ニュアンスカラー×手書きアートで急成長! MOONLITのデザイン力の秘訣とは【ネイリストの技術 MOONLIT by mananails Kaoriさん #1】

個性的でオリジナリティのあるネイルアートは、ネイリストの武器になる技術のひとつ。『MOONLIT by mananails』は、すべて手書きのネイルアートで人気を集めているサロンのひとつです。しかしMOONLITでネイリストとして活躍しているKaoriさんは、入社当初ネイルアートが苦手だったそう。

そこで今回は、ネイルアートが苦手だったというKaoriさんがMOONLITに入社した理由とアートの練習法、初心者でも挑戦しやすい手書きアートについてインタビュー。前編では、Kaoriさんがネイルアートを克服した経緯と、技術力アップ法について教えていただきます。

お話を伺ったのは…

『MOONLIT by mananails』
ネイルアーティスト Kaoriさん

学生時代からネイルにハマり、独学でデザインを勉強。Instagramでネイルの写真を投稿していたところ、オーナーmanamiさんに技術力を評価されMOONLITに入社。得意なデザインは、ニュアンスネイルとアンティーク調アート。
Instagram:@moonlit_kaori

「ネイルが好き」独学で技術力を高めてスカウトされるまでに

小さいころからネイルが大好きだというKaoriさん。
その情熱は大学在学時に独学でネイル検定2級を取得するほど

―Kaoriさんがネイリストになったきっかけを教えてください。

小学生のころ、無料でマニキュアをしてもらえるイベントがありました。初めて爪を可愛くすることを体験して、それからずっとネイルが好きだったんです。大学受験が終わって時間ができたので、もっとネイルのことを勉強したいなと思って、独学でネイリスト検定を取ったり、友達にネイルをしてInstagramに投稿したりし始めました。

ネイリスト検定1級の勉強をしながら「こんなに好きなら仕事にしたほうがよくない?」とも思ったんですが、これというきっかけがなくて…。でも大学3年生で就活をしているころ、私のInstagramを見たオーナーのManamiさんから「MOONLITを受けませんか」と声をかけていただいたんです。それでネイルを仕事にするという意識が、より強くなりました。

―そのままMOONLITに?

まだ大学卒業まで1年あったし、MOONLITのオープンまで時間がなかったので、サロン実務経験のあるネイリストさんを優先したいという理由で、その時の採用は見送りになりました。でもその半年後くらいに「スタッフを増やすことになったので一緒に働きませんか?」と言って頂きました。他で内定もいただいていたんですが、「じゃあ東京に行こう!」と決意したんです。

―ドラマティックですね!

はい、奇跡だと思っています(笑)。

オーナーのこと、MOONLITのことは、ネイルの勉強をするなかで知っていました。実は私、アートが苦手で…。「こんなことできるわけない!」というレベルのことをしているお店でしたから、入社してやっていく自信は全然ありませんでしたね。

でも「練習したら、もしかしたら私でもできるのかな」っていう希望を持って入社しました。オーナーは「アートが苦手なら、得意なニュアンス系をやってくれたらいい」と言ってくださっていました。でも練習していくうちに楽しくなって、アートも好きになっていましたね。

「アートが苦手でも練習すればできるようになるんだって自信がつきました」

手書きの繊細なアートが人気のMOONLIT

―ネイルアートが苦手だったとのことですが、苦手意識がなくなったきっかけはありましたか?

何かコツを知って…というよりかは、練習し始めて1年弱くらい経った時に、手が感覚で動いていくのを感じられるようになっていたんです。身についているなと実感しました。私は本当にアートができなかった人間なので、「絶対やり続けたらできます」って、胸を張って言えますね。

―練習はどうしていたんでしょうか?

オーナーやスタッフのみんなにコツを教えてもらって、モデルさんのネイルで練習していきました。とにかく何度も練習をし続ける感じですね。

あとは仕上げるスピードを上げる練習もしました。みんなが1本のアートを何分で仕上げているのかを計って、同じ時間で自分も仕上げられるようにタイマーをセットして練習しました。

何回も繰り返してわからなくなってきたら、もう1回スタッフにアートをしている姿を見せてもらって…。見て、やる、その繰り返しでした。

―手書きアートを失敗しない方法ってありますか?

