ガイドヘルパーに向いてる人ってどんな人?メリットや給料も紹介
介護関連の仕事の1つに「ガイドヘルパー」があります。興味はあっても、自分にできる仕事なのか心配な方もいるのではないでしょうか。
そこで、ガイドヘルパーに向いている人とはどんなタイプの人なのか、適した人物像をチェックしてみましょう。また、ガイドヘルパーになるメリットや賃金面での待遇も紹介するので、ぜひ最後まで見ていただければ幸いです。
ガイドヘルパーの役割・仕事内容
ガイドヘルパーは「移動介護従事者」とも呼ばれ、障害があって1人で外出するのが困難な人に対し、外出時の支援や介助をおこなう業務に従事する人のことです。以下では、ガイドヘルパーの主な仕事内容を3つ挙げます。
なお、ガイドヘルパーになるには、それぞれの種類に適した資格が必要です。ガイドヘルパーの資格については、下記の記事で詳しく解説しているのであわせてご覧ください。
ガイドヘルパーになるにはどんな資格が必要? おすすめの学校・スクール5選を紹介!
同行援護
同行援護とは、視覚に障害を持つ人の外出支援をおこなうことです。歩行を介助・誘導する、生活介護をするほか、道の状況などを口頭説明することもあれば、必要に応じて代筆や代読などもおこないます。
行動援護
行動援護とは、精神障害・知的障害のある人の外出支援をおこなうことです。障害の種類や状態がさまざまなため、移動へのサポートだけではなく、外出前後の着替え・問題行動への対応・危険を避けるための支援など、多岐にわたる業務をおこないます。
全身性障害者移動介護
全身性障害者移動介護とは、車いすに乗っている・全身まひなど、四肢に障害がある人に対して外出時の支援をおこなうことです。
一言で全身障害といっても、脳血管障害・事故の後遺症・脳性まひ・ALS・筋ジストロフィーなど多様で、移動支援のほか、必要に応じて生活介護もおこないます。
ガイドヘルパーの活躍する場面・働き先
前章では、ガイドヘルパーの仕事内容についてお伝えしました。では、ガイドヘルパーが働く場所・勤務先にはどんなところがあるのでしょうか。
実は、ガイドヘルパーは、訪問介護事業所・障害福祉サービス事業所・移動支援に関する事業所などへの就職が見込まれます。利用者の買い物に同行したり、余暇を楽しむ際や外出先でお手洗い・食事をする際の補助をしたりして移動時の援護をするのです。
ガイドヘルパーになるメリット
つづいて、ガイドヘルパーという仕事に就くメリットを紹介します。
個々に合わせたマンツーマンの支援ができる
ガイドヘルパーが利用者を支援するときは、基本的に1対1でおこないます。そのため、1人1人の利用者のニーズや状況をふまえながら、行き届いた支援ができるのが特徴です。
複数の利用者を一度に見守る場合よりも、「個人」として利用者に向き合うことができるので、個別のかかわりを重視したい人におすすめです。
肉体的な負担が比較的少ない
移動や排泄の介助などをおこなう場合もありますが、ガイドヘルパーの仕事は他の介護サービスに比べると体の負担が少ないといわれています。そのため、小柄な人や力に自信がない人も、比較的目指しやすいのではないでしょうか。
ガイドヘルパーは人手不足?将来性は?
ガイドヘルパーは高齢者のみを対象としているサービスではありませんが、高齢化が進んでおり、人手が足りていないというのが現状です。利用者が希望しても希望に沿えないこともあるほど。
すでに今も人員不足といわれていますが、今後ますます需要が高まると考えられます。そのため、ガイドヘルパーの将来性は高いといえるでしょう。
ガイドヘルパーに向いてる人はこんな人!
ガイドヘルパーはニーズの高い仕事で、将来的にますます需要が伸びていく可能性があることがわかりました。
さあ、ここからはいよいよ今記事の主題である、ガイドヘルパーの仕事が合っているのはどんなタイプの人なのか、ガイドヘルパーに適した人物像を紹介していきましょう。
フットワークが軽い人
まず、ガイドヘルパーのメイン業務を考えると、外出介助や余暇活動の希望にこたえられる身動きが軽い人は向いているといえます。年齢や性別を問わず、フットワークの軽い人は頼りにされやすく、活躍の場を広げやすいでしょう。
他人とのコミュニケーションが得意な人
利用者との信頼関係を築いたり、相手の気持ちをくみ取って次の行動につなげたりするうえで、コミュニケーションは欠かせません。そのため、人とコミュニケーションを取るのが上手な人は、ガイドヘルパーの仕事に向いています。
また、利用者の障害の度合いなど、状況に応じた対応ができることも大切です。
方向感覚がある人
外出のガイドをおこなうときに、道に迷っては困ります。行き先までのルートがわからず不安を与えると、利用者からの信用も失いかねません。
そのため、行き先について知っている・土地勘がある・自分で調べる力があるなど、安全かつ適切に外出をサポートできる人や、方向感覚があり地図を正しく読める人などは適任といえます。
臨機応変に柔軟な対応ができる人
支援中に想定外のアクシデントが発生することもあります。固定観念に縛られて対応に行き詰まってしまっては、利用者も不安に感じるでしょう。そのため、柔軟かつ臨機応変に対応できる能力を持つ人も、ガイドヘルパーに向いています。
個別の関わりが上手な人
ガイドヘルパーの仕事は、施設などで複数の利用者と関わるよりも、1人の相手と向き合い、個人のペースに合わせながら適切な支援をしたいと考える人にも向いています。サービスを通じて利用者個人と関わりながら、交流を深め、信頼につなげていきましょう。
ガイドヘルパーの懐事情|給与はどれくらい?
ここまでは、ガイドヘルパーの役割やメリット、どんな人に適しているのかなどをお伝えしてきました。最後に、ガイドヘルパーとして働く場合の給料はどれくらいなのか、目安を解説します。
正社員の場合
正社員として働く場合の給与は、月給で18~22万円前後。地域差があり、一般的に首都圏などでは高めの傾向です。別途ボーナス・福利厚生・手当(早朝や深夜など)・交通費などが出ることもあります。
アルバイト・パートの場合
アルバイトやパートの場合は、時給1,000~1,800円程度が目安と考えましょう。正社員と同じく、地方よりも都会のほうが高給である場合が多いです。
ガイドヘルパーは短時間でできる仕事もあるため、アルバイトやパートのような形態でも比較的募集が多い傾向があります。
ガイドヘルパーは人員不足!向いているならぜひ目指そう
ガイドヘルパーには、利用者の障害の種類に応じて、同行援護・行動援護・全身性障害者移動介護という3つがあります。タイプによって業務内容にも差があり、状況に合わせて対応することが大切です。
ガイドヘルパーは人手が足りておらず、今後さらに不足することが懸念されています。また、ガイドヘルパーに向いている人の人物像として、5つのタイプも紹介しました。将来性のある職業なので、自分が向いていそうと感じた人はぜひ目指してみてください。
引用元:
障害者等の移動の支援について-厚生労働省