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特集・コラム 2023-05-25

理学療法士に向いていない学生の特徴とは?適正や就職をおすすめする理由について解説

理学療法士を目指すべきかどうかを判断する上で大切なのは、適正について知っておくことです。理学療法士に向いている人・向いていない人の特徴を知ることで、自分に自信をもって職業選択することができるでしょう。

本記事では、理学療法士の仕事内容を改めて確認し、理学療法士に向いている学生・向いていない学生、理学療法士という職業がおすすめな理由について紹介します。

理学療法士としての適正を知り、職業選択に活かしたい方は参考にしてみてください。

理学療法士の仕事内容とは


理学療法士とは、病気や怪我によって運動機能に障害をもち、基本的な日常動作を行うためのリハビリを実施し、社会生活への適応・復帰をサポートする職業です。

身体機能のリハビリテーションは、筋肉や関節を動かす運動療法とマッサージや電気を用いる物理療法によって行われ、家族に対する日常生活における患者の指導も含まれます。

他の職種の看護師や医師、作業療法士などのスタッフと協力しながら、患者にとってベストなリハビリテーションを提供するのも、理学療法士の大きな役割の一つです。

理学療法士に向いている学生の特徴


理学療法士の仕事は、身体のリハビリを行うほか、関係者との連携や生活環境の改善に向けたアドバイスをするなど、非常に多岐に渡ります。ここでは、そんな理学療法士として働くことが向いているタイプや性格について、それぞれ詳しく見ていきましょう。

明るく前向きな人

理学療法士に向いているタイプとして真っ先に挙げられるのが、何があっても前向きで、失敗を繰り返さないように努力できる人です。患者のリハビリをサポートしていく中においては、必ずしもうまくいく時ばかりでなく、辛い時期が続いてしまうことも。

失敗が続いたり、悲観的になってしまっている患者を励ましたりしながら、いつかリハビリの効果があらわれるまで試行錯誤を繰り返せる人が、患者と二人三脚のリハビリを成功させられる人材です。

忍耐力・体力がある人

理学療法士の業務は、身体を使って患者の運動をサポートします。そのため、肉体的に健康で、身体を使った長時間勤務に耐えられる人、そして、患者と一緒にリハビリを最後までやり抜ける根気強さが必要。患者がリハビリの最中で心が折れそうになっても、常に寄り添ってサポートできるような体力と忍耐強さが重要になるのです。

洞察力・観察力がある人

理学療法士の仕事においては、日々患者の様子を観察し、微妙な変化に敏感に気づいて臨機応援に対応しながら、ベストなリハビリのプログラムを提供することが大切。

一つのプログラムに固執するのではなく、あくまでもその日の患者の身体や様子の変化をみて、的確なリハビリを施せる柔軟性が、理学療法士に求められる素質です。

理学療法士に向いていない学生の特徴


理学療法士に向いている人もいれば、向いていない人もいます。ただし、最初のうちは理学療法士に向いていない人でも、いずれは理学療法士として活躍できる方も。

ここでは、向いていない人の特徴と、何を改善すれば理学療法士として活躍できる可能性があるのかについて紹介します。

コミュニケーションを取るのが苦手

理学療法士に向いていないとされるのは、他人とのコミュニケーションに苦手意識を感じている人です。理学療法士は患者とのコミュニケーションはもちろんですが、看護師・医師・作業療法士・社会福祉士など、職場では他の職種の方とも連携する仕事です。

そのため、他人とのコミュニケーションが円滑にとれないと、他職種のスタッフからの意見を参考にしながら、リハビリのプログラムを組むのが難しくなってしまいます。

ただし、実習や実践を重ねていくことで、患者や他のスタッフとのコミュニケーションも自然にとれるようになってくるはずです。

他人とのコミュニケーションに苦手意識をもっている方は、日々の業務の中で他人との意思疎通をはかることを意識してみましょう。

他人との協調性がない

理学療法士は、他のスタッフと協力しながら患者の運動機能の維持・回復をサポートしていく仕事です。そのため、他の人とチームで行動するという意識が大切。他人との協調性がなく、自分一人で業務をこなそうとする人には向いていないでしょう。

業務が自分一人ではまわらないことを認識して、他のスタッフに患者の様子について聞き、チーム全体でリハビリのプログラムを作っていくことが大切です。

体力に自信がない

理学療法士の仕事は身体が資本です。理学療法士は、患者に寄り添い、運動療法・物理療法を活用したリハビリを行うので、まずはそれについていく体力が求められます。

患者のリハビリを完遂するためには、長い日数を要することがほとんど。毎日身体を使ってリハビリを行うので、身体的に健康的で仕事を継続できることが大切です。

体力に自信がない方は、普段から体力作りを心がけることで、業務中のリハビリで身体を壊してしまうようなケースは避けられるでしょう。

向上心がない

理学療法士の仕事は、日々試行錯誤の連続です。患者の日々の変化を察知し、最適なリハビリを提供するために、最新の治療法や症例などに触れておく必要があります。

日々の学習習慣が求められるので、仕事における向上心や人の役に立ちたいという気持ちがあまりない人は、理学療法士の仕事には向いていません。

理学療法士として働きたいと考えている方は、日々の業務の中で不思議に感じたことや改善点を洗い出して、学習・改善していくクセをつけておきましょう。

いま理学療法士を目指すべき3つの理由


理学療法士には適正はありますが、この仕事にしかないおすすめの理由もあります。理学療法士を目指すべきか悩んでいる方は、参考にしてみてください。

将来性がある仕事

理学療法士は、高齢者人口や要介護者の人口が増えている中で、ニーズが高まっており、将来性がある仕事です。

少子高齢化社会が進む日本では、2025年までに高齢者人口は3,500万人を超えるとされ、要介護の認知症となった高齢者の人口も、急増していくと考えられています。

将来性のある仕事に携わりたい方や、患者をサポートし一緒に苦難を乗り越えたい方にぴったりの仕事です。

やりがいのある仕事が多い

理学療法士は、病気を抱えたり、怪我をしてしまったりしたことで、自分では動くことができない患者などに対して、リハビリサポートを通じて社会復帰を共に目指す仕事です。

患者が求めている成果を一緒に達成できれば、達成感もひとしおです。

働ける場所が幅広い

理学療法士の仕事の魅力として、医療機関や福祉施設、公共施設などの幅広い施設で働ける点があります。理学療法士として直接的にリハビリサポートをすることがなくても、医療関係の書籍の出版に携わったり、養成機関の教職員になる道もあるでしょう。

理学療法士の資格を取得すれば、さまざまな業種や職種に役立つところも特徴です。

理学療法士の適正について知って、自分のキャリアにピッタリな選択をしよう!


理学療法士は、怪我や病気で身体を動かすのに支障をきたしてる患者をリハビリし、日常生活における基本動作の回復させ、社会生活に復帰するまでサポートする職業です。

理学療法士にはコミュニケーション能力や体力、観察力や柔軟性が求められますが、それらの素質がなくても意識して改善することで、理学療法士として十分に活躍できます。

理学療法士の仕事が、自分の将来の職業として最適かどうかを考えて、自分のキャリアにとって後悔のない選択をしていきましょう。

引用元
厚生労働省:今後の高齢化の進展 〜2025年の超高齢社会像〜

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