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特集・コラム 2023-06-26

保育士試験の受験資格を分かりやすく解説!試験科目やおすすめの学習方法もあわせて紹介

保育士として働くためには、指定された保育士養成施設を卒業するか、保育士国家試験に合格しなければなりません。

この記事では、保育士国家試験の受験資格を詳しく紹介するほか、試験科目やおすすめの勉強方法などを紹介します。

保育士試験の受験資格|最終学歴によって規定がある

保育士試験は、最終学歴によって受験資格の有無や内容が決まります。それぞれ学歴ごとに紹介しますので、ご自身の学歴の項目を確認してくださいね。

なお、学歴として認められるのは、国立・県立・市立・私立など学校教育法に基づいた学校であることが前提です。

4年制大学、短大卒|どの学科でも受験資格あり

4年制大学や短期大学を卒業している場合は、学部・学科関係なくすべての人に受験資格があります。

専門学校卒・在学中

専門学校を卒業した場合は、修業期間が2年以上の専門課程であれば、どの専攻でも受験できます。

また、在学中であっても受験可能です。ただし年度中に卒業しなければ、合格しても無効となってしまうため注意してください。

条件を満たしていない場合の受験資格の有無|高校の卒業年月日による

学校教育法に基づいていない専門学校や、修業期間が2年未満でも、平成3年3月31日以前(保育科なら平成8年3月31日以前)に高校を卒業していれば、受験できます。

平成3年4月1日以降(保育科なら平成8年4月1日以降)に卒業している人は、保育士試験事務センターにお問い合わせください。

高卒|卒業年度によって受験資格がある人と実務経験が必要な人がいる

卒業年月日によって、実務経験が必要な人がいます。次表をご確認ください。

条件を満たしていない場合は、保育士試験事務センターに問い合わせてみるとよいでしょう。

中卒|実務経験が必要

中学校卒業の場合は、高卒の人と同様の施設と職務で、5年以上かつ7,200時間以上の実務経験を積むことで受験資格が得られます。

実務経験として認められる施設については、のちほど紹介しますのでそちらでご確認ください。

短大に在学中・4年制大学を中退|2年以上在学+62単位取得済みでなどの条件

4年制大学を中退した場合でも、年度中に2年以上の在学期間を満たし、62単位取得していれば受験資格が得られます。なお、学部や学科は問われません。

短期大学に在学中の場合、専攻・取得単位数問わず受験可能です。ただし、年度中に卒業することが条件で、卒業できなかった場合は無効となります。

短期大学を中退した場合は、最終学歴が高校卒業となるためそちらの項目をご確認ください。

受験資格・受験資格認定基準に該当する施設や事業とは?

高等学校卒業、中学卒業での受験資格の有無についてご紹介した児童福祉法第7条にもとづく児童福祉施設とは、一体どのような施設なのでしょうか。

また、受験資格認定基準に該当する施設・事業とは、どのようなところを指すのかも確認しておくことが大切です。ここでは、それらの施設・事業を具体的にご紹介します。

受験資格に該当する施設|保育所や助産師説など13施設

実務経験が認められる施設は次の13施設です。

受験資格認定基準に該当する施設・事業|認可外保育施設や放課後児童クラブなど多数

次の表のような施設に従事していた場合は、受験資格認定の申請が必要です。

受験資格認定手続とは?|都道府県へ申請

受験資格認定の手続きをするには、まずは働いていた施設が受験資格認定基準に該当しているかどうかを、その施設が所在する都道府県に確認しなければなりません。そのうえで、受験先の都道府県に手続きを申し出て、申請手順を確認します。

受験資格認定申請書と必要書類(勤務証明書や卒業証明書)を受験することになる都道府県へ提出し、審査がおこなわれるという流れです。ここで、受験資格認定として認められると、受験資格認定書が発行されます。

