大地震が起きたら!? 速やかに行動するための災害マニュアル
地震大国から災害大国へと呼ばれるようになった日本。いつまた大きな地震が起きても不思議ではありません。地震に限らず、水害や雪害といった自然が引き起こす災害は、止めることはできません。いざという時に速やかに行動できるように、普段から災害時の対応については、スタッフみんなと話しあいをして決めておく必要があります。
今回は、サロンや自宅にいる時に地震が起こった場合どう対応すればいいのかをご紹介します。ぜひ参考にして災害時のマニュアル作成に役立ててください。
普段から安全な環境づくりを心がける
地震などの災害が起こった場合に少しでも自分の身を守れるようにするには、普段から安全な環境づくりが大切です。すぐに避難できるように出入り口や通り道になるところには大きな物を置いたり倒れそうな家具を置かない、割れ物や不安定なものは置かないといった配慮が必要です。また、開き扉から中の物が飛び出さないように対策をしたり、家具の固定、窓や戸棚のガラスが割れた際の飛び散りを防止するフィルムを貼る、カーテンを不燃性のものにするなど、細かなところにも目を向けた安全な環境づくりをしましょう。
持ち出し用の袋を常備し、寝る時には靴と懐中電灯と一緒にベッドや布団のすぐ近くに置いてから就寝するといいでしょう。サロンには鏡やショーケースなどのガラス類が多くありますので、災害時にお客様と自分自身の身を守るためにも対策をしておくと安心です。また、防災グッズを、ひとまとめにして持ち出しやすい状態にして準備しておくことも、忘れないでください。
正確な情報を収集し、周りにも提供する
今では災害が起こった際の情報収集は、インターネットの情報サイトやSNSを利用することが多いですが、中には間違った情報や故意に混乱させようと悪意のある情報が出回ることも多いので注意が必要です。もしサロンスタッフが誤った情報で行動してしまうと、お客様も巻き込まれることになりパニック状態になってしまいます。正確な情報をできるだけ早く収集できるように、信頼できる情報を発信する政府公式の方式サイトやSNSのアカウントをフォローしておくようにしましょう。
また、災害が起こった地域の自治体への連絡先なども、予め登録しておくなどしておくと、いざという時、情報収集に役立ってくれるはずです。スタッフが正確な情報を収集し的確に対応できれば、お客様も安心して避難することができます。正確な情報は、より多くの人たちと共有するようにし、誤った情報が広がるのを防ぐことも大切です。
一人ひとりが自主的に行動できるようにする
災害発生時、サロンスタッフは災害マニュアルに沿った形で行動することになりますが、いつ、どのように起こるか分からない災害は、予め用意されたマニュアル通りの行動ができないケースも考えられます。スタッフをまとめて指示を出す人がいればいいですが、指示を出してくれる人が不在の場合でも一人ひとりが自主的にしっかりと行動が取れるよう、日頃から災害が起こった際の対応の仕方について話し合っておき、定期的に避難訓練に参加するなどしておくといいでしょう。
また、災害時はご近所さんとの連携も重要となってきます。お客様や周辺住人の人たちを安全な場所まで誘導する、非難時に助けがいる人を介助するなど、普段からご近所の人たちと顔なじみになっておけば、いざという時に助け合いながら非難することができます。もちろん指定避難場所と避難経路については事前に把握しておき、実際に自分の足で歩いて距離や通行のしやすさなどを確認しておきましょう。
揺れがおさまったら、火の始末を忘れずに
地震が起こった時は、まず自分の身の安全を確保することが大切ですが、その次は、地震の二次災害である火災を防ぐために火の始末を。キッチンで調理中に揺れが来た時はすぐに火を消し、テーブルの下など安全な場所に移動して身を守り、大きな揺れがおさまったら、ガスの元栓を閉める、ストーブやファンヒーターなどは消す、ブレーカーを落とすなどの火の始末をしてから避難を。あくまで避難時に余裕がある際に行なってください。コンロやストーブなどのガス機器類は、大きな揺れを感知したら消える自動消火装置が付いているものに買い換えるのも安全策の一つです。
また、サロン店舗や自宅などの見えやすいところに消火器を設置しておけば、火が他のものに広がりそうになった時に防ぐことも可能です。地震はいつおきるかわかりません。日頃から、地震への備えや、その場応じた対処法を普段からイメージしておくと良いでしょう。
文/sapuri