アートで重要なのは「中心を取る」ことと、「引きで全体のバランスを見る」ことだと思います。集中して施術していると、パッと離れて見た時に中心やバランスがズレていることがあるんです。

人によって「左に寄りやすい」「下にズレやすい」などのクセもあります。練習していけば必ず自分のクセは見つけられるので、そこを補整するための練習も必要だと思います。左に寄るクセがあるなら、自分が思うより右に中心を取る。そうやってクセを見つけて直し、そしてまた練習していくことで、失敗しなくなっていくはずです。

得意のニュアンスネイルに加え、アンティーク調のアートも武器に

ネイリスト2年目ながら高い技術力とデザイン性でリピーター多数

―人気のネイルデザインの動向はいかがでしょうか?

MOONLITで変わらず人気なのは、凹凸や立体感のあるアートです。ジュエリーアートやタイルアートなどは1年中人気が高いですね。でも全体の雰囲気としてはシンプルなデザインが好まれる傾向があり、最近はシンプルなデザインのなかに1本だけ繊細でこだわりが詰まったアートを入れることも多いです。

―Kaoriさんはニュアンス系やアンティーク調のアートがお得意だそうですが、デザインのインスピレーションはどこから?

日常全てなんです。お花を見て「あの色可愛い」と思ったら写真を撮ったり、建築の写真を見て「壁のアートが素敵だな」と思ったらスクショしたり。光の反射や床や壁の質感、服の色の組み合わせ…「なんかいいな」と思ったものは全部記録します。

いろんな写真をアルバムにまとめておいて、デザインを考える時はそれを見ながら手を動かしていきます。「この感じとこの感じからデザインを作ってみよう」と思ったら作りながら研究して、一度デザインを定めたら1カ月経っても取れないか確認して…繰り返し繰り返し考えるので、結局最初に見た写真とまったく一緒にはならないんです。

―今回ご提案いただいたデザインについて教えてください。

インスピレーションは、夏の終わりごろの自然。夏~秋をイメージしたニュアンスカラーと、花びらにある花脈から着想したアートを組み合わせました。アートが苦手な人でも挑戦しやすいと思います。

Kaoriさんが作る『ニュアンスカラー×手書きアート』のポイント

今回Kaoriさんが提案してくれたのは、青をメインとした色の組み合わせにクリアでツルッとした質感で、少し夏が感じられるデザイン。濃い目の色味なので、あえて5本同じ色にして統一感を出したそう。

アートが苦手でも挑戦しやすいという手書きアート部分は、花びらの形状や筋をイメージ。筆使いによる筋の作り方や全体の配置バランスがポイントになります。中心を取る必要がないので自由度が高く、お客様に合わせて調整しやすいので、取り入れやすいデザインです。

お客様への提案キーワード

1. シンプルが好きだけど少し個性が欲しい方に

2. アクセサリーの有無でアートは増減OK

3. 立体感あるデザインでも表面はツルッとして邪魔にならない

手書きアートを得意とするサロンに入社した、アートが苦手だったKaoriさん。「こんなのできない! って私も思いました。でも絶対やり続けたらできますって、胸を張って言えるくらいになれたんです」と笑うKaoriさんの原動力は、「ネイルが好き」ということだったそう。後編では、そんな「手書きアート」のなかでも挑戦しやすいデザインの詳しい作り方を教えていただきます。

▽後編はこちら▽
MOONLIT Kaoriさんに聞く「ニュアンスカラー×手書きアート」の作り方【ネイリストの技術 MOONLIT by mananails Kaoriさん #2】>>

取材・文:山本二季
撮影:高嶋佳代

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Salon Data

MOONLIT by mananails Tokyo
(ムーンリット バイ マナネイルズ トーキョー)

住所:東京都港区南青山5-12-6 英ビル9階
※ご予約はWebのみ

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