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特集・コラム 2021-08-05

介護業界で働きたい! 志望動機にはなにを書けばいいの? 書き方と例文を紹介

介護業界で働くために、面接対策をお考えの人もいるでしょう。履歴書には志望動機を記入する欄がありますが、なにを書けばよいか、実際に面接の際にどのように答えるべきか迷っている人も多いのではないでしょうか。また、志望動機の内容で、事業所はその人の仕事に対する意欲を把握することができます。

ここでは、介護職において志望動機になにをかけばよいか、具体的な例文とポイントについてご紹介します。

介護の仕事がしたい! 志望動機にはなにを書けばいいの?

介護の志望動機は、採用する側もとくに注意深くチェックする内容です。介護の志望動機には具体的になにを書くとよいのかをくわしくご紹介します。

1. 介護の仕事がしたいと思った理由

志望動機の欄は、本人の考えややる気などを知ることができる箇所です。そのため、まずはさまざまな仕事があるなかで、介護の仕事を選んだきっかけについて整理しましょう。きっかけにつながる実際のエピソードなどをくわえると、採用する側にインパクトを与えることができます。

たとえば、「家族の介護を経験して介護職に興味を持った」「人と接することが好きで介護の仕事をとおして社会に貢献したいと思った」などといったエピソードを具体的に盛り込むと、相手の印象に残りやすくなるでしょう。

2. その事業所に勤務したいと思った理由

数ある事業所のなかで、なぜその事業所を選んだのかといったポイントをくわえると、採用側の目に留まりやすくなります。たとえば、事業所の理念に魅力を感じたという人もいるのではないでしょうか。

また、「キャリアアップ体制が充実している」「学習会や研修などといった知識・技術に関するフォロー体制が整っている」など、各事業所の強みや力を入れているポイントを盛り込むのもおすすめです。

こうすることで、事業所の特性をきちんと理解したうえで志望しているということが相手に伝わります。さらに、やる気や意気込みも感じられるため、相手に好印象を与えやすくなるでしょう。

3. 入社後に活かせる自分の強み

仕事に活かすことのできる自分の強みや長所などを、その事業所にアピールすることも大切です。たとえば、「これまで部活動に打ち込み、体力に自信がある」「サークル長などを務めるなど、まとめ役が得意」、「物事に計画的に取り組むことができる」など具体的なエピソードを添えると、より説得力が増すでしょう。

また、介護の現場においても、情報収集や介護記録などの入力はパソコンでおこなうのが一般的です。パソコンスキルなどの実技面で即戦力となれるような点があれば、アピールポイントにくわえることができます。自分の長所をアピールするためには、まず自己分析をおこない、どのような点を強みとして伝えることができるのか、よく整理しておくことが大切です。

4. 仕事をとおして自分がどう成長したいか

採用の場面では、仕事をとおしてどう成長したいのか、具体的なキャリアプランを伝えるチャンスです。同時に、事業所に対して働く意欲や向上心をアピールする機会にもなります。

具体的に将来資格取得を検討している人は介護福祉士や社会福祉士、介護リーダーや介護支援専門員などの資格取得を目指しているなどといった内容を理由とともに伝えてみましょう。向上心のあるスタッフが入社することは、事業所全体の業務効率化やモチベーションアップにもつながります。

これってどうなの? 志望動機の疑問をポイント解説!

志望動機を考える際に、NG例を知ることでどのような内容を盛り込めばよいのかを知ることができるでしょう。ここでは、志望動機にまつわる疑問についてくわしく解説します。

志望動機ではどんなことがNGになるの?

介護職の志望動機では、NGとなる例が存在します。たとえば、「前の職場への不満があった」という内容です。前の職場に不平不満があったからというのは、事業所に対してマイナスな印象を与えかねません。

また、「給料や福利厚生がよかったから」「転職エージェントに紹介してもらったから」といった内容を伝えるのも避けたほうがよいでしょう。採用側は、志望動機では介護職に進んだきっかけや事業所を選んだ理由を知りたいと思っているためです。

また、具体性に欠ける内容も相手の印象に残りにくくなります。あいまいな言葉やネガティブな表現は避け、事業所が採用したいと思えるような表現を考えることが大切です。

面接では履歴書と同じ志望動機を話してもいいの?

