【フリーランスのライフスタイル】菅井悠人さんの自由な働き方が魅力的!
シェアサロンの普及などに伴い、最近耳にする機会が増えてきたフリーランス美容師。「どのようにして生計を立てているのか?」興味がある方も多いはずです。そこで、実際に美容業界で活躍している現役のフリーランスにインタビュー。今回は、2017年からフリーランスとして働いている菅井悠人さんに登場していただきました。
一度、美容師を辞めエンジニアに転職した経験もあるという菅井さん。果たして、どのようにして現在のスタイルにたどり着いたのでしょうか?「美容室のない村に髪を切りに行くプロジェクトも進行中です!」と菅井さん。サロンワーク以外の活動も気になります。
前編では、フリーランスに至るまでの経緯などについて伺いました。
目標だった原宿のサロンでデビューを果たすも…
――――まずは、フリーランスになるまでの経緯について教えてください。
「フリーランスになったのは2017年頃でした。それまでの流れは、仙台の美容学校を卒業し都内のサロンに就職。原宿の美容室で5年ほど腕を磨き、25歳の時にスタイリストデビューを果たしました。普通であればサロンワークを1人で完結できるので楽しい期間だと思いますが、私はこのタイミングで一度美容師を辞めています。その後はエンジニアに転職し、会社員として3年ほど働いてから28歳の時にフリーランス美容師に転身しました」
――――なぜ、美容師を一度辞めたのでしょうか?
「目標を1つクリアしてしまったからです。私の学生時代は流行の発信地が原宿だったので、『いつか原宿で美容師として活躍したい!』と思っていました。アシスタント時代は『スタイリストになって、お客さまを担当したい』とずっとがんばっていましたが、いざスタイリストになってみると『この先は何を目標にすればよいのだろう…』と。やり切った感があったので思い切って転職をして、一度、美容業界から距離を置きました。
ちなみに、転職先は社員が5,000名ほどいるIT系の大きな会社でした。私はネットワーク環境を整えるインフラエンジニアとして働き、1回の仕事時間が12時間ほどだったため月の半分くらいが休みになり、かなり時間に余裕ができました。収入も2倍ほどに増えたので、美容師時代にはできなかった旅行などの趣味を楽しむこともできましたね」
美容師への復帰を決めた、社長からのひと言
――――それでは、フリーランスとして美容業界に戻った理由を教えてください。
「『美容師が本当に好きなんだ』と気が付いたからです。先ほども言った通り、会社員時代は自由な時間がかなりあったので、ステップアップを目指してエンジニアの勉強をしたり、空いた時間にいろいろな副業を試してみたりと行動をしていましたが、今ひとつ夢中になれるものがなくて…。
『この先、どのようにキャリアアップをしようか?』と、悩んでいた時に仕事関係で仲よくなった社長さんと話す機会があり、会話のなかで私が美容師時代の話をしたところ『菅井さんは、本当に美容師が好きなんですね』と。
自覚がなかったので、とても驚きましたが、その後にゆっくり考えてみると『確かにそうかもしれない』と思い、美容業界に戻る決意をしました。そして、復帰するならば『フリーランスという働き方が一番自由に動けるだろう』と」
ダブルワークをしながら、徐々に生活を軌道に乗せる
――――フリーランスになった当初は、どのような生活スタイルでしたか?
「美容師とアルバイトのダブルワークをしていました。美容師の仕事は以前勤めていた原宿の美容室で働き始め、週に4日ほどサロンに立っていたと思います。カラー剤やコテなど、『サロンにある道具は自由に使っていいよ』と言ってくれたので、自分で用意する必要がなく、とても有難かったですね。
当時は、お客さまがまったくいない状態からのスタートだったので『フリーランスとして動き始めました!』と、知り合いにLINEで連絡を入れて1ヵ月で30名ほどの方が足を運んでくださいました。
ちなみに、会社員時代に知り合った方も何名かお客さまになってくださったので『会社勤めも無駄ではなかったな』と。フリーランスになった初月の美容師としての収入は、確か15万円ほどだったと思います。
また、アルバイトは週に2~3日ほど配送関係の仕事をしていて、生活に困らないくらいの金額を稼げたので精神的にはかなり落ち着きました。個人的には、フリーランスとして安定するまでは『アルバイトをしたほうがよい』と思います。私の場合は、フリーランスに転身してから2年ほどは、ダブルワークを続けていました」
後編では、SNSの活用方法やサロンワーク以外の活動に迫ります。
▽後編はこちら▽
【フリーランスのライフスタイル】菅井悠人さんのSNSを使った集客術>>