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介護・看護・リハビリ 2021-09-13

子どもたちの成長が達成感につながる/介護リレーインタビュー Vol.19【児童指導員 浦田あかねさん&移動支援員 勢理客麗奈さん】#2

介護業界に携わる皆様のインタビューを通して、お仕事の魅力、多様な働き方を紹介する本連載。

前回に続き、発達支援教室「スマイル久が原プラス」で児童指導員をしている浦田あかねさんと、移動支援事業所「スマイルアクティブ」でヘルパーとして移動支援や居宅介護をしている勢理客麗奈さんにインタビュー。

前編では、お仕事内容や支援のお仕事に必要だと思う素質などを伺いました。後編となる今回は、おふたりがお仕事に感じるやりがいや大変だと思うこと、今後の目標を教えていただきます。

お話を伺ったのは…

(左)スマイル久が原プラス 児童支援員 浦田あかねさん

外資系企業、商社勤務を経て、2019年7月~株式会社スマイルキッズに入社。非常勤として児童支援の経験を積み、2020年1月から社員として児童支援員に。

(右)スマイルアクティブ 移動支援員・ヘルパー 勢理客麗奈さん

航空系専門学校を卒業後、移動支援員として働き始める。別会社を経て、2020年に株式会社スマイルキッズに入社。移動支援、居宅介護のヘルパー業務を行う。2021年からはヘルパー業務に加えて管理者業務も担当。

子どもたちの成長が自分の目標達成につながる喜び

放課後デイサービスで働く浦田さん(左)と、
移動支援を行っている勢理客さん(右)

―児童支援、移動支援のお仕事のやりがいや魅力を教えてください。

浦田さん:お子さんの成長を間近で見られることが嬉しいし、やりがいを感じます。例えば、いつも決まった発言しかできなかった子が、ある日突然「僕は〇〇をがんばります」と自分の言葉で言ってくれたことがありました。

それまで何度も「こういう風に言ってみよう」と伝えてきても変わらなかったのに、すごく驚きました。それと同時に私の話を聞いてくれていたんだと思って、すごく嬉しかったですね。

勢理客さん:わかります。移動支援の場合、障がいのレベルにもよりますが、軽度の方であれば最終目標は1人移動ということも多いです。そこに向けて段階を踏んで少しずつ外出の練習をしていくので、その子の成長が私にとっては目標達成につながります。

最近、前の会社で担当していた子が、街中を1人で歩いているところを見かけることが増えて、それがすごく嬉しいです。1人移動が達成できている様子が見られて、私も頑張ってよかったなと達成感がありましたね。

対応の正解やゴールの見えない不安はあっても冷静にのんびりと

勢理客さんが携わっている移動支援は、
基本的に利用者さんとマンツーマンで外出します

―逆に大変だと感じることはありますか?

勢理客さん:そんなにありませんが…基本マンツーマンの支援になるので、利用者さんがパニックになった時の対処については少し不安な気持ちはありますね。1人で判断して対処しないといけないので、やはり難しさを感じる部分です。

―そういう時はどう対処するんですか?

勢理客さん:まずは何が原因でパニックになってしまったのかを考えます。パニックになると自傷行為や他害行為が連鎖的に起こることもあるので、ひとつずつ気持ちを汲み取りながら解決していくようにしています。

―浦田さんはいかがですか?

浦田さん:私もあまりないんです。強いて言うなら、何度言っても同じことを繰り返す子が、「いつになったら聞いてくれるかなぁ」と思うくらいで…。それも我慢しているとか、なんでできないの?という感じではありません。私自身、割とのんびりしているので(笑)。

自分の子どもに対して「どうしてできないの?」という感情を持ったことはありました。でも、ご利用者さんに対しては第三者の目で見られるというか…。すごくおおらかになれるんですよね。

―なるほど。子育て経験がお仕事に役立ったことはありますか?

浦田さん:保護者の方への言葉かけやアドバイスなどでの言葉選びには、自分の経験が役立っていると思います。私も子どもを保育園に預けていたので、私自身が保育士さんから受けたアドバイスや、言われて印象に残ったことなどは活かして取り入れています。

浦田さんは海など自然のある場所へ行くこと、
勢理客さんは三線を引くことでリフレッシュしているそう

―大変なお仕事かと思いますが、それぞれのリフレッシュ法は?

浦田さん:アウトドアが好きなので、夫とたまに娘と一緒に、海やキャンプに行って解放されています。なかなか長期休暇が取れないのと、今はコロナ禍ということもあり、海外旅行ができないのが少し残念です。

勢理客さん:歌うことと食べることが好きなので、それで定期的にリフレッシュしています。沖縄出身で三線をずっと続けているので、たまに自宅で弾きながら歌ったり。休日はスイーツ巡りをしてストレス解消しています。

働くうえでは資格と同じくらい「人柄」が大切

浦田さんが働く放課後デイサービスでは
スタッフ4~5名で、10名程度のお子さんの支援をしています

―このお仕事を目指される方にアドバイスをお願いします。

勢理客さん:観察力があることはとても大事だと思います。言葉でコミュニケーションがとれなかったり、何がパニックの原因になるかわからなかったりするので…。

浦田さん:そうですね。利用されるお子さんの特性として、こだわりの強さや走り出しなども多いので、よく観察すること、視野を広く持つことは大切だと思います。

あとは子どもの急な動きに対応できるように、臨機応変に動けること。また支援教室の場合はスタッフ同士の連携も大切なので、協調性も必要です。

でも一番大切なのは、人柄かなと思いますね。明るく子どもに寄り添えるというのが、資格と同じくらい大切なことだと思います。

勢理客さん:私もそう思います。ご利用者さんに寄り添ってくださる方が増えるとうれしいです。明るく元気に、お子さんたちと楽しくコミュニケーションがとれるかどうかは、一番大切ですよね。

明るく穏やかにお話くださったおふたり。
「子どもたちに寄り添える人と一緒に働きたい」とのこと

―最後に、今後の目標、課題を教えてください。

勢理客さん:まだまだ入社して2年目なんですが、7月からヘルパーさんの管理者になったので、移動支援も居宅介護ももっと頑張りたいなと思っているところです。まずは、もう少し福祉について深く勉強したいなと考えています。これから実務経験を積み、介護福祉士の資格を取るのが今の目標です。

浦田さん:「スマイル久が原プラス」は子どもたちの年齢の幅も、できること・できないことの幅も大きいので、個々に合わせた活動をいかにして提供していくかを日々試行錯誤しています。

会話ができなくても絵がすごく上手だったり、文章は書けなくても俳句で賞をもらったりと、特性のある子は色彩感覚や感受性が豊かなんです。そういう発見があるのがすごくおもしろいんですよね。だから、そういった個々の得意なところを伸ばしてあげられる活動をしていきたいです。

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お仕事で心がけていることは、「いつも笑顔でいること」とお答えくださったおふたり。穏やかで明るい笑顔は、ご利用者さんたちにとって、強い安心材料になるだろうなと実感。介護業界歴は短くても、ご利用者さんに寄り添う姿勢と「大変なことはない」と言う笑顔に、会社のサポートやスタッフとの連携など土台が整っているんだろうなと感じました。

▽前編はこちら▽
特性のある子を支える「児童支援」と「移動支援」の仕事/介護リレーインタビュー Vol.19【児童指導員 浦田あかねさん&移動支援員 勢理客麗奈さん】#1>>

取材・文/山本二季
撮影/高嶋佳代

Information

株式会社スマイルキッズ

住所:東京都大田区南久が原2-12-14三立ビル1F
TEL:03-6715-2370

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