本当に欲しい人材って？ 採用担当のホンネ【Hair Salon ONE EIGHTY DEGREES. TETSUYAさん】#1
「こんなスタイリストになりたい！」という理想をかなえるには、技術を磨く努力はもちろん、経験の積み重ねがものを言います。その体験の場となるのがサロン。そこで、人気ヘアサロンの採用担当者に、求めている人物像を直撃しました。さらなる高みを目指している人を応援します！
今回は30～40代の働く女性から厚い支持を集めている、Hair Salon ONE EIGHTY DEGREES.で採用を担当している代表のTETSUYAさんにホンネをうかがいます。
今回お話しを伺ったのは…
Hair Salon ONE EIGHTY DEGREES.代表 TETSUYAさん
美容師歴20年。都内のサロンにて10年間勤務した後、人間力向上のため渡米。NYではコレクションをはじめ、雑誌、広告などの仕事を担当。帰国後にHair Salon ONE EIGHTY DEGREES.をオープン。抜け感のある大人ヘアーでファンをつかんでいる。
「客観的な視点を持っている学生は成長する！」
――まずは、Hair Salon ONE EIGHTY DEGREES.について教えてください。
Hair Salon ONE EIGHTY DEGREES.は、インダストリアル調の空間が特徴的なサロンです。コンセプトは、私が美容師にとってもっとも大切な要素だと思っている「変化」「基盤」「調和」の3つを掲げました。
「Hair Salon ONE EIGHTY DEGREES.」という店名にも、この想いが反映されており、まずは「真逆のサイドにも軽やかに移る気持ち」を表わしています。つまり180度の変化です。また、「真っ直ぐな横線を引いた時のフラットな状態」も意味しています。要するに180度の基盤。
最後にお客さま、スタッフ、サロンの3点を結ぶと三角形ができます。三角形の内角の和が180度なので、「全員の調和を心掛ける」という想いも込めています。
――お客さまは、どのような方々が多いのでしょうか？
30～40代の女性が多く、雰囲気は可愛いよりもカッコイイ女性です。この年代の方がご来店してくださる理由は「恵比寿」という立地が影響しているのだと思います。恵比寿は働いている女性が多い街ですからね。
そのため、内装はクールな印象を意識しました。とくに、家具にはこだわっていて、カット台はミシン台をベースにしてオーダーメイドで作ってもらいました。他にもイスは、イギリスの老舗家具メーカー「HALO」が美容業社とコラボして作った商品です。長時間座っても疲れない作りが、とても気に入っています。
――採用で意識していることを教えてください。
意識していることは「自分を客観的に見る力があるかどうか」です。これまで採用に関わってきたなかで、冷静に自分を見る習慣がある学生のほうが、自発的に行動して成長できると感じています。また、「技術よりも人間性を重視すること」も心掛けているポイントです。技術は入社後に身に付きますが、性格を変えることはなかなかできませんからね。他にも、中途採用の場合は以前の職場の雰囲気も詳しく聞いています。
――採用はどのような流れで進むのでしょうか？
採用は大きく3つのステップがあり、まずはサロンの説明です。開催場所は美容学校かサロンで、サロンに足を運んでくれた学生とは、その時に1時間ほど話をしています。会話の内容は、「どんなサロンで働きたいか」や「現在の就活の進捗」などです。Hair Salon ONE EIGHTY DEGREES.を知ってほしいことはもちろん、「その学生の性格をなんとなくつかみたい」という気持ちもありますね。
次のステップは書類選考で、履歴書をチェックしており、この段階で不採用を出すことはほとんどありません。最後は面接で、私と学生の1対1のスタイルで行っています。
次回は、TETSUYAさんが採用を決めた人材のひとりをご紹介します。
▽後編はこちら▽
本当に欲しい人材って？ 採用担当のホンネ【Hair Salon ONE EIGHTY DEGREES. TETSUYAさん】#2>>
Salon Data
Hair Salon ONE EIGHTY DEGREES.
住所：東京都渋谷区恵比寿南1-10-11 美矢川ビル3F
TEL：03-5724-3771
定休：不定休
URL：http://www.180degrees.jp/