詳細は以下のページでご確認ください。

全国保育士養成協議会:受験資格認定(知事認定)の申請方法

保育士試験の試験科目は?|筆記と実技の2つ

保育士試験の試験科目は、筆記と実技の2つです。筆記試験の科目をすべて合格した場合にのみ、実技試験の受験資格が得られます。

筆記試験|9科目を2日に分けて受験

筆記試験は2日に分けて受験します。試験科目は次の9つです。

・保育の心理学
・保育原理
・子ども家庭福祉
・社会福祉
・教育原理
・社会的養護
・子どもの保健
・子どもの食と栄養
・保育実習理論

『教育原理』と『社会的養護』はそれぞれ50点満点。両科目が6割以上の得点でなければ不合格となります。それ以外はすべて100点満点。6割以上の得点で合格です。

合格した科目は3年間有効

筆記試験で一部合格した科目は、合格した年を含めて3年間有効です。有効期限内であれば、不合格だった科目だけを受験することができます。

また、「対象施設での一定期間の従事」など条件を満たしていれば、有効期限を延長できる制度もあります。詳しくは以下のページをご確認ください。

全国保育士養成協議会:筆記試験合格科目における 合格科目免除期間延長制度について

特定の資格所持者は免除の科目あり

介護福祉士・社会福祉士・精神保健福祉士のいずれかの資格所有者は、『社会的養護』『子ども家庭福祉』『社会福祉』の試験が免除されます。

幼稚園教諭の資格所有者は、『保育の心理学』『教育原理』および実技試験も免除対象です。

なお、介護福祉士・社会福祉士・精神保健福祉士・幼稚園教諭の資格を持つ人は、条件を満たすことでさらに免除科目が増える可能性があります。

詳しくは以下のページをご確認ください。

・介護福祉士・社会福祉士・精神保健福祉士の資格保有者
全国保育士養成協議会:社会福祉士・介護福祉士・精神保健福祉士資格所有者を対象とした科目免除について

・幼稚園教諭の資格保有者
全国保育士養成協議会:幼稚園教諭免許所有者を対象とした科目免除について
全国保育士養成協議会:特例制度について(幼稚園教諭免許状を有する者における保育士資格取得特例)

実技試験|筆記合格者のみ3科目から2科目を選択受験

実技試験は、3科目から2科目を選択して受験します。保育士に必要な知識・技能・資質をはかるため、各科目で技術や表現力が必要です。

おすすめの学習方法|独学・通信講座

保育士筆記試験は、独学や通信講座でしっかり対策すれば合格が目指せる試験です。次の項目でおすすめの学習方法について紹介します。

実技試験は得意分野を選択するのがおすすめです。各科目で求められている力に応えられるよう、しっかりと練習しておきましょう。

筆記試験対策におすすめの参考書や通信講座については、こちらの記事で紹介していますのでチェックしてみてください。
【保育士試験対策】2023年最新版過去問&テキスト本9選|おすすめの合格対策講座を紹介

独学|過去問題集やテキストの活用

筆記試験では過去問題集やテキストを活用し、苦手分野を克服することが大切です。次の2つを繰り返しおこない、知識を定着させましょう。

・過去問題集を解く
・テキストや解説の問題に該当している項目を読む

苦手分野を把握できたら、重点的に取り組むことも大切です。

通信講座

通信講座は、カリキュラムが組まれています。分からないことは、質問したり課題の添削を受けたりしながら、学習スケジュールやカリキュラムに合わせて学習を進めるとよいでしょう。

独学での勉強が不安な場合は、サポート体制が整っている通信講座での勉強がおすすめです。

保育士試験の受験資格があるかどうかは最終学歴をチェック!所定の実務経験で受験資格を得られる可能性もある

保育士試験は学歴によって受験資格が決まります。まずは、ご自身の最終学歴をチェックし、必要条件がないかを確認しましょう。中学や高校を卒業していれば、一定の実務経験を積むことで受験資格を得られる可能性があります。

試験科目は広範囲ですが、しっかりと対策をおこなうことで合格が目指せるため、自分に合った学習方法を見つけてくださいね。

引用元
全国保育士養成協議会:受験資格認定(知事認定)の申請方法
全国保育士養成協議会:筆記試験合格科目における 合格科目免除期間延長制度について
全国保育士養成協議会:社会福祉士・介護福祉士・精神保健福祉士資格所有者を対象とした科目免除について
全国保育士養成協議会:幼稚園教諭免許所有者を対象とした科目免除について
全国保育士養成協議会:特例制度について(幼稚園教諭免許状を有する者における保育士資格取得特例)
全国保育士養成協議会:受験資格詳細
全国保育士養成協議会:令和5年試験案内
全国保育士養成協議会:高等学校卒業 – 受験資格
厚生労働省:保育士になるには?

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