カラーパウダーをマスターしてネイリストのランクUP!
ネイルには多種多様な表現がありますが、ネイルの第一印象を決めるのに大きな役割を果たすのはカラーといえるでしょう。どんなに形状が整えられていたり、アートが施されたりしていても、カラーの印象が良くなければネイルの魅力は半減してしまいます。
そこで今回は、ネイルカラーを作るマストアイテムである「カラーパウダー」について詳しく解説していきます。普段ネイリストとして何気なく使用しているカラーパウダーにも、奥深い世界があるので必見です。
カラーパウダーの種類をおさらい!
まず、カラーパウダーとはどのようなものなのかをおさらいしておきましょう。多くのカラーパウダーは、アクリルパウダーに色が付けられたもので、プラスチックの一種です。アクリルキッドとともに3Dを作ったり、スカルプチュアに利用したりと、使い道はたくさんあります。
カラーパウダーと一口にいってもたくさんの種類があるので、自分の表現に合わせて適切なものを選ぶようにしましょう。
・単一色のカラーパウダー
単一色のカラーパウダーには、ラメやホロなどカラー以外の要素が入っていないので、そのままネイルに使用すると色鮮やかで力強い表現ができます。色がきつすぎると感じた場合はクリアと混ぜるだけで、色が薄まりつつも透明感を出すことができます。カラーによっては仕事でもプライベートでも使用して違和感がないので、汎用性が高いパウダーです。
・ラメ入りカラーパウダー
キラキラした手元を作りたい場合は、ラメ入りが良いでしょう。ラメ入りカラーパウダーはセクシーさや若さを表現することができます。
・ホロ入りカラーパウダー
見る方向によって色が変わって見えるホログラム入りのカラーパウダーは、個性的なネイルを作るのに役立ちます。妖艶さを表現することができるでしょう。
・パール系カラーパウダー
細かな粒が入っているパール系のカラーパウダーは、上品な雰囲気を演出することができます。
パール系は高い年齢層からの支持が多い傾向にありますが、若い人でもパーティーやビジネスの場などでよく見かけられます。
透明感が魅力!透明ジェル専用パウダーでカラージェルを
カラーパウダーのなかには、透明ジェルと混ぜて透明なカラージェルを作れるものもあります。透明感のあるカラージェルは清涼感や愛らしさが特徴的で、施せば多くの人に好感を抱かれることでしょう。
透明ジェル自体はそれだけを爪に塗ることでも美しい爪を作ることができますが、もうひとつの特徴としてジェルは紫外線ライトやLEDライトで強力に固まる性質があるため、強い爪を作ることにも役立ちます。そのため、割れにくい爪を作りつつカラーも楽しみたいというお客様には、透明ジェルとカラーパウダーのコンビは相性が良いといえるでしょう。
ただし、どのカラーパウダーでも透明ジェルと混ぜて使用できるわけではなく、ジェルと混ぜてもきちんとジェルが硬化するものを選ぶ必要があります。カラーパウダーをジェルと一緒に使用する場合は、専用パウダーかどうかをきちんと確認することが大切です。
また、透明ジェルにたくさんのカラーパウダーを入れて鮮やかな色を作りたい場合は注意が必要です。専用パウダーであってもパウダーの量が多過ぎると硬化不良を起こす恐れがあり、ジェルがいつまでたっても固まらないという失敗につながるリスクがあります。
ネイリストたるもの、硬化不良でお客様に迷惑をかけることは避けたいので、パウダーをジェルに混ぜるときはほんの少しだけ入れることを心がけるようにし、強い色のジェルを使用したいときはカラージェルとして売られているものを使うようにしましょう。
立体的な表現の裏にカラーパウダーあり!
ネイルでは立体的な3Dデコレーションを楽しみたいというお客様も多いことでしょう。3Dはネイリストとして技術とセンスの見せ所でもあるので、ぜひ成功させてお客様に喜んでもらいたいものです。3D制作におすすめのカラーパウダーは以下になります。3D制作にはカラーパウダーだけではなくリキッドも重要な役割を果たすので、リキッド選びもおろそかにしないことがポイントです。
・ロマンティックプリンセス
松田ようこ氏が監修しているロマンティックプリンセスは、カラーパウダーだけではなくリキッドもロマンティックプリンセスブランドから出ているので、リキッドとパウダーの相性は抜群です。そのため、硬化が比較的早く形が崩れにくいという魅力があります。価格が高いことが難といえますが、クオリティーを重視した場合はこちらを選ぶと良いでしょう。
・シャイニングダスト(ピカエース)
比較的低コストのパウダーで、気軽に3Dを楽しみたい場合にはぴったりです。
・ミラージュ(マイアス)
カラーバリエーションが多いため、色を揃えたい場合はミラージュを購入すると良いでしょう。カラーパウダーのなかには、特殊パールやラメ入りパウダーなどさまざまなものがあるので、表現の可能性を広げてくれることでしょう。
スカルプチュアにもカラーパウダー!ミクスチャーのコツとは
自分の爪の上に人工的な爪を作るスカルプチュアにも、カラーパウダーは活躍します。好みの色のパウダーを使用するだけなので簡単で魅力ですが、ミクスチャーにはコツがあるので慣れるまでにはムラができてしまうかもしれません。また、スカルプチュアの場合は特別なライトを当てなくても硬化するというメリットがある一方、時間をかけていると作業中でも徐々に固まってきてしまうというデメリットもあります。カラーパウダーでミクスチャーを作るには、慣れが必要といえるでしょう。
ミクスチャーのコツは、筆使いにあります。リキッドを筆の先に適度に含ませ、パウダーを取っていきます。このとき、パウダーは凸凹な状態ではなく平らにしておくのがポイントです。表面が凸凹していると、筆のいたるところにパウダーが付着してしまう恐れがあるからです。パウダーを筆に取ったらすぐにアプリケーションに進むのではなく、パウダーにツヤが出るまで数秒程度待ちましょう。
ツヤが出なかったりすぐにツヤが出たりする場合は、リキッドとパウダーの比率が適切ではない可能性があります。失敗した場合はミクスチャーが固まる前に筆を拭い、リキッドで筆を洗浄してください。洗浄を繰り返すとリキッドが汚れてきてミクスチャーがうまくいかなくなるので、適時リキッドを新しいものに交換しましょう。
カラーパウダーで表現の幅を広げよう!
カラーパウダーはネイル表現の幅を広げるのに欠かせないアイテムです。カラーパウダーを使いこなすことは一流のネイリストには必要な条件なので、研究や練習を重ねてマスターしていきましょう。カラーパウダーにはたくさんの種類があり、なかにはパール効果があるものやラメ入りのものなどもあります。
また、透明ジェルと混ぜればオリジナルカラーのジェルを自作することもできるので、ここはセンスが問われるネイリストとしての腕の見せ所です。オリジナルカラージェルを作る際はカラーパウダーを入れすぎないことに注意すれば、アートの幅はぐんと広がることでしょう。
立体的な表現にも、カラーパウダーは重要な役割を果たします。3Dではフラワーやリボンなどのモチーフがよく使われますが、デザインだけではなく色使いも大事なことはいうまでもありません。ネイルはいくつもの表現が積み重ねって、良し悪しが決まります。カラーは情報として1番初めに目に飛び込んでくるものなので、「これだ」という色を使用することが大切となります。
その際、市販のカラーでは物足りないと感じるかもしれないので、カラーパウダーを使って自分が納得のいく色を作り出し、お客様ひとりひとりに合った色を提案していきましょう。