できない部下をなんとかしたい! 先輩として心得たい部下の育て方

仕事は初めから何でもできる人はそうそういませんが、いつまでたってもできないというのも考えものです。新入社員で入りたての頃は仕方がないとしても、ある程度時間が経過しているにも係わらず、指示されたこともしっかりこなすことができない部下をもつと、先輩としてはやはり「どうにかしたい!」と思うものでしょう。仕事ができない部下をできる部下に変えたいと思った時、先輩として心得ていたい正しい部下の育て方について紹介します。

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まず部下がどんなタイプなのかを知る

同じ職場で働いている人たちでも、それぞれに個性があり仕事に対する考えもスタイルも違っています。同じ作業をしてみても得意不得意があるため、効率よくこなせるタイプの人もいれば、何度同じミスをくり返してもなかなかこなせないタイプの人もいます。
職場内では同じ課の中でもいくつかのチームに分かれて業務を担当しているところも多いですが、複数人の集まりで一つの仕事を進めていく場合でもそれぞれにタイプが違っているため、一人ひとりのことをしっかりと見て育てていく必要があります。

そんな効率の悪い仕事の仕方をするくらいなら、仕事のできない人は初めから切り捨てればいい……と安易に考えがちですが、十人十色の考え方で仕事ができない人をどこまでできる人に育てていくことができるのかも、職場で上に立つ人間の役割だということもできます。とはいえ、十人いて十人それぞれのタイプに合わせた部下の教育はなかなか難しいものがありますので、ざっくりと二つのタイプに分けて考えてみるといいでしょう。

一つは「自分がやるべき部分だけを知りたいと思っているタイプ」で、もう一つは「全体の概要を知ってから詳細も知りたいと思っているタイプ」の二つです。前者のタイプは取りあえずやるべきことの指示だけを出して欲しいと思っていますが、それでは仕事の最終的な完成形とチグハグになってしまう可能性もありますので、まず全体の流れを把握させてから自分がやるべき担当はココ!といった教育を試してみるといいでしょう。また後者のタイプの場合、全体を把握してから仕事に取り掛かりたいという心構えはいいのですが、自分がやるべき仕事を勘違いしてしまう可能性もありますので、実際作業に入る前には担当する部分を的確に伝えてから取りかかるように教育してみると大きな成果も期待できます。

部下

失敗しても怒鳴らない!

何度同じ失敗をしてその度に教えても、もなかなか覚えてくれないという人も中にはいますが、だからと言って事あるごとに怒鳴って怒るのはよくありません。

昔は失敗をすれば大声で怒鳴られて当たり前でしたが、いまの時代では怒鳴ってばかりいるとパワハラだと批判されてしまう世の中ですので、怒鳴りたい気持ちをぐっと抑えて根気よく教育していく必要があります。また最近の新入社員や若手社員は俗に言う「ゆとり世代」な人たちも多く、怒られるという行為自体に慣れていない人も多く見られるため、失敗をして怒鳴るよりも「褒めて伸ばす」教育のほうが合っている傾向にあります。

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部下のことはみんな平等にあつかう

社員が多い会社だと部下の人数も増えてしまいますが、中には気の合う部下・合わない部下が出てくるでしょう。だからといって、好き嫌いで部下の事を分け隔てて扱うことは絶対に行なってはいけませんし、仕事ができる・できないで特別扱いをしたり見下したりといった扱いも避けるようにしなければいけません。

先輩として本当にできない部下をできる部下に教育したいと考えているのなら、どんな部下でもみんな平等に扱い、信頼される先輩を目指す必要があります。

少し難しいことかもしれませんが、広い心を持って受け入れながら接することが、正しく部下を育てるために求められる先輩としてもスキルでもあるのです。

部下

抽象的な指示や非効率な考えを改める

仕事ができない部下に対して指示を出す時に、どういった指示の出し方をしているのかもう一度考えてみましょう。細かに具体的な指示をしないと同じミスをくり返してしまう部下に対して、抽象的な指示を出してしまっているとしたら、それは指示を出す側のあなたにも問題があると言えます。プレゼンで使う資料を作成した部下に対して「こんなんじゃダメだ!」とだけ言って付き返したとします、すると部下からすればどこがどのようにダメなのか分からないまま無駄な時間を過ごすことになります。

「自分で考えろ!他の人を見て覚えろ!」など昔はよく言われたものですが、そのような指示の出し方は結果的には非効率でしかありませんので、具体的にどの部分がどんな理由でダメなのかを伝え、それに対しての改善点を自分自身で考えさせてみるというのも、部下を育てるためには必要な指示の出し方とも言えます。

文・sapuri

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