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特集・コラム 2022-09-05

介護事務の楽しさややりがいってどんなところ?業務内容と向いている人の特徴についても合わせて紹介

介護事務の仕事に興味があっても、楽しいかどうか、やりがいを感じられるのか、気になっている人もいるのではないでしょうか。せっかく仕事をするなら、やる気につながる魅力がほしいものです。

今回は、介護事務の楽しさ・やりがいをお伝えするとともに、どんな人が介護事務にやりがいを感じやすいのかという特徴にも触れます。楽しく介護事務の仕事をやりたい人は、ぜひ参考にしてください。

介護事務の3つの主な仕事内容

まずは、介護事務が担う仕事内容を3つに分けて解説していきましょう。

介護報酬請求業務(レセプト作成)

介護事務の大きな仕事の1つとして、介護報酬の請求業務が挙げられます。介護報酬とは、介護施設や事業所が利用者さんに介護サービスを提供した場合に受け取ることができる報酬です。

報酬をもらうためには、1カ月ごとに「レセプト(介護給付費明細書)」と呼ばれる書類を作成し、国民健康保険団体連合会に提出しなければなりません。

利用者さんの基本情報・利用回数・保険点数や加算を確認し、利用者さんに対しては所定の割合(人によって1~3割)の利用料金を請求し、残りを介護報酬として国民健康保険団体連合会に請求します。

請求は毎月1日~10日の間におこなわなければならないため、期間内にきちんと終わらせることが必要です。

一般事務に関する業務(事務業務・電話対応、来客対応など)

介護事務職では、一般的な事務業務も任されます。備品の管理・発注や職員の勤怠管理・給与計算、電話・来客対応などです。備品はコピー用紙やペンなどの事務用品のほか、ゴム手袋や紙おむつのように介護で必要なものなどもあります。

また、職員の給与を計算する際は、役職・資格手当や夜勤手当なども間違いがないように正確に計算しなければなりません。肉体的なハードさのないデスクワークとはいえ、慎重な作業や対応が求められます。

他介護職の方のサポート

施設によって対応の有無や範囲の差がありますが、介護事務員でも、他の介護職員やケアマネジャーのサポート業務を求められることがあります。利用者さんの送迎、利用者さん用の食事の調理・配膳、施設で開かれる行事の準備・片付けなど、内容は多様です。

介護業界では人員不足が常態化しているため、本来の介護事務の業務を超えてしまうこともあるのです。

介護事務の楽しさややりがいを感じられる3つのポイント

せっかく介護事務の仕事をするなら、楽しいと思い、やりがいを感じられるのが一番です。そこで、介護事務の楽しさややりがいに関する3つのポイントについて紹介します。

介護業界についての幅広い知識・スキルが身につく

1つめは、介護事務に携わることによって幅広い知識やスキルが身につくことです。介護事務は施設の受付業務全般を担当します。そのため、単調な作業の繰り返しではなく、多様な業務を担うことになります。

また、利用者さんや家族、新規の利用希望者などとかかわる機会も多く、対応力が身につく点も魅力の1つです。受付は、いわば施設の「顔」。自分の対応によって相手からの信頼を得られれば、大きなやりがいにつながるでしょう。

施設の戦略や運営に携われる

介護事務は、施設の運営や経営戦略にかかわることができる場合もあります。

総務で施設の運営全般について把握したり、経理や会計などの業務によって施設の収支の現状を目の当たりにしたりすると、責任感はありつつもやりがいを感じられるのではないでしょうか。

また、管理者や役職つきスタッフとの戦略会議に参加できることもあるので、新たに取ることができそうな加算を提示するなど、事務の目線や立場だからこその気づきや意見を出してみましょう。採用されれば一層のやりがいにつながります。

利用者さんに必要とされ感謝されやすい

介護事務は、利用者さんや外部の人と接する機会も多い仕事です。自分の対応が相手から必要とされたり感謝されたりしやすいため、やりがいを感じやすくなります。

たとえば、利用者さんの行動の補助をしたり、外部の人と業務を連携しておこなったりすることもあるでしょう。自分の取り組みによって相手の好感を得られれば、「ありがとう」や「助かります」など直接言葉で感謝や喜びを伝えてもらえます。

相手に喜んでもらえることは仕事へのモチベーションにつながり、一層頑張ろうという気持ちになれるのではないでしょうか。

なお、介護事務のやりがいや魅力は以下の記事でも紹介しています。気になる方は、ぜひあわせてご覧ください。

介護事務の仕事におけるやりがい・魅力・苦労する点について | MORE REJOB

介護事務で楽しさややりがいを感じやすい人の3つの特徴

前章では、介護事務という仕事の楽しい点ややりがいをお伝えしました。ここからは、介護事務の楽しさ・やりがいを感じやすい人にどんな特徴があるのかを紹介します。

パソコンを使った仕事に楽しさを感じられる人

介護事務の仕事はパソコンを使用する場面が多いです。そのため、パソコン業務が得意な人は介護事務の仕事を楽しみやすいといえます。

介護事務の仕事では、介護専用のソフトウェア(システム)を利用する場合が多く、スムーズに操作するにはある程度のパソコンスキルが欠かせません。

また、現場の職員のなかにはパソコンが苦手な人も多く、パソコンが扱えるというだけで大きな強みになります。パソコンを使用するシーンは、介護事務特有の仕事だけではないためです。

たとえば、施設内や利用者さんなどの写真を撮った際、パソコンから画像編集や印刷をする、施設内の掲示物を作成・印刷するなどの際にも使われます。

細かい作業などが好きな人

介護事務の業務では、細かい金額の計算を行う機会も多いです。そのため、こまごました事務作業が好きな人は介護事務に楽しさややりがいを感じやすいでしょう。

介護事務では、保険点数の算定をおこない、利用者さんへのサービス料の請求をしたり国保連(国民健康保険団体連合会)に介護報酬の請求をしたりする際など、数字が合っているかをしっかり確認しなければなりません。

また、決算などで誤りがあった場合には、何が間違っているのかを根気よく探す力も求められます。

人をサポートすることに楽しさを感じられる人

介護事務の仕事は人と接する機会が多いことを前述しました。そのため、人とコミュニケーションをとったり人をサポートしたりすることに楽しさを感じられる人は、介護事務のみならず介護現場でも活躍できる人材といえるでしょう。

現場の職員と連携して業務をサポートしたり、ときには事務の知識などをもとにアドバイスをしたりしながら、利用者さんにとっても職員にとっても良い施設環境を作っていければベストです。

介護事務の仕事で施設をサポートし利用者さんに居心地の良い場所をつくろう

今回は、介護事務職の業務内容ややりがいについて紹介しました。介護事務を楽しいと感じ、やりがいにつなげられたら、仕事への意欲も高まります。

介護事務の仕事をめいっぱい楽しみながら施設運営をサポートし、利用者さんが居心地良く感じられる場所を提供しましょう。

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