ウォッシャブルファイルの特徴とメリット・デメリットをおさらいしよう!|ウォッシャブルファイルのおすすめ商品を紹介
ネイルアートやネイルケアでネイリストが使用するファイルには、「スポンジファイル」や「エメリーボード」などいくつかの種類があります。使用目的や素材の特徴によって施術時にファイルを使い分けるのです。
ファイルのなかでも、「ウォッシャブルファイル」は「アクリルファイル」とも呼ばれます。使用頻度が高くネイリストに必須ともいえるファイルです。ファイルは使い捨てのものがほとんどですが、ウォッシャブルファイルは使用後に汚れをきれいに落として消毒することができるので、繰り返し使えてコスパがよいというメリットがあります。
力を伝えやすいという特徴があり、ジェルやネイルチップなどの人工爪に向いています。検定で使用するときはリペアやイクステンションなどで使用されます。今回は数あるファイルのなかからウォッシャブルファイルの特徴や、メリット・デメリットについてお話ししつつおすすめの商品もご紹介していきます!
ウォッシャブルファイルの特徴とは? ナゼ洗えるの?
ウォッシャブルファイルは「アクリルファイル」や「ゼブラファイル」という名称で呼ばれることもあります。ほかのファイルとは異なり、商品の中心部分にプラスチックの板をはさんでいるので、水洗いが可能です。この構造によって、エタノールを使用した消毒が可能になり、水分を多く含んでも変形しにくいという特徴があります。
ジェルネイルやスカルプチュアを削るためのネイル用品
ウォッシャブルファイルはかたい素材を使用しているので小さな力も伝えやすく、ジェルやネイルチップといった人工爪を削るのに向いています。
ウォッシャブルファイルは一般的に次のような用途で使われています。
・ネイルチップやジェルネイルなどの長さや形状を整える
・ネイルチップを作るときの下処理で、サンディングをおこなう
・厚めに塗ったジェルネイルを溶剤でオフする前に、削り落とす
なお、自爪に使うときは力加減を意識していないと削りすぎて爪や指先をきずつけてしまうこともあるので注意が必要です。
ウォッシャブルファイルのメリット|ファイルを清潔に保てる
ウォッシャブルファイルは「水で洗うことができ、エタノール消毒も可能」という特徴があります。ファイルは一度使用すると隙間に削りカスや雑菌が溜まっていくので、放置していると不潔な状態になってしまい施術に使用できなくなることもあるのです。
不衛生なファイルを使用すると、施術を受けたお客様の爪や指先に雑菌をうつしてしまい、施術した爪や指先に感染症が起こることも考えられます。施術するときに使用する用具は、しっかりと清潔にたもつことが重要なポイントです。
ウォッシャブルファイルは毎回使用後にきちんと流水で洗い、エタノールなどで消毒して清潔な状態を維持しましょう。
ウォッシャブルファイルのデメリット|目が粗いものが多い
ウォッシャブルファイルは、バッファー(スポンジファイル)のように自爪のサンディング目的のものや、仕上げのときに使うシャイナーなどと比較すると、目の粗い商品が多い傾向にあります。
ファイルの目の粗さは「G(グリット)」という記号で表され、数字が小さいものほど目が粗くなります。ファイルのGは80~220Gまであり、ウォッシャブルファイルでは人工爪に施術するときはおおよそ80~180Gを使用します。
目が粗いものを使用すると、削る時間は早いのですが粗削りで表面がガサガサになってきれいに削ることができません。削っている最中にお客様の指先に触れることで、皮膚をきずつけ出血させてしまうこともあります。厚塗りのジェルネイルを溶剤でオフする前に削り落とすのに使うのは80~100Gくらい、長さや形状を整えるときは150~180Gくらいがお客様に不快感を与えにくくスムーズに削れます。
ウォッシャブルファイルを使うときは用途ごとに目の粗さを変えて、お客様にけがをさせないよう気をつけて使いましょう。
