認定エステティシャンとは? どうすればなれるの? 認定エステティシャンを目指せる専門学校・スクールを紹介
エステティシャンとして働いていたり、目指していたりする方の中には、「認定エステティシャン」という言葉を聞いたことのある方もいるのではないでしょうか。
認定エステティシャンとは、日本エステティック協会や日本エステティック業協会などで実施される試験に合格して得られる資格のことです。この資格を取得すると、エステティシャンとして高い技術や知識を習得していることを証明できるため、就職や独立開業の際にも有利になります。
ここでは、認定エステティシャンがどのようなものなのか、どうすればなれるかなどについて、詳しく解説していくと共に、認定エステティシャンを目指せる専門学校やスクールをご紹介します。認定エステティシャンを目指したいと考えている方はチェックしてみてくださいね。
認定エステティシャンとは? どうすればなれるの?
認定エステティシャンは、実際にはどのような資格なのでしょうか。ここでは、認定エステティシャンがどのような資格なのか、どうすればなれるかについて、詳しく解説していきます。
日本エステティック協会|AJESTHE認定エステティシャン
一般社団法人日本エステティック協会(AJESTHE)は、1972年に設立されたエステティックの普及や発展を目的とした団体で、エステティシャンの養成や教育、資格認定などをおこなっています。ここでは、日本エステティック協会の「AJESTHE認定エステティシャン」という資格について解説します。
資格取得の条件|会員登録も必要
資格取得のためには、以下の2つの条件を満たした上で、日本エステティック協会の正会員であることが必要です。
1. エステティシャンセンター試験に合格すること
2. 認定校での300時間以上のコースか1,000時間以上のコースを修了している、あるいは実務経験が1年以上あること。
上記の2つの条件を証明するために、証明書が必要です。なお、会員登録の際は入会金が22,000円(税込)、年会費が18,000円(不課税)となっています。
資格取得の流れ|認定校での勉強やサロンでの実務経験
ここでは、認定エステティシャンの試験に挑み、資格取得するまでの流れについて解説します。
1. 認定校で勉強するか、サロンで1年以上の実務経験を積む
認定校で勉強する場合は、300時間以上か1,000時間以上のコースを修了する必要があります。1,000時間以上のコースを選択すると、AJESTHE認定エステティシャン資格の上位資格である「認定上級エステティシャン」や「認定トタルエステティックアドバイザー(TEA) 」の資格に挑戦することもできます。
なお、実際のサロンで1年以上の実務経験を積んでいれば、認定校で勉強せずとも資格取得条件の1つを満たせます。
2. 実技試験(技術力確認試験)を受けて合格する
3. 筆記試験(エステティシャンセンター試験)を受けて合格する
なお、筆記試験は年3回開催されます。選択式で100問が出題され、合格には70%以上の得点が必要です。
4. センター試験合格通知所のコピーを添えて、資格申請の手続きをおこなう
5. 資格取得
資格取得のための入会手続きには約2カ月かかるので、資格取得後に就職や転職を検討されている方は、余裕を持って手続きをすることをおすすめします。
試験内容|技術・筆記
試験には、筆記試験と実技試験があります。
筆記試験では、エステティシャンセンター試験のことで、4肢択一のマークシート式の問題が100問出題されます。
実技試験は「技術力確認試験」という試験でおこなわれ、モデルを相手にフェイシャル手技・ボディ手技・コンサルテーションシートの作成を実践します。
エステティシャンセンター試験に合格したのち、技術力確認試験を申し込むことができるようになります。
受験料
受験料は10,560円(税込)です。
日本エステティック業協会|AEA認定エステティシャン
一般社団法人日本エステティック業協会(AEA)は、1987年に設立され、日本のエステティック業界の発展のために尽力してきた団体です。ここでは、ここでは、日本エステティック業協会のAEA認定エステティシャンについて解説します。
資格取得の条件|フェイシャルまたはボディの実務経験
AEA認定エステティシャンの資格を取得するためには、以下の条件を満たす必要があります。
1. 認定校で定められたカリキュラムを修了した、あるいはフェイシャルまたはボディの実務経験が1年以上ある
2. 筆記と実技の認定試験に合格する
3. 合格後、登録申請する
資格取得の流れ|認定校での勉強やサロンでの実務経験
AEA認定エステティシャンの試験に挑み、資格取得するまでの流れについて解説します。
1. 下のいずれかの条件にあてはまること
・認定校で300時間相当か、1000時間相当のカリキュラムを修了します。1,000時間のコースであれば、AEA認定エステティシャンの上位資格にあたる上級認定エステティシャンにも挑戦することができます。あるいは、サロンでの実務経験(フェイシャルかボディ)が1年以上あれば、認定校に通うことなく試験を受けることが可能です。
2. 年2回(1月と9月)におこなわれる筆記試験に合格する
3. 年2回(3月と12月)おこなわれる実技試験に合格する
4. 会員登録する
5. 資格取得
更新が5年ごとにあります。
試験内容|技術・筆記
エステティシャンセンター試験なので、上述したAJESTHE認定エスティシャンになるための試験と同じです。
受験料
受験料は10,560円(税込)です。
認定エステティシャンになるメリットとは?
