人間関係のストレスケア『オフィスポリティックス』とは?

サロンの中という限られた空間で過ごす美容師さんはもちろん、他人と長い時間一緒に仕事をする職場では、人間関係のトラブルはつきものです。
でも、職場は「仕事をする場所」。人間関係の悩みで無駄な時間を費やしたくありませんよね。
そんな職場での人間関係を研究しているのが“オフィスポリティックス(office politics)”「職場政治学」です。
「職場内の自分の立場を把握して、上下関係や横の関係を分析し、それに基づき行動する」と定義されていて、簡単にいえば、上手に立ち回ること。
ストレスをためずに、ほどよく人間関係をキープする方法を見てみましょう。

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大切なのは仕事をきちんとすること!

いろいろな考え方の人間が集まっている職場では、嫌な人や苦手な人がいて当たり前です。けれども、嫌いだからといって逃げることはできません。ましてや、美容院のように少人数の職場では、毎日顔を合わせなくてはなりません。

そこで、割り切ってにこやかに挨拶をする、仕事積極的にフォローをするなど「好意的なメッセージ」をさりげなく伝えてみましょう。あくまでもやり過ぎになって、ゴマをすっている印象にならないようにしてください。

やり過ぎない程度の好意的な雰囲気はいつしか相手にも伝わります。そうなると、あなたに対して悪意を向けにくくなるものです。なかなか難しいとは思いますが、嫌いな人や苦手な人に「にこやかに接するのも給料のうち」と割り切りましょう。

大切なのは、嫌いな人・苦手な人と友人になることではなく、敵対しないようにふるまいながら「仕事をきちんとする」ことなのです。

噂話や悪口からは距離を置くようにするのが得策!

オフィスポリティックス

どんな職場にも、性別や年齢に関係なく人のうわさ話や悪口が好きな人はいるものです。悪口に共感し合うと仲間意識が芽生えて、距離感が縮まるような気がします。

けれども、基本的に人の悪口やうわさ話が大好きな人達の中に身を置いていると、いつかは自分がターゲットになる時がくるかもしれません。一緒におしゃべりの輪の中に入って、うなずいたり同調したりするのはNGです。

そして、夜の飲み会に誘われたら、「親の体調が思わしくないので家事をしなければならない」「ペットにご飯をあげなければならない」などの理由で、やんわり断りましょう。「うそも方便」なのです。

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気遣いと八方美人は別!

オフィスポリティックス

相手に気を遣いすぎて気疲れしてしまう人はストレスもたまります。けれども、本来職場は仕事するために頭を使う場所であって、気を遣う場所ではありません。

大人としてのマナーは必要ですが、皆に好かれようとするあまり、あちらこちらでいい顔をしていると信用を失うこともあります。賛成意見にも反対意見にもうなずく、自分の態度をはっきりしないという事は「仕事ができない人」の印象を与えてしまいます。仕事の場では八方美人でいるのはやめましょう。

映画監督のように見て、立ち回りを考える

人間関係で悩み始めると、つい感情的になってしまいがちです。最初は、なんとなくそりが合わないな……程度だったのに、その人の着ている洋服から香水の匂いまで嫌いになってしまうこともあるでしょう。

けれども、雪だるまのようにふくらむ自分のネガティブな感情に気がついたら、1度ブレーキをかけてください。

職場の人ひとりひとりを冷静に分析してみましょう。自分の好き嫌いとは別に、あの人はお客さまからの信頼が厚い・仕事ができる・常に成績がいい……など、「職場」という映画の監督になった気分でひとりひとりのキャラクターと立ち位置を観察するのです。

そして、その人にどのような態度で接すればいいのか考え、それに合った行動をとるようにしてください。そして、かかわらないほうがいい人には、礼節はしっかりと保ちながらも距離を置き、できるだけかかわらないように務めましょう。

ストレスが爆発してしまうくらいなら思い切って休むことも必要!!

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人間関係トラブルはどこの職場や会社でもつきもの。でも、ストレスが溜まり過ぎて爆発するまで我慢する必要はないのです。もう限界だなと感じたら、1度リングの外に出てみましょう。

可能であれば1週間ほど休暇を取る、それが難しかったらインフルエンザなどにかかったことにして病欠してもかまいません。それも無理なら、親が病気になった・親戚で不幸があったなど、ベタですが「何がなんでも職場に出てこい!」とはいいづらい内容で2〜3日休むのもいいでしょう。

嘘をつくのは気が引ける……と生真面目な人は思うかもしれません。けれども、ずっとストレスを我慢して限界になり心や身体に支障をきたしてしまうほうが、仕事に穴をあけてしまいます。

他の人に迷惑をかけない程度にさりげなく休暇をとってください。しばらく「現場」を離れ旅行にでかけたりするとリフレッシュでき、また仕事をする気が戻ってくるものです。

文/sapuri

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