理美容業界を支え続けて100年! ジョーウェル・シザーズ/東光舎
理美容師さんにとって、必需品であるシザーズ。ヘアカットに行っても案外じっくり見ることはありませんが、理美容に関わる方にとってはパートナーのように大切なものです。今回はそんな縁の下の力持ちであるシザーズを100年もの間作り続けている東光舎さんに、モノ作りについてインタビュー! その技術の高さで日本の美容業界を支え、世界中のスタイリストたちに愛されてきたシザーズ。その一本一本に込められた思いと、こだわりについてうかがってきました。中編の今回は、専務取締役の井上真大さんに東光舎製品のこだわりについて語っていただきます。
“いつも、あなたの最高品質”を大切に
――製品開発をするうえで、もっとも大切にされていることを教えてください。
「どんな方のニーズにも合う製品作りを、会社をあげて心がけています。国や個人によって要求は変わってきますが、その1つひとつに応えられるものを提供したいんですよ。通常、多くの要望を平均化して製品を作り、利益を追求するのがメーカーです。だけどそうではなく、国ごとのカットの流行りやユーザーの指のサイズ、カットの対象者の髪質に合わせ、もっとも使いやすい製品を届けたいと考えています」
――デザイン性の高さから注目されることもあるようですが、どういった点に気を使っているのでしょうか?
「当社の製品は、あくまで使いやすさを追求しているんです。その結果、今のデザインとなったわけですが……しいて言うなら、シンプルでありながら、パッと見てすぐに東光舎のものだとわかるようにしていますね。また、時代に合わせて遊び心もプラスするようにしていますよ。色やネジの上に被せる卵型のカバーのデザインは、ユーザーの要望を聞きつつ作っています」
――なるほど。では、実際に製品を作っている職人の方は日々どのように作業をされているのでしょうか。
「シザーズは非常に精密なものなので、ほとんど機械化せず今でも手作業で一本一本丁寧に作っています。刃を研ぐ作業はもちろん最終的な品質の確認も、長年培われた人の感覚をもとに行っているんです。また、製品の質にムラがあっては困るので、職人の技術の管理もかなり徹底しています。100年受け継がれてきた技術は、今もそんな風にして生きているんですよ。ユーザー方にもぜひそのこだわりを感じていただき、永く大切に使っていただけたらうれしいですね」
これからも、理美容業界の支えとして
――次に、現在のイチオシ製品を教えてもらえますか?
「現時点で最高の素材である“パウダーメタル”を使った製品のシリーズが増える予定でして、これはイチオシですね。“コバルト”と同じぐらい長持ちし、なおかつ切れ味がとってもやわらかいのです。髪がプチプチ切れず、使いやすいと思いますよ」
――では最後に、今後の目標を教えてください。
「“ジョーウェル・シザーズ”という当社のブランド名はかなり広く知られてきました。しかし、100周年を迎えたいま、より高みを目指したいんです。最高品質のシザーズをもって多くの技術者を支え、国内外でのナンバーワンとなるような愛される製品作りをしていきたいですね」
後編では、実際にジョーウェル製品を使っているサロンさんにお話をうかがいます。その使い心地、そしてユーザー目線の魅力について余すことなくご紹介!
Information
株式会社 東光舎(ジョーウェル・シザーズ)
〒113-0021 東京都文京区本駒込6-12-16
TEL:03-3945-4011(受付時間:9:00~18:00)
FAX:03-3945-4012(受付時間:随時)
http://www.joewell.co.jp/
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