人はいつからでも変われる！骨盤ケア・呼吸・色彩の融合とは？ ＃１
女性は、多くは40代になると更年期などの身体の変化と取り巻く環境の変化が重なり、身体と心の状態が不安定な時期を迎えます。この「ゆらぎ」の時期には個人差があって、年齢問わず、女性なら誰もが直面する問題。
美容業界で働く皆さんにも、思い当たる方がいるのではないでしょうか。そんな問題を、骨盤ケアと呼吸と色彩で改善に導こうとする『ボディカラー』というプログラムがあります。
骨盤ケア・呼吸・色彩。この3つのエッセンスのトライアングルで、自分らしく、魅力的な生き方を実現することを目指すのだそう。お話を伺った『ボディカラースタイリスト』の山田祐子さんは、このオリジナルプログラムを考案し、広げる活動を行いながら、そんな生き方をしている女性の1人。今回は、このプログラムを通して伝えたいことや、骨盤ケアについてお聞きしました。
その瞬間まで、生きたい人生を生きるために
幼い頃、自分の体形にコンプレックスを抱いていたという山田さん。それを、エアロビクスを通じて解消することに成功したとき、「人はいつからでも変われる」という理念が生まれたそうです。そして、母親が若くして病気で亡くなったことで、「健康」であることの大切さを痛烈に強く感じることに。それから、女性が一生を通して元気でいられる方法を模索するようになったそう。
「医学が進んでも、病気で亡くなる方が多いのが現実。でも、病気を抱えて生きるのではなく、あくまでも亡くなるその時まで元気でいること、その瞬間まで、生きたい人生を生きることが大切なんです。そのために何ができるかを考えていました」
そんなときに出会ったのが、「骨盤調整プログラム」。これに色彩心理学で学んだ色の持つエネルギー、気の流れを変える呼吸法を融合させてオリジナルプログラム『ボディカラー』を誕生させました。３つの要素を組み合わせることで、生理痛や更年期障害などの女性特有のトラブルの解消や心の安定に、より一層の効果が得られたのだそうです。レッスンでは、その時節や心の状態に合った色のエネルギーを取り入れながら、独自の呼吸法によって身体を整え、特に女性の骨格の要となる骨盤を調整します。
ゆがみは個性。また「生きている」ということ
一般的に、身体がゆがんでいるのは良くないことで、ゆがんでしまうと悪いことがたくさん起きるように言われています。でも、山田さんいわく、「ゆがむのは、生きているから。ゆがんでいて当たり前なんです。実は顔もゆがんでいて、実際には全くの左右対称ではありません。そのほうが温かみを感じませんか？ 左右の違いは個性。左右全く同じだったら、きれいかもしれないけれど、どこか冷たさを感じる人形みたいな顔になってしまいますよね」
人間の動作にはそれぞれにクセがあって、身体は心地よい方を求めて、知らず知らずのうちにバランスを取ろうとするそう。でも放っておくと、ゆがみは進んでしまい、痛みや不調が出るまでに進んでしまいかねません。だから、自分のゆがみを知って、なるべくリセットする努力が必要です。
「そうしたケアの積み重ねが、数年先、数十年先の身体の状態を決めるんですね」
自立することで夢を叶える力をつける
『ボディカラー』を伝える人を『ボディカラー“スタイリスト”』と山田さんは呼びます。それは、人それぞれの身体の状態やこうなりたいという願望など、個性に合わせてプログラムをアレンジし、それを実践して変わっていくまで見守る存在だからだそうです。最終的には、今、自分にとって何が必要なのかを自分で判断して、自分自身に施すことができるようになることを目指しているそう。
「自分がどうなりたいのかに向き合って、自分で身体を整えることができるようになることが本当の自立だと思っています」
生徒さん自身がどう感じているかを大切にしたいので、プログラムでは、「教える」のではなく、「考えてもらう」ように話すことを心がけているのだとか。そうして自立した女性は、自分の夢を育て、叶える力をつけることにもなります。人生の質が上がり、生きたい人生を生きることができると山田さんは言います。
「いくつになっても情熱を忘れなければ、夢を叶えることができる。何度でも、繰り返しチャレンジすることができます。でも、それには心身の健康が必要です」
自分の身体にとって、本当に必要なことが何か。正しく知ることは、ただ身体を健康に保てるだけではなく、夢を持ち続け、叶えることにもつながるんですね。
＃2では、山田さんに教えていただいた「骨盤を整える正しい姿勢の作り方」や「骨盤底筋のコントロール」についてお伝えします。
取材・文／宮内ともこ
Profile
山田祐子さん
身体と色彩を統合し、呼吸法と骨格調整を中心としたオリジナルプログラム「ボディカラー」とバーを使ったトータルバランスエクササイズ「からだバー®」、ウォーキングの普及を3本柱として、企業や自治体での講演活動もこなし、【自分らしく、女性を愉しむために】をモットーに活動中。時代の流れに乗りながら、バランスを保ち、しなやかに生きる女性を世の中に排出し、共感・共存しながら生きることを目指している。
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