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介護・看護・リハビリ 2021-08-02

利用者さんの笑顔や楽しそうな姿が何よりのやりがい Vol.17【デイホーム施設長 石毛英祐さん&介護職員 内田ちはるさん】#2

介護業界に携わる皆様のインタビューを通して、介護業界の魅力、多様な働き方を紹介する本連載。

今回は、男性向けのサービスを豊富に展開している「デイサービス夢楽井荻」にて施設長を務めている石毛英祐さんと、介護職員・内田ちはるさんにインタビュー。

前編では夢楽井荻のサービスについて深堀させていただくとともに、介護職に就かれたきっかけや、この仕事に上手に向き合っていくためのコツなどをお聞きしました。後半となる今回は、お二人のお仕事のやりがいや今後の目標、石毛さんが職員の指導を行う際に気をつけていることなどをお届けします。

お話を伺ったのは…

夢楽井荻 施設長 石毛英祐さん(写真左)

2015年、10月に株式会社笑喜大笑入社。2018年に夢楽井荻の施設長に就任。現在は職員とともにご利用者様の介助に携わる側ら、施設の運営や職員の指導を行っている。また、社内において、月間稼働率、月間契約数、月間売上、職員離職率、職員定着率等、数々のタイトルを獲っている。

夢楽井荻 介護師 内田ちはるさん(写真右)

前職のアパレル販売を経て、2020年2月〜株式会社笑喜大笑に入社。持ち前の明るい性格を活かし、「夢楽井荻」にてご利用者様の介助を行っている。

利用者さんの笑顔が一番のやりがいです

夢楽井荻の職員の内田さん(写真右)と、
施設長の石毛さん(写真左)。
時折冗談も飛び交う和やかな雰囲気の中で、
お仕事の魅力ややりがいを語ってくださいました

ー介護の仕事をしていてどんなときに魅力ややりがいを感じますか?

内田ちはるさん(以下敬称略):ご利用者様が私のことを覚えてくれたり、おもしろい冗談を言ってくれるまで仲を深められたり、ご利用者様の笑顔が見れたときですね。「とても楽しい仕事だな」と心から思え、やりがいを感じます。

ー人を相手にするお仕事ならではの魅力ですよね。石毛さんはいかがですか?

石毛英祐さん(以下敬称略):僕は夢楽を契約してくださったご利用者様が、実際に楽しく過ごされている様子を見られたときにやりがいを感じます。実は、デイサービスを最初から「楽しそう!」と感じて契約される方ってあまりいないんです。大体の方は「自分はまだデイサービスを利用しなくていい」と思っていながらも、ご家族にすすめられたりして無理やり通い始める方が比較的多いです。

最初は渋々通い始めたご利用者様が、実際に夢楽を利用して、今までの生活に楽しみがより増えたり、表情が柔らかくなって笑顔が増えたり、楽しいと言ってくださったときはものごく嬉しいです。また、ご家族の方や関係者の方から喜んでいただけたときも嬉しいですね。

加えて、ご利用者様だけでなく、職員も日々楽しそうに働いてくれている様子が見られると、施設長として大きなやりがいを感じます。

―反対に、この仕事のつらいことや考えさせられることってどんなことですか?

石毛:ご利用者様のなかには、夢楽が施設へ入所されるまでの「通過点」となる方もいらっしゃいます。そうなると、入所先では麻雀や囲碁などはできないところが多いと思うので、夢楽が最後の遊び場になってしまいます。そのため、夢楽を利用されたあとに施設へ入所されたご利用者様がいらっしゃった際は、最後の遊び場として夢楽を本当に楽しんでいただけたのか、ご利用者様の立場に立って振り返るようにしています。

また、夢楽を利用してくださっていた方が、次回、確実に来所してくださる保障はありません。突然体調不良等があり来所することができなくなってしまう方もいらっしゃいます。そうなったときに、夢楽で思う存分楽しんでいただけたのか「夢楽井荻」の職員一同、反省も兼ねて振り返り、次に活かせるように日々努めています。

「頭の中で物事の優先順位をつけること」も息抜きの一つ

「夢楽井荻が息抜きの場所です」と語ってくださっている内田さん

ー日々お忙しく働かれているかと思いますが、どのようにして仕事の息抜きをしていますか?