面接の際には、履歴書に書いた志望動機と同じ内容を話しても差し支えありません。しかし、履歴書を丸暗記したような内容では、採用側によい印象は残りにくいでしょう。丸暗記するのであれば、面接はわざわざおこなう必要はありません。

面接では、履歴書に書いた志望動機に補足をしながら、内容に深みを持たせると採用側に仕事に対する意欲や熱意を伝えることができます。履歴書には、なにを伝えたいのかポイントがわかるような書き方を心がけると、すっきりとした印象にまとめることができるでしょう。

履歴書にはこう書く! 志望動機の例文を状況別に紹介

介護業界には、さまざまな背景を持った人が集まります。ここでは新卒、同業種、他職種からの転職別に、実際の志望動機の例文やポイントについてご紹介しますので、参考にしてくださいね。

未経験で介護業界を目指す場合

新卒や未経験の人の場合には、採用側は「なぜ介護の分野に進もうと思ったのか」を知りたいと考えます。そのため、具体的なエピソードをもとに進路を介護分野に決めたきっかけを伝えることが大切です。

また、数多くある事業所のなかで、なぜその事業所を選んだのかが伝わるような内容もくわえると、きちんと情報収集をおこなったうえで志望しているということを相手に伝えることができるでしょう。ここでは、実際に新卒や未経験の人が参考にできる志望動機の書き方の一例をご紹介します。

例文

私が介護の分野に進もうと思ったのは、大好きだった祖父の介護がきっかけです。手足が不自由だった祖父は唯一、入浴の時間を楽しみにしており、介護スタッフの方にお風呂に入れてもらうといつも気持ちよさそうにしていて自然と笑顔があふれていました。

介護スタッフの関わりを近くで見ながら、私も将来介護の分野で社会に貢献したいと思うようになりました。また、未経験や新卒でも働きやすいよう、研修やフォローアップ制度が充実している点を見て、貴社を志望した次第です。

同業種から転職する場合

同じ介護の業界で転職をする場合には、以前の事業所でどのような立場で、なんの資格を持って働いていたのか、勤続年数などを伝えなければなりません。また、「新人の指導をおこなっていた」「リーダー役を務めていた」などといった内容もアピールポイントになります。

さらに、同業種からなぜ転職しようと思ったのかの経緯や入職後の目標や意気込みなどを具体的に伝えましょう。ここでは、同業種から転職する場合の志望動機の伝え方の一例をご紹介します。

例文

特別養護老人ホームで介護職の仕事に5年間従事し、要介護度の高い利用者へのケアに携わってまいりました。そのなかで認知症を抱える利用者との関わりをとおして、認知症の利用者の方々へのケアを学びたいと強く思うようになり、認知症ケア専門士の資格を取得しました。

このたび、認知症の方々が日々の暮らしを送るグループホームに応募させていただき、これまでの経験や資格取得で得た知識や技術を利用者のケアに生かしたいと考えております。

異業種から転職する場合

介護の分野とはまったく異なる業種から転職する場合には、介護の分野で働きたいと思ったきっかけを明確にしなければいけません。

また、異業種で働いていたときの経験を、介護の分野でどのように生かしていきたいのか、自分の考えを整理しわかりやすく伝える工夫をおこなうことが大切です。

例文

5年間従事した清掃の仕事を退職しました。病院や老人ホームなどさまざまな施設で清掃するなかで、お年寄りの方と交流する機会にも恵まれ、コミュニケーションをとおして高齢者の方に手厚いサポートを提供できる介護職に興味を持つようになったからです。

また、清掃業で学んだ、衛生面への気配り、清潔ケアのノウハウなど介護の分野においても生かしていきたいと考えております。

志望動機は採用の要! 自分のやる気を伝えよう

志望動機は、事業所が採用するかどうかを決める要ともいえます。仕事へのやる気や意欲、自分の強みなどを伝えることができるため、自分が理想とする仕事へのイメージやキャリアプランなども含めて事前にきちんと整理しておくとよいでしょう。

また、介護職として働こうと思うきっかけを具体的なエピソードを交えて伝えることができると、事業所側へインパクトを残すことができます。ぜひ、自分のやる気を伝えることのできる志望動機を練って、面接に備えてみてはいかがでしょうか。

参考元:
介護求人ナビ 介護業界での自己PR・志望動機の書き方
コメディカルドットコム 介護業界の志望動機の書き方!今すぐ使える例文やポイントを解説
チャーム・ポイント 介護職の志望動機の書き方!状況別の使える例文&ポイントを徹底解説
リクルートエージェント 【例文付き】介護職の志望動機の書き方・NG例
カイゴジョブアカデミー 介護職の志望動機・志望理由の考え方・例文
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