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ヘルスケア 2022-10-19

働き方も価値観も全てが多様化している現代こそ、判断力・決断力がカギ!【もっと知りたい「ヘルスケア」のお仕事Vol.74 /ヨガ・ピラティスインストラクター 西畑亜美さん】#2

「ヘルスケア業界」のさまざまな職業にフォーカスし、その道で働くプロに、お仕事の魅力や経験談を語っていただく連載企画「もっと知りたい! ヘルスケアのお仕事」。

今回お話を伺ったのは、ヨガ・ピラティスインストラクター 西畑亜美さん。

ヨガとピラティスを組み合わせた独自のメソッドで、インストラクターとして活躍する西畑さん。ご主人と一緒に、武蔵小杉と北参道でスタジオも経営されていて、今回は北参道のスタジオで取材をさせていただきました。

前編では、インストラクターになったきっかけや、独自メソッドの特徴、そこに込めた思いなどについてお話を伺いました。
後編では、現在の働き方やこの仕事のやりがい、未来のインストラクターに向けたアドバイスを伺います。

忙しくても週1回はレッスンを「受ける」ことで
学びや気づきを得ながらリフレッシュにも!

――現在の働き方を教えてください。

実は私達、1歳の息子がいるんです。週に3日保育所に預けているんですが、預けている日とそうでない日で結構変わってきますね。預けていない日は、夫婦どちらかの体を開けておくようにしています。例えば13〜14時で私にレッスンが入っていたら、その時間は夫が息子をみて、逆に夫にレッスンが入っている時間は私がみて、という感じ。交互にシフトを入れていることが多いかもしれません。

これは夫婦一緒に同じスタジオで仕事をしているからこそ、できることですね。仕事も子育ても助け合いながら、なんとかやっています。

――現在経営しているスタジオは2店舗ですよね。

はい、ここ(北参道)と、武蔵小杉の2店舗です。もともと3年前に武蔵小杉でオープンして、ここは今年の1月にオープンしました。

――オンラインレッスンもされていますよね?

はい、「プライベートレッスン」「グループレッスン」「オンラインレッスン」の3つのスタイルを軸にしています。

もともとオンラインレッスンの前身は、YouTubeの「動画投稿」なんです。コロナが流行り始めて、みなさん外出を自粛するようになったので、私はヨガ、夫はピラティスのお家でできるワークを紹介していました。そのあと、動画投稿を「オンラインサロン」にシフトチェンジ。当時はまだスタッフもいなくて夫婦二人で活動していたので、ヨガ&ピラティスのコミュニティを作る目的で始めました。

今はありがたいことにスタッフも増え、できることも増えました。だったら、もっと気軽にいろんな人にレッスンを受けてもらいたい、ということで、レッスン数や学びの講義などのメニューを増やし、名前も「オンラインレッスン」に変更したんです。スタジオで行う「プライベートレッスン」「グループレッスン」と同様に、一つのレッスンスタイルとしてご案内しています。

――お忙しそうですね。ご自身のケアやリフレッシュはどうしていますか?

レッスンを「受ける」ことですね。もちろんこのスタジオで個人練習することもできるし、やっているんですが、やっぱり誰かのレッスンを受ける時間も大切だと思うんです。新しい気づきがあったり、学べることがたくさんありますし。

あとは単純にヨガやピラティスが好き! 体を動かすことが好き(笑)! なかなか時間が取れないですが、週に1回以上はレッスンを受けるようにしています。

体を動かすことは自分自身と向き合うこと。
もっとたくさんの人に運動で得られるメリットを伝えたい!

――この仕事のいいところや、やりがいを教えてください。

一番は生徒さんとのつながり。その方の悩みや不調が解決して、求めているゴールに近づいた時、一緒に喜んだりできるのが嬉しいです。

ここの生徒さん達は、毎週必ず来てくださる方が多いので、そうなるともう、お友達よりたくさん会うわけじゃないですか。もちろん時間が限られてはいるんですが、「今週こんなことがあって〜」とか、「最近〇〇にハマっていて〜」とか、他愛もないお話ができるのもすごく楽しいです。

なかには5〜6年、私のレッスンに通ってくださっている方もいるんですが、私の結婚とか出産とかもすごく喜んでくれて。なんだか人生を一緒に過ごして、一緒に年をとっている感じです。すごく素敵な関係だし、これからも続けていきたいなと思います。

――今後力を入れていきたいことや、目標はありますか?

スタッフが増え、できることも増えた今、目指せることも増えてきたのかなと思っています。まずは、スタジオを増やしたいですね。実は今、3店舗目のスタジオを計画中なんです。最近ピラティスの需要が増え、大手スタジオもたくさん参入してきているのですが、個人スタジオならではの良さをアピールしつつ、「選んでもらえるスタジオ」を作っていきたいなと思っています。

あとは、本も出したいです。こちらも、今動いている企画があるんですよ。ピラティスの本で、そこでは「監修」という形で参加しているんですが、ピラティスの動きはもちろん、私たちが掲げている想いなども盛り込んで制作してくれています。

体を動かす、運動するっていうのは、自分自身と向き合うことだと思うんです。現代人は超多忙と言いますが、もう少し自分の体とも向き合う時間を作ってほしい。そうして体の不調がなくなれば、もっと日常生活を楽しめるし、もっと充実した生活が送れるはずですから。本を読んで、ヨガやピラティスを始めるきっかけになったら嬉しいですね。来年の春頃発売予定なので、今からすごく楽しみです。

目的や目標をクリアにして取捨選択!
そのためには判断力と決断力を身につけて

――これからインストラクターを目指す人が学んでおくといいこと、経験しておくといいことなど、アドバイスをお願いします!

いろんなインストラクターがいて、いろんな働き方があるので、具体的にコレ! というのはないのですが、あえていうなら、正しく取捨選択し、タイミングを見極める判断力と決断力をつけることでしょうか。

例えば、同じヨガでもいろいろな資格があるんです。それはピラティスも同じですが、全部を勉強することは難しい。お金も時間もかかりますからね。じゃあその中でどれを選ぶか、というのが重要になってくるわけです。

正直、そういうセンサーというか、キャッチ力というのは、誰かに教えてもらえるわけではないので、自分で身につけなくてはいけない。でも、目的や目標をクリアにして取捨選択するって、結構難しいんですよ。しかも、タイミングによっては必要なモノ、コトが180度変わることもありますからね。

これはインストラクターに限らずだと思いますが、自分に必要なものを見極めて判断力と決断力を身につけること。そのために自分としっかり向き合うこと。……となると、やっぱり運動が欠かせませんね(笑)。

――ありがとうございます! 最後にインストラクターの心得3ヵ条を教えてください。

・お客様に寄り添う
・学び続ける
・感謝の気持ちを持つ

お客様に寄り添うためには、自分自身の知識や技術を高める必要があります。そのためには学び続けることが大切。

また、数あるスタジオの中から自分達のスタジオを選んでくれた方達、毎週通ってくれている方達に感謝して大切にすること。その気持ちがあれば、一人一人のお客様に寄り添うことも当たり前のようにできるはずですよ。

前編・後編を通して、熱い思いを語ってくれた西畑さん。どのお話からも「ヨガが好き」「ピラティスが好き」という思いがすごく伝わってきました。新スタジオの計画も、書籍の企画も、今後の活躍に目が離せません!
貴重なお話をありがとうございました。

取材・文/児玉知子
撮影/喜多二三雄

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information

スタジオ アンドエー 北参道スタジオ
住所:東京都渋谷区千駄ヶ谷3-14-6 千駄ヶ谷富田ビル6F

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