認定エステティシャンになると、どのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、認定エステティシャンのメリットについて、解説します。
最新の情報に基づいた正しい知識と技術が学べる
認定エステティシャンを目指すためには、認定校で学ぶか実務経験を積むといった条件があります。その過程で、エステティックに関する最新の情報に基づいた正しい知識や技術を身につけることができます。
就職する時に応募できるサロンが増える
エステティシャンの求人の中には、資格取得が条件のサロンもあります。就職するときに、応募できるサロンが増えるので、働くための選択肢が増えることになります。
お客様の信頼を得やすい
「認定エステティシャン」という正式な資格を持っているということは、お客様の信用につながります。独立して自分のサロンを持つ際にも、看板として使うことができます。
認定エステティシャンを目指せる専門学校・スクールを紹介!
認定エステティシャンを目指すために認定校で学ぶ方へ向けて、認定エステティシャンを目指せる専門学校をご紹介します。
東京ビューティー&ブライダル専門学校|トータルビューティー科 エステティックコース
フェイシャルエステ、ボディエステ、ボディリラクゼーション、エステティックカウンセリング、サロンワークなど、業界でもトップレベルの教育を受けることのできる専門学校です。
現場での即戦力となる技術を身につけることのできるAJESTHE・AEA認定校で、東京以外にも、札幌・横浜・大阪・福岡など、日本全国12都市に校舎があります。
出典元:東京ビューティー&ブライダル専門学校 トータルビューティー科 エステティックコース
東京ベルエポック美容専門学校|トータルビューティ科 エステティック専攻
エステやアロマテラピーなどを習得し、心と体の知識やエステティックの技術を学んで、「癒し」のスペシャリストになるための学校です。
検定試験や就職のサポート体制もしっかりしているAJESTHE・AEA認定校で、東京・札幌・福岡に校舎があります。
出典元:東京ベルエポック美容専門学校 トータルビューティ科 エステティック専攻
岩谷学園アーティスティックB横浜美容専門学校|トータルビューティー科 2年次エステコース
1,000時間のコースで、エステやヘアメイク、ビジネス実践やショップ実習など、幅広い授業内容が学べるAJESTHE・AEA認定校です。化粧学・色彩学・骨格を理解するためのデッサンなども含まれ、エステに関する総合的な知識を養えます。
認定エステティシャンのほかに、アロマテラピー検定やJNECネイリスト技能検定、さくら会着付けなど、さまざまな資格を目指すことができます。
出典元:岩谷学園アーティスティックB横浜美容専門学校 トータルビューティー科 2年次エステコース
ヴィーナスアカデミー|ビューティスペシャリスト学部 エステティック専攻
美やボディを総合的にスタイリングできるエステティシャンを目指すためのAJESTHE認定校で、エステ以外にも、ネイル・メイク・ヘアアレンジなどを習得できます。
認定エステティシャンのほかに、アロマテラピー検定やダイエット検定、JNECネイリスト技能検定なども目指すことができます。東京と大阪に校舎があります。
出典元:ヴィーナスアカデミー ビューティスペシャリスト学部 エステティック専攻
ポリシーエステティックカレッジ|AEA認定エステティシャンコース(通信あり)
ハンドテクニックや最先端の美顔マシーンを使った美顔法、カウンセリング術などを300時間で学ぶことができるAEA認定校です。
初心者でも実技はもちろん、エステや皮膚学などの基礎からしっかり学べます。現在エステティシャンとして働いている方は、実技の実習を最大60時間免除することが可能です。
通学では東京の銀座・小岩と大阪に校舎があり、銀座と大阪は駅から近く通いやすいでしょう。通学のほかに6カ月の通信コースもありますが、現在通信コースは新規申し込みを募集していないようです。
認定エステティシャンにはメリットが多い!
認定エステティシャンの資格を受けるためには認定校で勉強するか、サロンで1年以上の実務経験を経験する必要があり、すぐに習得できるというわけではありません。しかし習得すると、お客様の信頼や、エステに関する知識や技術の信用を得られるなど、さまざまなメリットがあります。
これからエステティシャンを目指したいと思っている方も、現在エステサロンで働いている方も、ぜひ目指してみてはいかがでしょうか。
出典元:
一般社団法人 日本エステティック協会 AJESTHE認定エステティシャン
一般財団法人 日本エステティック試験センター 技術力確認試験
一般財団法人 日本エステティック業協会 資格取得について