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ヘルスケア 2022-01-25

丁寧なカウンセリング・検査・分析でオーダーメイドの施術を提案【もっと知りたい「ヘルスケア」のお仕事 Vol.49 柔道整復師 安達大恭さん #3】

ヘルスケア業界のさまざまな職業にフォーカスして、その道で働くプロにお仕事の魅力や経験談を語っていただく連載『もっと知りたい「ヘルスケア」のお仕事』。

これまで、2021年医療オリンピックC-1特別大会で「刺鍼王」&「矯正王」に輝いたジェッツ西船整骨院の院長 安達大恭さんにお話を聞いてきました。人の役に立つ仕事がしたいと柔道整復師になった安達さん。小さな努力を積み重ね、高い技術力を手に入れました。

後編となる今回は、そんな安達さんの技術にフォーカス。治療の際に大切にしていること、詳しい施術内容についてお聞きします。

お話を伺ったのは…
柔道整復師・はり師・灸師 安達大恭さん

ジェッツ西船整骨院 院長。高校卒業後、専門学校にて柔道整復師、鍼灸師の資格を取得。2012年、株式会社シー・エム・シーに入社。1年目に最優秀新人賞、2年目に最優秀メインセラピスト賞を獲得し、2016年「ジェッツ西船整骨院」院長に。グループ内教育部門で講師も担当している。

大切なのは、その人特有の痛みの原因を見つけること

社内外から技術力の高さを認められている安達さん

──施術の中で大切にしていることは何ですか?

検査や治療すべてを説明できるうえで施術するという点は意識しています。考えずに治療するのが本当に嫌いで、決めつけや思い込みで施術したくないんです。そのために体のこともいっぱい勉強してきましたし、相手の体のこともきちんと知らなければいけないと思っています。

だからカウンセリングと検査は、かなりしっかり行っていると思います。いっぱい確認して、いっぱい見つけてあげる。そして改善できる方法をお伝えする。1つでも2つでも、体についての良い情報を知ってもらうことを意識して施術しています。

──カウンセリングと検査で重視していることは?

痛みの原因がわからないと治療のしようがないので、カウンセリングではそのためのヒントを見つけていきます。生活習慣や仕事、傷めたときの様子、もっと過去に遡って傷める前の基礎的な状態を確認し、見当違いな治療にならないためのベースを固めていきます。

その上で検査を行い、ケガなのかケガじゃないのかをはっきりさせます。器質損傷があるのか、機能障害なのかで施術内容がはっきり分かれるんです。そうして検査しながら原因を突き止めて、治療を組み立てていきます。その際、質問や検査の意味、どういうプロセスで治っていくかを説明することも大切にしています。

細かい検査と分析で原因を見つけ、取り除く

「生活習慣ありきで原因を考えることが
見当違いな診断をしないためのポイントです」

──施術の流れを簡単に教えてください。

初めて来院いただいた方には、まず予診票を書いていただき、ご案内後は予診票を元にカウンセリングをして痛みの原因を探っていきます。そのためにさまざまな質問や検査を行い、原因を特定したら治療に入ります。

治療は鍼治療や、手技による関節モビライゼーションや筋膜リリースなどを行います。検査・診断をしっかり行い、それに合った治療を提供することを大切にしているので、必要な治療をきちんと提供できるように引き出しをいくつも持っている感じですね。治療後は、簡単なセルフケアをお伝えして終了です。

検査のポイント

関節の稼働を確認しながら、運動連鎖がスムーズに行われているかを確認していきます。正常であればスムーズに動けるはずが、連動性が悪かったり引っ掛かりやつまりなどを感じる場所があるんです。そこが痛みの原因になっていることが多いので、それを見つけていきます。

今回は腰痛の場合。座って問診後、立ち上がっていただいて腰を前後左右に動かしながら、痛みや違和感のある部分を確認していきます。

仰向けで股関節を動かして、同様に確認。とにかくいっぱい動かして運動連鎖を確認していきます。

治療のポイント

手で触れることが毒になりそうな症状であれば、鍼だけで治療を終える場合もあります。どんな治療や施術も、痛みの引き金になっているロックを外すことが目的です。

治療例①ブレードによる筋膜リリース
軟部組織モビライゼーション。イメージとしては、固いゴム製の全身タイツを着ている状態から、タイツをよく伸ばしてあげることで動きをよくする感じです。
治療例②鍼による筋膜リリース
鍼は不適応がなく、どんなときでも使います。アメリカなどでは筋膜リリース用の道具として鍼が選択されるんです。僕も筋膜リリースをひとつの目的として鍼を使用しています。

検査で強張りや引っ掛かりを感じた部分に、鍼を打っていきます。

手技を用いた関節モビライゼーションを行うことも多いです。自宅での運動指導は、急性期なら安静をお願いしますが、それ以降であればストレッチなどを指導することが多いですね。家でもできて続けられるような、簡単なものをお伝えするように心がけています。
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治療におけるカウンセリングと検査の大切さを語ってくださった安達さん。「痛みの原因は、見て、触って、動かすことで見つけられます。ある程度、経験値による部分は大きいので、どれだけたくさんの人の体に触れられるかが技術力アップには重要」と教えてくれました。柔整師を目指す方、柔整師になったばかりの方は、キャリア作りの参考にしてくださいね。

取材・文/山本二季
撮影/米玉利朋子(G.P.FLAG)

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Information

ジェッツ西船整骨院
住所:千葉県船橋市西船4-24-11
電話:047-437-3510

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