自爪のケアにはエメリーボードがおすすめ
粗めのウォッシャブルファイルでは自爪や指先をきずつけてしまう可能性があるので、自爪のケアには目がこまかくてなめらかな仕上がりになるエメリーボードがおすすめです。エメリーボードの素材はガラスやステンレス、他には紙や木とさまざまで、素材によって使い方が異なります。
エメリーボードは「ネイルファイル」という名称で販売されていることが多く、ネイルケアに使用するファイルのなかでも厚さが薄いのが特徴です。柔軟性が高いので中心にプラスチックの板が入っているウォッシャブルファイルと比べると、自爪に負担をかけにくくなります。
ネイリストとしてお客様から自爪のケア方法について聞かれたときには、エメリーボードでのケアを教えましょう。自爪への負担が少ないですし、爪切りで爪を切るよりもエメリーボードで形状を整えながら削っていけば、爪が割れてしまうことや剥がれることもありません。
目の粗さは80~220Gまでありますが、目がこまかすぎると少しずつしか削ることができず、削り終わるまでに時間がかかるだけでなく消耗が激しいのでコスパも悪くなります。サロンでの使用はもちろん、お客様が自分でネイルケアをおこなうときのおすすめグリッドを聞かれたときは、200G前後をおすすめしましょう。
あまりにも目が荒すぎると、自爪を削りすぎて薄くしすぎてしまうなどの負担が大きくなり、爪などをきずつけてしまう可能性が高くなりますので要注意です。
ウォッシャブルファイルのおすすめ商品を紹介!
ウォッシャブルファイルはさまざまなメーカーから販売され、商品によって使用している素材や目の粗さは異なります。こちらでは施術で使用するのにおすすめの商品を3つご紹介します。
sacra|ウォッシャブルファイル
自爪に使用するのにほどよい荒さの180Gがよいです。ファイル本体に柔らかさがあり爪に自然にフィットしてくれるハーフムーンの形をしています。お客様の指先や爪に負担をかけにくいので、厚みのあるジェルネイルを落とすときなどにも使いやすいファイルです。
出典元:sacra ウォッシャブルファイル
150G
180G
STORY JEL365|ウォッシャブルファイル
両面とも目の粗さが180Gで洗えるのはもちろんですが、日本製のペーパーを使っているので耐久性が高く、イクステンションのお手入れにも適しています。紙なのでとても軽く、手になじみやすいので長時間使っていても手が疲れにくいのも特徴です。
BEAUTY NAILER|プロヨウスポンジファイル (SF-1)
ファイルとしてだけでなく、サンディングブロックとしても使用可能です。目の粗さは片面ずつ100と180Gと、使い勝手がよい粗さに設定されています。爪先に沿いやすい柔らかなスポンジ素材を使用しているので、トリムでムラができにくくきれいに仕上げやすくなります。
出典元:BEAUTY NAILER プロヨウスポンジファイル (SF-1)
清潔に保てるウォッシャブルファイルはネイリスト必携の一本!
ウォッシャブルファイルは板の中心部分にプラスチックの板を入れているため、使用後に水洗いをしたりエタノールなどで消毒しても柔らかくなってしまったり、錆びたりすることもありません。ネイル用品は衛生面もしっかりと管理する必要があるので、消毒ができるのは大きなメリットでもあります。
ほかのファイルと比べると目の粗い商品が多いため、厚めに塗ったジェルネイルを溶剤で落とす前に削ったり、ネイルチップなどの人工爪の形状や長さを整えたり、サンディング目的で使われることがほとんどです。
自爪に使用すると指先や爪をきずつけてしまう可能性がありますので、お客様に自爪のケア方法を聞かれたら、自爪への負担がすくないエメリーボードをおすすめしましょう。
ネイリストが施術に使うネイル用品は、自分の手になじむものを使うのが一番です。ネイル用品を購入するときは、実際に使っている人からの口コミなども参考にしつつ、自分で実際に手に取って使いやすいものを探してみてください。