パーソナルトレーナーの「個人事業主」って? フリーランスにおすすめの2つの働き方
最近、人気のフリーランスという働き方。実は、パーソナルトレーナーにもフリーランスとしての働き方が存在します。
フリーランスとは、個人事業主のことを指しますが、パーソナルトレーナーの個人事業主とは、どんな働き方になるのでしょうか?
今回は、パーソナルトレーナーの「個人事業主」という働き方が、どういったものなのか説明するとともに、フリーランスを目指す方におすすめしたい2つの働き方をご紹介します。
パーソナルトレーナーの「個人事業主」ってどういう働き方?
フリーランスは、特定の企業に属さずに活動をする方を指します。
パーソナルトレーナーの個人事業主とは、おもに、出張や派遣という形でセッションを行なう人と、トレーニングジムやスタジオを間借りする形でセッションを行なう人がいます。
一見、どこにも属さず自由度が高いことから、働きやすいようにもみえますが、注意しておきたいポイントもいくつか存在しています。ひとつずつ確認していきましょう。
フリーランスにおすすめの2つの働き方
個人事業主のパーソナルトレーナーに、とくにおすすめしたい働き方を2つ、メリットやデメリットを交えながらご紹介していきます。
①業務委託|ジムやクラブと契約
業務委託とは、ジムやクラブと契約して、業務の依頼を受ける働き方のことを指します。おもにジムなどのスペースを間借りしてお客様を指導します。
求人情報サイトでは、パーソナルトレーナーに限らず、さまざまな職種で業務委託の募集があります。
では、業務委託でパーソナルトレーナーを募集しているジムやクラブの数はどれくらいあるのでしょうか?
業務委託を募集しているジムやクラブは多い?
求人情報サイトを見てみると、東京都でパーソナルトレーナーの業務委託を募集している数は、雇用形態を定めない検索総数から見てもとても少ないです。
しかしこの数字には、ほかに整骨院なども含まれるため、純粋なジムやクラブにおける募集はこの半数ほどになります。
つまり、パーソナルトレーナーの業務委託の求人は、非常に少ないのです。
収入はどれくらい?
次に、収入面について考えていきましょう。東京都内で時給制の業務委託として働く場合、1,500~2,000円という店舗が多いようです。
一方「応相談」と、明確な金額の記載がない求人もあります。
パーソナルトレーナーの経験やスキルから判断をして、給与額を決めていくようなスタイルとなりますが、平均月収は正社員と同じ約20万円が目安です。
また業務委託の求人では、完全歩合制のところも多く、月の最低月収を保証する「収入保険制度」がある店舗などもあるので、気になった店舗に実際に連絡をしてみてください。
業務委託のメリット
業務委託のメリットとして以下が挙げられます。
・働く場所や時間に左右されない
・特定の会社に帰属しないため人的ストレスが少ない
・得意な分野の業務のみ行える
パーソナルトレーナーの業務委託の場合には、上記の内容に加え、ジムやクラブの運営に携わらなくて済むというメリットもあります。
ジムやクラブのスペースを間借りする形にはなるものの、店の従業員ではないですから、企画運営などを考えなくて済み、より業務に集中することができます。
業務委託のデメリット
一方、デメリットとして以下が挙げられます。
・労働法の適用を受けられない
・契約や交渉、税金の手続きまですべて自身で行わなければならない
パーソナルトレーナーの場合には、労働法の適用を受けないことでワークライフバランスはすべて自己責任となること、収入が安定しないこともあるでしょう。
たとえば、集客は自分自身で行わなければならないので、セッションがなければ当然収入は0です。もちろん、セッションの数が増えれば高収入に結びつきますが、その分ハイリスクな面もあります。
②出張・派遣型|お客様の自宅などで出張レッスン
出張・派遣型としてのお客様の自宅に出張レッスンに出向いたり、スポーツチームなどに派遣される場合もあります。
パーソナルトレーナーのなかには出張・派遣型のみで収入を得るスタイルと、ジムなどで働きながら出張業務を個人で行なうスタイルがあるので、ご自身に合った契約方法を選びましょう。
個人契約を結べば収入UPにも繋がる
個々のお客様やアスリート、チームと契約を直接結び、その人の専属トレーナー、個人契約のパーソナルトレーナーとして働く方法もあります。
契約内容によるので一概には言えませんが、専属になるということは、クライント次第では高収入に繋がる可能性も高いです。
しかし、個人契約はお客様から選ばれた、限られたトレーナーだけが結ぶことができる契約となります。
個人契約を結べるレベルになるためには、まずはパーソナルトレーナーとして実績を積む必要があるということを頭に入れておきましょう。
収入はどれくらい?
出張の場合は、1レッスン(60分)あたりの料金が1万円前後に設定されていることが多いようです。月収20万円以上を目指すということになると、月に18レッスンが目安になります。
そのため、最初は出張・派遣のみで収入を得るのはたいへんです。しかし、実績を積み、個人契約を結べるようになると、その目標も現実的なものになるでしょう。
もしくは、1レッスン金額設定を高くするという方法もあります。地域・女性のお客様限定で、1レッスンあたり約2万円という料金設定で出張パーソナルトレーニングを実施している女性もいます。
自身のトレーナーとしてのレベルや生活とのバランスを考えて、上手に料金設定できるとよいでしょう。
出張・派遣型のメリット
出張・派遣型のメリットとして以下が挙げられます。
・ジムなどに回収される費用がない
・活動範囲を広げやすい
・シニア世代や家を空けられない主婦などにアプローチが可能
固定の活動場所を持たない出張、派遣型であれば、さらにコストダウンに繋がり、自身の収入を増やすことが可能になります。
出張・派遣型のデメリット
一方、出張・派遣型のデメリットとしては以下が挙げられます。
・お客様の自宅などでは使える器具が少ない
・時間の拘束が大きい
限られた器具でも上手にトレーニングを行える力が、トレーナー自身にも必要となってきます。
また、移動時間の拘束が大きい場合には、セッション料金を高めに設定するなどの対策が必要でしょう。
メリット・デメリットをチェックして自分に合った働き方を見つけよう!
個人事業主のパーソナルトレーナーには、出張・派遣型と業務委託がとくにおすすめです。
双方にメリットもデメリットもあり、よく理解したうえで、選択をするようにしましょう。
もちろん、社員やアルバイトとしてジムやクラブで働く道を選ぶのも、決して間違いではありません。
働き方が多様になってきている今だからこそ、あなたに合った働き方を見つけてみてはいかがでしょうか?
出典元:
パーソナルトレーナーHOGUMI
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