【フリーランスのライフスタイル】EMIさんのオフの生かし方
シェアサロンの普及などに伴い、最近耳にする機会が増えてきたフリーランス美容師。「どのようにして生計を立てているのか?」興味がある方も多いはずです。そこで、実際に活躍している現役のフリーランス美容師にインタビュー。今回は、2017年の1月からフリーランスとして働いているEMIさんに登場していただきました。
ヘアメイクをメインに活動しているというEMIさん。果たして、どのようにして現在のスタイルにたどり着いたのでしょうか?「オフの行動が仕事につながることもあります」とEMIさん。プライベートの過ごし方も気になります。
後編では、プライベートの過ごし方に迫ります。
ヘアメイクとしての独立を振り返って
――――「2019年の半ば頃にヘアメイクでも完全にフリーになった」とのことですが、なぜこのタイミングに独立したのでしょうか?
「正直にいうと計画的に動いたわけではなく、流れで独立した感じでした。当時は『どのように仕事を取るか』も分からない状態だったので、結構不安でした。
しかし、不思議なことに独立するとフリーランスとのつながりが増えて、仲よくなった方々から仕事を紹介してもらえたので思いのほかスムーズに動くことができました。振り返ってみると独立してからのほうが収入面も精神的にも安定しています」
――――ヘアメイクとして独立する時に、大変だったことはありましたか?
「大変だったことは道具を揃えることです。当たり前ではありますが、自分が使うメイク道具以外も必要ですからね。そのため、先輩におすすめのコスメを聞いたり、現場が一緒になった方の道具を参考にしたり、百貨店を巡ったりして常にメイク道具をチェックしていました。
もちろん、今でも最新のコスメ情報を把握することは大切にしています。学生の頃から化粧品を調べることが好きなので、『仕事』というよりも『習慣』になっていて新しいアイテムを探している時はいつも楽しいですね。出費は大きいですけど(笑)」
大切なのは基本的な礼儀を守ること
――――ちなみに、フリーランスのヘアメイクとして安定するためにはどのようことが大切なのでしょうか?
「大切なのは丁寧に人に接することですね。私の場合は、SNSなどのネットを介してよりも人伝いに仕事をいただくことが多いので、挨拶などの基本的な礼儀を意識しています。
ちなみにオファーを下さる方々は編集さん、制作さん、企業のプレスの方などです。現在は主に雑誌、ウェブ広告、テレビ、アーティストの撮影現場の仕事をいただいています」
お客さまを楽しませるために、まずは自分が楽しい生活を送る
――――お話を聞いていると忙しい印象がありますが、お休みはあるのでしょうか?
「最近は、意識して自分の時間も取っているので辛くなった時はすぐに休みますし、『夜まで働きたくないな』と思った時は夕方で仕事を終えることもあります。オフの時は自炊を頑張ったり、アニメを観たり、のんびり過ごすことが多いですね。最近は自粛ムードのなかでも楽しめるのでキャンプにハマっています。
ちなみに、私はお客さまの一言をきっかけに休日への考え方が変わりました。施術中に『最近は旅行とか行ってるの?』と聞かれたことがあって、『どこにも行けてないですね』と答えたところ『恵美ちゃんらしくないね』と。そして『仕事ばっかりしている美容師さんより、好きなこともして充実している人に接客されたほうが、私は楽しいよ』と言われて…。その時に『確かにそうかもな』と。その出来事があってからは『お客さまを楽しませるためにも、まずは自分が楽しい生活を送ろう』と考えています」
――――最後に、今後の目標を教えてください。
「目標は趣味を仕事にすることです。今年になってからは特に『好きなことをしながら働けたら楽しいな~』と思っています。ちなみに最近は、キャンプにハマったことがきっかけでアウトドア関係のメディアからオファーをいただくこともあります。現場に行ったらとても楽しくて、好きなことをやって、お金をもらえて、『いや~なんかすいません』みたいな(笑)。
ヘアメイクはいろいろな分野に関わることができますから、これからはもっと『好き』を仕事につなげていきたいです。たとえば、私はアニメが好きなので声優さんのヘアメイクの仕事に興味があります。より充実した生活を送るために、気になったことには積極的に飛び込んで好きな事を増やしていきたいですね」
フリーランスのヘアメイク&美容師を成功させるための極意
最近はSNSにも力を入れ始めたというEMIさん。フリーランスのヘアメイク&美容師を成功させるための極意をまとめると、下記の3つでした。
1.明確な目的を持って、フリーランスに転身する
2.ネットに頼らずに人とのつながりを大切にする
3.お客さまを楽しませるためにも、まずは自分が楽しい生活を送る
ストイックな仕事ぶりが印象的だったEMIさん。「辛いことは覚悟でフリーランスになったので、後悔はありませんね」と笑顔で答えてくれました。フリーランスに興味がある方は、参考にしてみてはいかがでしょうか?
▽前編はこちら▽
【フリーランスのライフスタイル】EMIさんの夢を実現した軌跡>>