカラーのグラデーションネイルは、スポンジを使えばきれいなグラデーションを作ることができるのでぜひ取り入れてみましょう。爪にカラーをのせるのではなく、スポンジにカラーをオンします。そして、それを爪にポンポンと押し当てます。ファンデ用スポンジ、ネイル用のワイプスポンジなど、選ぶスポンジによってネイルの仕上がりは変わってくるので、好みの仕上がりを選べるようになることもネイリストの楽しみではないでしょうか。ランダムグラデーションを作る場合も、マルチグラデーションのときと同じように、直接スポンジにカラーをオンします。
人気のギャラクシーネイルも、スポンジを使えば簡単にきれいに仕上げることができます。ラメやホロ、シールを施すと魅惑的な宇宙の誕生です。
トレンドはグラデーションネイルで取り入れるが正解!
近年は、シンプルカラーにビシューをあしらったデザインがトレンドです。ホワイトのグラデーションネイルに、指の何本かに大きなビシューをオンするものや、落ち着いたトーンのダークカラーでグラデーションを作り、アクセントにアートをプラスします。ナチュラルベージュやグレーなども人気のカラーです。
最近海外で注目されているのは、ルブタン風のネイル。ルブタンといえば、靴の裏側が赤のつややかなハイヒールですよね。それをネイルで再現してしまおうというもの。ネイルの表面をブラックにして、裏側を赤く塗ってチラ見せするのがオシャレです。レッドカーペットのセレブ達の間でも流行中のルブタンネイルは、黒と赤の組み合わせだけでなく、いろいろなバリエーションがあります。1本だけルブタン、逆ルブタンなど、いくらでも工夫ができてしまうツワモノです。流行のデザインやカラーを取り入れるときは、グラデーションネイルにするとやり過ぎないのでおすすめですよ。
もうひとつ紹介したいのが、タイダイネイル。タイダイネイルは、大理石のような柄のネイルのことです。2色のうち、薄い色の方をベースに塗り、薄い色をランダムにドット状にオン。後でぼかすので、きれいなドットを作る必要はありません。ベースの色でもう一度、薄い色と同じようにドットをオン。あとは、筆の腹を使って好きなパターンになるまで叩くだけです。叩き具合で自在にイメージチェンジができるのに、こなれた印象になるタイダイはイチオシのネイルです。
海外からのお客様にはやっぱり和柄!
最近は、海外からのお客様がネイルサロンを訪れることも多くなっています。人気の秘密は、日本のネイルサロンの高い奉仕精神と接客、細部までこだわったデザインと技術とのこと。東京オリンピックもあることで、人気は加熱していく一方と考えられます。 海外のお客様に喜んでもらえるデザインとしてまずおすすめしたいのが、細かい桜の花をあしらったネイル。日本を象徴する桜と、かわいらしいピンク、緻密なデザインがあいまって、喜んでもらえることは間違いないでしょう。日本らしさを求めるお客様には、着物の柄をイメージした菊や牡丹をあしらったデザインもおすすめです。緑や黒などの濃いめの色をベースにして明るい花柄を描くと、とてもゴージャスな印象になります。水引のデザインを取り入れるのも、和風テイストを取り入れることができますよ。
秋の紅葉の季節なら、ネイルで紅葉を楽しめるようにするのもおもてなしのひとつです。コテコテの和柄を希望するお客様には、日本の伝統芸能である歌舞伎の隈取をモチーフにしたデザインや鶴、お祭りなどで目にするおかめひょっとこを提案してみてはいかがでしょう。グラデーションで表現するのが難しければ、ベースをグラデーションにし、シールやアートでデコレーションすることも可能ですね。 和柄デザインをおすすめする際には、デザインの提案だけでなく、その由来などを話せるようにしておくと一気におもてなしのレベルがアップしますよ。