スタッフ全員が60歳まで働けるサロン作りを目指して『uros.』
中目黒駅から徒歩7分ほどに位置するヘアサロン『uros.』。静かな路地に佇む美容室は、ダメージを抑えた縮毛矯正やリラックスタイムを作りだすヘッドスパなど、こだわりが詰まったメニューが豊富。また細かな気配りでお客さまの要望を聞き出すカウンセリングでも信頼を集めています。
今回はそんな髪も心もケアしてくれる『uros.』の店長、大川智寛さんにインタビュー。後編では、美容業界で変化を感じることや今後の目標などについて伺いました。
髪に優しい施術が好評
———数年前と比べて、美容業界で変化を感じることはありますか？
「以前に比べると髪のダメージを意識する方が増えました。そこで『uros.』ではなるべく負担をかけない施術を心掛けています。縮毛矯正ではダメージレスの薬剤で負担を最小限に抑えており、アイロンも極力使っていません。代わりにツインブラシという両方にブラシがついた道具を使い、ドライヤーで乾かしながら伸ばしていきます。それによりアイロンでの縮毛矯正よりも、やわらかい仕上がりを実現できるんです。ちなみに僕は、お客さまの毛髪診断、処置、アドバイスが的確にできるヘアケアマイスターの資格を持っています。資格は基礎からプライマリー、ミドル、マイスターの3段階があり、僕が取得したのはミドルです。お客さまにはそれほど積極的に商材の説明をすることはありませんが、聞かれたらすぐに答えることができる知識を持っていることは大切だと思います」
安定して働くことができるサロン作りを目指して
———今後の目標を教えてください。
「これから美容業界に入ってくる若手は安定を求める人が増えると感じているので、スタッフ全員が60歳まで働けるサロンを目指しています。そのためには、賃金をもう少し上げなければなりません。僕が若手の頃は、2年勉強して資格を取得した技術職にもかかわらず手取りが14万円でした。ちなみに『uros.』は、アシスタントの給料が17万円です。僕たちの少し上の世代が業界の雰囲気を変えようとがんばっている姿を見ていますから、美容業界全体を盛り上げられるように、微力ではありますが力になりたいと思っています」
将来のために若手は遊んだほうがいい
———最後に、これから美容業界で働く若手にひと言お願いします。
「いっぱい遊んで友だちをたくさん作ってほしいです。つらい時に助けてくれる友人がいると心強いですから。僕自身は不器用で、人見知りで、つらいこともたくさんありましたが、ここまで美容師を続けてこられたのは、代表をはじめとする若手の頃に出会った人たちの支えがあったからです。忙しいとは思いますが将来のために、少しでも外に出てください。また、自分の短所だと思っているところが案外強みになることもあります。たとえば人見知りの性格は美容師には案外向いているんです。うまく話せない原因のひとつは、相手の気持ちを考え過ぎるためなので、これは接客にはプラスに働きます。誰しも必ず何かしらの武器を持っていますから、自信を持ってがんばってほしいです」
スタッフ同士の関係を良好にすることが、魅力的な雰囲気のサロンを作ると話してくれた大川さん。髪も心もケアしてくれる優しい施術を受けたい方は、ぜひ『uros.』に足を運んでみてください。
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