仕事を上手くコントロールしよう! 定時で帰るための仕事術
現代社会では、疲労やストレスが限界まで溜り、心身共に壊れてしまうというケースが社会問題となっています。頑張ることは決して悪いことではありません。けれども、心と体が限界を超えるほど無理を重ねる必要はないのです。
毎日、毎日残業で休日も出勤という日々が続かないように、上手に自分で仕事を「コントロール」しましょう。まずは、「定時退社」を目指して自分のプライベートの時間を増やしてください。
「私」が意思をもって仕事をコントロールする!
ずっと行きたかったライブがある、彼氏の誕生日なのでディナーの予約を入れている……などという日は、「今日は絶対に6時に帰るぞ!」と気合いを入れるものです。
それと同じように、毎日その日の退社後の予定を決めましょう。
「定時に終わったらジムにいく」「定時に終わったら新しくできたファッションビルに買い物にいく」「ワインとおいしいデリを買って家で映画鑑賞をする」など、予定を決めるのです。「この予定を実行するためには6時に帰ろう」と決め、「必ず実行に移すぞ」という強い意志を持って1日の仕事をスタートさせましょう。
無駄な時間は記録をつけると一目瞭然!しっかり把握しよう
まずは、自分の仕事にかかる時間をメモして、記録を残しましょう。
たとえば…
- メールチェック(1時間)
- 資料探し(1時間半)
- A案件の打ち合わせ(45分)
- A案件の企画書作り(3時間)
などのように記録を残すのです。
1日の終わりにまとめて書くのではなく、エクセルで表を作り作業が終わるたびに記録するのがポイントです。1か月続けて見直すと、時間を無駄にしている部分やもっと時短できる部分がわかります。バタバタと、過ぎるままに1日を終わらせず、自分の時間の使い方を把握することが大切なのです。
無理のないバランスの良いスケジュールを立てましょう
1日の仕事にかかる時間を把握したら、それをもとに1週間のスケジュールを立ててください。ポイントは、
- 時間が不確定で頭を使う仕事の日には、メールや資料整理などの単純作業を合間に組み込む。
- あまり予定が詰まっていない日には、時間のかかる作業や、打ち合わせなどの時間が不確定な作業を入れる。
など、可能な限り調整してみましょう。
1日に時間のかかる仕事や予定ばかりを詰め込まず、「簡単な作業」と「時間のかかる作業」をバランスよく組み込むことが大切なのです。
仕事と心に余裕を持てば急な予定が入っても焦らない
1日、朝から定時までギッチリ予定を詰め込んでしまうと、どうしても時間がずれ込み残業することになってしまいます。そこで、スケジュールを組むときには、1時間ほど余裕を持っておきましょう。そうすれば、突然の仕事や来客にも対応できます。また、もし予定通りに仕事が終わりその1時間が余ったら、明日するはずだった単純作業を先に済ませるのもいいでしょう。「1時間、時間に余裕がある」と思えば、気分的にも余裕が生まれます。
ランチや休憩はしっかり、ゆっくりと。気分もリフレッシュして集中力もUPさせよう
コンビニで買ったサンドイッチをかじりながらずっとPCに向かいっぱなしで深夜まで仕事をしている……という人は少なくありません。けれども、それほど長時間、人間の集中力は持たないので、自分では気がつかないうちに効率は落ちているのです。また、夜残業して仕事をすることは「頑張っているぞ」という気分になるものの、実はパフォーマンスは昼間の半分に落ちるそうです。来客が立て続けにあるなど、物理的に予定が詰まっているときは仕方ありませんが、できるだけ30分〜1時間はランチタイムの時間をとり気分をリフレッシュしましょう。そのほうが、その後の集中力も高まります。
「あの人はいつも定時にきっちり帰る、凛とした人」になろう
大切なのは、自分でスケジュールをコントロールすることだけではありません。「私は定時に帰ります」ということをきちんと周囲にアピールしてください。いつも残業していると、仕事や雑用を頼まれやすくなるのでどんどん仕事がふられてしまいます。「あの人は、いつも遅くまでいるから後で頼めばいいや」と、依頼するほうも退社時間ギリギリになってしまうのです。いつも定時に帰るようにすれば、「あの人は定時に帰ってしまうから」と早めに依頼するようになります。
定時帰宅でもきちんと仕事をしていれば評価される!
自分がたずさわっている仕事を終え、帰っても差し支えないのに「なんとなくまだ、皆残業しているから帰りづらい」と思ってしまう人は少なくありません。そういう社風になっている会社も多いでしょう。けれども、最近は過労死などが問題視されていることから「残業=仕事ができる人・頑張っている人」という認識は変わりつつあります。
1日にやるべき仕事をしっかりと集中力を持ってこなしていれば、そのような引け目を感じる必要はないのです。きちんと最大限の力で頑張ったという自信があれば、次第に周囲も「上手に仕事のコントロールができている人」と認識します。上手に仕事の予定をコントロールして、心身ともに疲労しないようにプライベートな時間も作ってくださいね。
文/sapuri