内田:私は家に帰ると3人の子どもの母親なので、夢楽井荻が「ちはる」でいられる息抜きの場所になっています。職員同士ふざけ合って笑ったり、子どものことで相談にも乗ってもらえる職場なので、職員のみなさんと何気ないお話をするだけでリラックスできています。

―そう思える環境って素敵ですね。石毛さんはどうですか?

石毛:家庭がある女性や子育てとの両立を頑張っているスタッフが多い中で、内田のように、夢楽井荻を息抜きの場所と思ってくれるのは嬉しいですね。私自身も楽しく仕事をしているので、家にいるときより仕事をしているときのほうが息抜きになるかもしれません(笑)。

―仕事で何か問題が起きたときは、どのようにして解決策を見出していますか?

石毛:その問題に「緊急性」と「重要性」があるのかを一度考えるようにしています。どちらもある場合はもちろん真剣に向き合いますが、そうでない場合は、一旦考えることを止めるようにしています。仮に考え続けたとしても答えが出ること、出ないことってあると思うので「考えるべきときが来たら考えよう!」といったスタンスです。

ー石毛さんは職員のみなさんを指導する立場でもあるかと思いますが、指導する際に気をつけていることはありますか?

石毛:絶対に怒らないことです。怒っても相手に恐怖心を与えるだけで何も伝わらない可能性があるので、相手が傷つかない言葉・受け止めやすい言葉を選びで、伝えるようにしています。加えて、面白おかしく伝えることも大切。職員の立場に立って考えてみると、トップから怒られてしまうと「怒られた」ことが先行してしまい、伝えたいことが伝わらないことがあると思います。なので「怒ること」ではなく「伝えること」を常に優先するように考えています。

「日本一のデイサービス」に成長させることがこれからの目標です

夢楽の目標である「日本一のデイサービス」を象徴した
被り物を被っている石毛さん。
素敵な笑顔をカメラに向けてくださいました!

―同じ介護職の道を目指す人たちへのアドバイスをお願いします。

石毛:介護職に挑戦するにあたって、技術は必要ないかなと僕は思っています。もちろん事故を起こしてはいけませんが、最初から求めるものではありません。それよりも、コミュニケーション力やエンゲージメントが高い人のほうが十分活躍できる世界だと思っているため、夢楽の採用はとことん人柄重視。仮に「協調性は劣るけど即戦力になる人」と「未経験だけど協調性に長けている人」が面接に来てくださった場合は、後者を採用しています。コミュニケーション力やエンゲージメントが高い人であれば、この仕事はかなり楽しめると思います。

―介護の仕事は、何よりも人間関係が重要になるということでしょうか。

石毛:僕はそう思います。介護職は人間関係の悩みが多い仕事で、実際に退職された方に退職の理由を伺ってみても人間関係が原因であることがとても多いんです。

でも僕は、人間関係で悩んでいる時間を、どうしたらご利用者様に楽しんでもらえるかを考える時間に充ててもらいたいと思っています。だからこそ「夢楽井荻」では人柄を重視し、協調の輪を乱す人は始めから入れないようにしています。

―お二人のこれからの目標を教えてください。

内田:介護職にもいろんな仕事があるので、自分がこの先どう進んでいきたいのかをこれからじっくり考えていきたいと思っています。そのためにも今は、現場でさまざまなことを積極的に経験させてもらい、それぞれに応じた対応力を身につけたいです。

石毛:僕の目標は、ご利用者様はもちろん、働く職員にとっても働いていて良かったと思える「日本一楽しいデイサービス」をつくることです。夢楽が日本一のデイサービスになった時、夢楽で働く職員や、職員のご家族も「日本一のデイサービスで働いているんだ」と自信や誇りにつながりますよね。そのための形作りをすることも僕の一つの仕事かなと思っています。

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相手を思いやって仕事をすることはどの仕事においても大切になることだなと、大変勉強になりました。利用者さんと職員のみなさんの笑顔が溢れる素敵な空間で、とても貴重なお話をお聞きできました!

▽前編はこちら▽
ご利用者様に楽しんでもらうためのサービスを常に追求 Vol.17【デイホーム施設長 石毛英祐さん&介護職員 内田ちはるさん】#1>>

取材・文/小沼奈央(レキャトル)
撮影/柴田大地(fort)

Information

デイサービス夢楽井荻

住所:東京都杉並区井草4-6-20 ライフ&シニアハウス井草ビル1F

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