本当に欲しい人材って？ 採用担当のホンネ 【DIFINO aoyama店長 山口祐亮さん】#1
「こんなスタイリストになりたい！」という理想をかなえるには、技術を磨く努力はもちろん、経験の積み重ねがものを言います。その体験の場となるのがサロン。そこで、人気ヘアサロンの採用担当者に、求めている人物像を直撃しました。さらなる高みを目指している人を応援します！
今回はどんな髪質でも自然なぬけ感がつくれる「Rカット」を生み出したサロン、DIFINOで採用を担当している青山店 店長の山口さんにホンネをうかがいます。
今回お話しを伺ったのは…
DIFINO aoyama店長の山口祐亮さん
2003年に入社し、今年で18年目。青山店の店舗運営と採用を担当しているほか、代表の土橋勇人氏とともにポスターなどのアートディレクションも手がけている。
「技術ではなく、思いやりや気遣いなど人間性の豊かさで採用を決めています」
—-DIFINOは「Rカット」で有名ですが、サロンの歴史を教えてください。
代表の土橋勇人が2002年、青山で開業したのが始まりです。以降2008年に青山通り店、2010年に赤坂店がオープン。青山通り店がこちらに移転して、現在は赤坂と青山の2店舗です。DIFINOという名前は、「神」という意味のDIOと「洗練」という意味のFINOを組み合わせた造語です。DIFINOオリジナルのRカットのように、独自性のあるサロンを目指しています。
—-サロンの創業以来、大切にしていることは何ですか？
DIFINOを選んでくださったお客さまは「1回限り」という方は、いらっしゃいません。ずっと通ってくださる方がほとんど。例えば最初は独身だった方がご結婚なさってご主人やお子さんを連れていらっしゃるようになり、ご家族がまたお客さまとしてご来店くださる…そんな風に輪が広がっているサロンです。
だからこそ、技術力だけではなく、思いやりがあって気遣いができる人間性を大事にしています。技術は教えられても、人間性は教えられませんから。
—-「Rカット」をはじめ、採用が決まってから学ばなくてはならないことが多そうですね。
以前でしたら、一人前のスタイリストになるまでにかなりの時間と労力が必要でした。今はカリキュラムそのものを見直して、3年を目安に誰もが落ちこぼれることなくステップアップできるように指導しています。
そうは言っても、サロンの仕事をこなしながら技術を習得するのは体力的にキツイ。平日の空いている時間に自主的に練習できるようにするなど、環境を整えるようにしています。努力する人は周りを巻き込むのが上手い！ というか、努力している人には、こっちも教えたくなるものなんです。周囲を巻き込みながら、どんどんステップアップして欲しいですね。
—-DIFINOが求めている人物はどんな人ですか？
基本的なことですが、「きちんと挨拶ができる」、「時間を守ることができる」ことですね。当たり前のことのようですが、意外とこの基本ができていない人が多いんですよ。以前は内面をあまり見ないで「勢いがある」人を採用していた時期もありました。でも、そういうタイプは壁にぶち当たると乗り越えられない場合が多くて。サロンやスタッフを大切に思う気持ちを持って欲しいですね。
—-山口さんが面接や試験で重視していることは何ですか？
技術的なことはあまり見ていません。面接では美容とはまったく関係ない質問をしています。家族のことや落ち込んだときの対処法、友人のことなど内面を引き出す質問をして、どんな人物なのかを探っています。仲間として一緒に働くわけですから、同僚とウマが合うかどうかもチェックしますね。
—-DIFINOに入社すれば叶うことは何でしょうか？
なんと言っても「Rカット」のテクニックを習得できることでしょう。この技術はデザイン性、再現性、持続性に優れているDIFINOでなくては学べないテクニックです。一生涯、美容師として続けられるだけの技術を学べるカリキュラムには自信があります。
あと、自分のお客さまの大事なイベントに立ち会えることでしょうか。DIFINOには長く通ってくださる方が多いので、学生だった方が社会人になり、ご結婚、出産という具合に人生の節目節目に立ち会えるんです。これも嬉しいことですね。
次回は、山口さんが採用を決めた人材のひとりをご紹介します。
▽後編はこちら▽
本当に欲しい人材って？ 採用担当のホンネ 【DIFINO aoyama店長 山口祐亮さん】#2>>
Salon Data
DIFINO aoyama
住所：東京都港区南青山5-4-41 グラッセリア青山2F
TEL：03-5468-3361
定休：火曜・第3水曜
URL ：http://difino.com
