整体師の基礎知識となり方、必要資格の有無について分かりやすく解説
整体師は、東洋医学を基調にし、体の痛みや不調を改善したり予防したりするための仕事です。薬や外科手術による治療や予防とは違い、体の不調を、専門的な手当により整えるのが主な効果です。
働き方が在宅ワークへとシフトし長時間のパソコン使用や座った姿勢により、身体への影響、抱える不調も変わってきました。整体により、蓄積した疲れと不調を改善できると期待されています。また身体の歪みを整えるという点で美容分野でも注目されているのです。
基礎知識を踏まえたうえで、専門技術を身につけて人の役に立ちたい、整体師になりたいという方のために方法、スキル、資格について分かりやすく解説します。また、整体師になるまでの期間や最適な学習環境選び、働くまでの流れも合わせてご紹介します。
整体師になりたい!なるための方法
まず、整体師になるためにはどんな資格が必要なのか、詳しく解説します。
整体師という名の資格はありません。国家資格を必要とする柔道整復師やあん摩マッサージ師とは異なり、整体師になるために必要な資格は決まっていません。特に公的な資格はないので、特定の施術をするのに必要と思われる資格を習得し、整体師として働くのが一般的です。
整体師になるために必要な資格は?
繰り返しになりますが、整体師になるために必要な資格は特に限定されていません。身体の歪みを整えることで本来の姿に戻し、疲れや不調を取り除くことができると期待されています。
身体を温めて施術するカイロプラクティックをはじめとした民間資格を習得し、それぞれの特徴を活かすことで整体師の仕事に役立てます。複数の資格を取得すれば、整体師のみならず、活躍の場を広げていくことも可能です。
身体を整えるための主な国家資格である柔道整体師やあん摩マッサージ師とは異なり、整体師が保持していなければならない資格は、特に決まっていません。ただし、国家資格保持者に比べると施術範囲は限定され、保険が適用できるのかどうかによって、患者さんが負担する費用の違いにも関わってきます。
整体師専門の国家資格は無く民間資格のみ
整体師になるために必要な資格といっても、整体師専門の資格はありません。国家資格ではなく、民間資格であることも特徴です。具体的にはカイロプラクティックやリフレクソロジーなどの民間資格などが挙げられます。
一般社団法人 国際ホリスティックセラピー協会が運営する「IHTA認定リラクゼーションセラピスト」や「IHTA認定リフレクソロジスト 」などがあり、自分の習得したい技術に合わせて民間資格を探してみると良いでしょう。
整体師になるための学習方法
資格について紹介しました。資格習得のみならず、整体師の仕事をする上で欠かせないスキルを学習する必要があります。
次は、学習する環境選びについて解説していきます。学習環境は、整体師になりたいと志す状況や希望によって異なります。専門的に学びたい、働きながら学びたい、広範囲に学問的な分野として学びたいなど、希望は人によってそれぞれです。
専門学校で集中して学ぶ
とにかく整体技術を専門的に集中して学びたい、という方におススメなのが専門学校です。
専門学校では大学や通信教育とは異なり、専門的な講師陣から習得することができます。学習・習得期間をとにかく短くしたい方にもおススメです。また志を同じくする仲間と切磋琢磨し合えるのもポイントです。
大学で広範囲に学びながら専門科目を専攻する
専門的な整体の技術を学ぶのはもちろん、専門だけに留まらず、視野を広げて学習できるのが大学や短大です。専門的な学問に限らず広範囲に学べるため、整体師として将来独立するために必要な経営を学ぶこともできます。
就職した後、ある程度実力を積んだ上で、将来独立することを選択するなら、経営のしくみなど、実務をこなしながら、学んでいけるのもポイントです。将来を見据えた実務経験が役に立ちます。
ご自身が希望する学習環境を選択するのは重要ですが、後々、整体師として活躍していくなかで、スキルや知識を習得し続けていくことも必要です。
専門学校や大学・短大には、OGやOBといった人脈による就職先のフォローやキャリアアドバイザーなど、学校によってオリジナルのサポート体制が充実しています。就職を目標にするなら、サポート体制に注目して選ぶのも良いでしょう。
働きながらでも学べる通信講座
現在働きながら、学習したい方におススメなのが通信講座です。オンラインでの受講も可能なことが多く、働きながらでも自分のペースで学習しやすい環境といえます。
分からないことがあれば、すぐに質問できるチャットツールもあり、通信講座ならではのサポート体制も充実しています。効率的に学ぶことで学習時間の短縮につながります。
学習カリキュラムのフォロー、進歩状況の把握、学習のアドバイスもしてもらえます。
独学で整体師になれる!?おススメの学習方法
独学で整体師になるための、おススメの学習方法をご紹介します。独学で学ぶなら、整体師になるために必要な習得を自ら見つけ学習を進めて行けるかがポイントです。
例を挙げると、整体に必要な技術を専門書で学習する、YouTubeを参考にするといった方法があります。独自の方法で学習を進めていくため、専門的な知識やスキルの習得には時間がかかる場合が多く、短期間で整体師になりたい、という方にはおススメできません。
専門的な技術習得には、独学よりも、専門的な知識を得られる環境、専門学校や大学、通信講座を選択するのが望ましいといえます。
整体師として働く!就職までの流れ
資格習得や学習環境の選択について解説してきました。ここからは、ゼロから学習し、整体師として働くまでの流れを解説します。
基本的には、民間資格を習得し実際に整体師として就職するまでであれば、およそ数ヶ月~1年間程度と言われています。取得する民間資格にもよりますが、資格を取得すること自体は国家資格の柔道整復師やあん摩マッサージ指圧師と比べると短く済むことがほとんどでしょう。
主な就職先は、整体院やカイロプラクティック院の他に、美容分野でも注目されていることから、エステサロンもあります。他にはスポーツ選手をサポートするためにクラブチーム専属として活躍したり、介護施設に専属で契約することもキャリアパスとして含まれるでしょう。どんな職場環境で整体師として活躍したいかによって就職先は様々です。
最短!整体師のなり方を紹介!
ゼロから整体師になるために最短で整体師になる方法は、専門学校への入学です。とにかく早く整体師になりたいという方は専門学校で集中して学ぶのをおすすめします。
専門学校は卒業生の人脈もある場合もあり、就職に比較的苦労しないことが多いというのも特徴です。OBOGが活躍していれば、就職先でも仕事がしやすいことももちろんメリットですが、求人自体が専門学校に多いところはやはり早く就職したい人には欠かせないでしょう。
民間資格で整体師になれる!自分に合った資格取得方法
整体師になりたい方に向けて、なるために必要な資格や、学習環境について解説してきました。整体師は国家資格を必要とする職業とは異なり、整体の特徴を知り、施術に必要な技術を習得し、身につけることでなることができます。
整体師になるためには、関連する資格を習得したり、自分の置かれた状況や希望に合った学習環境を選んだりすることが重要です。
集中して学校に通うのか、働きながら学ぶのか、ご自身の状況に合わせて学習環境を選びましょう。集中して学べる専門学校や広範囲に学べる大学・短大、働きながら習得できる通信講座など、様々な状況に適した環境が整っています。
この記事が、整体師になりたい方のお役に立てば幸いです。