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特集・コラム 2023-07-21

作業療法士の就職先は?就職先別業務内容や魅力を紹介

作業療法士とは国家資格で、国から認められて作業療法を行う医療技術者です。ここでは、作業療法士についての就職先はもちろん、各就職先別の業務内容やアプローチの対象、また就職先を選ぶ上でのポイントなどを紹介していきます。

作業療法士の就職先を分野別に紹介

作業療法士の就職先には、病院・精神病院やクリニックなどの医療施設のほか、身体障がい者・精神障がい者福祉施設・児童養護施設などの福祉施設、介護老人保健施設や老人ホーム、デイサービスなどの介護施設、司法・行政など多岐にわたります。

具体的にどのような業務をしているのか、説明していきましょう。

医療施設

作業療法士の主要な就職先は、総合病院や大学病院・精神病院・クリニックなどを含む「医療施設」です。医療施設について、それぞれの詳しい業務内容を紹介していきます。

総合病院・大学病院

総合病院や大学病院では、整形外科・精神科・心療内科・小児科に所属し、急性期・回復期・慢性期と、幅広い患者に対して業務を行ないます。また、乳児から高齢者、健常者や障がい者など、対応する患者の幅も広いことが特徴です。

患者一人の症状や目標に応じた機能回復訓練を行なうため、医師や看護師などそれぞれの分野の専門家と情報交換を行なうことも特徴となります。

精神病院

精神病院では、総合失調症やうつ病・認知症などの疾患を持つ患者が対象です。このような疾患の患者に対し、リハビリや精神面のサポートをします。

特に、精神面のサポートでは患者からの信頼が重要です。じっくりと時間をかけて患者と向き合い、気持ちに寄り添った関わりをすることが一番のポイントといえるでしょう。

時間をかけて信頼関係を作った上で、リハビリをすることにより、患者が日常生活を送れるようになったり、認知症の患者の場合、残存している能力の維持や向上をはかったりすることができます。

クリニック

総合病院や大学病院と比較して、クリニックは、地域のかかりつけ医としての役割も大きく、患者の多くは地域住民です。また、症状も比較的軽度であり、外来を主としているのも大きな特徴。クリニックでは診療科目・整形外科・神経内科・心療内科・小児科などに勤務しています。

福祉施設

作業療法士の就職先として、身体障害者法福祉施設・神福祉法関連施設・児童福祉施設などの福祉施設があります。福祉施設について、それぞれの業務内容などを見ていきましょう。

身体障害者福祉施設

身体障害者福祉施設では、事故や病気、先天性の疾患などで身体に障害がある人たちを対象に、 リハビリテーションを行ないます。日常生活や社会復帰など、利用者が自立した生活を送れるように機能訓練をするだけではなく、就労に向けた作業訓練など幅広くサポートしていきます。

精神障害者福祉施設

精神障害者福祉施設では、精神障害のため家庭で日常生活を営むのに支障がある方を、日常生活を送っていけるようにサポート。気分の落ち込みや落ち着かないなどの心の状態をヒアリングしながら、その人に合わせた運動や、実際の生活動作などの作業計画を立てます。

児童福祉施設

児童福祉施設では、発達障害に対する専門的な知識を生かし、個別支援計画の作成をします。また対象が児童であるため、時には遊びを通した療育・支援・訓練などを行なっていくことも必要です。子どもや、保護者との高いコミュニケーション能力も求められます。

介護福祉施設

作業療法士の就職先として、介護老人保健施設・特別養護老人ホーム・デイサービスセンターなどもあげられます。それでは、それぞれの業務について詳しく説明していきましょう。

介護老人保健施設

介護老人保健施設は、身体や認知面で介護を必要とする利用者が対象です。

業務内容としては、必要な機能訓練や専門的なリハビリを行ないますが、時には介護士やご家族に対して、介助方法やリハビリのやり方の指導もします。利用者が在宅で暮らせるようになることを目的とするため、他業種スタッフとコミュニケーションをとることも必要となります。

特別養護老人ホーム

特別養護老人ホームは、身体や認知面で介護を必要とする要介護度3以上の高齢者が対象です。

業務内容としては、介護老人保健施設と違い、利用者の多くが生涯にわたり介護が必要なことから、現状での身体能力の維持や機能低下防止を目的としてリハビリを行なうのがメインです。

個別の訓練から集団で行なうリハビリまでを実施し、場合によっては、ベッドや車いすなどを本人の状態に合わせて選定することもあります。

デイサービスセンター

デイサービスセンターでは、自宅で生活している要支援や要介護状態の高齢者を対象にしています。

業務内容としては、自宅からの送迎や機能訓練のリハビリ指導、レクリエーションや運動などがあります。利用者の自宅での自立した生活や、ひきこもりによる孤立感の解消などを目指します。また、自宅でのおもな介護者の負担を軽減することも、大きな目的のひとつです。

訪問リハビリテーション

訪問介護は、利用者の自宅などへ直接出向き、リハビリを行ないます。基本的に単独での行動になるため、リスク管理・緊急時などには、すべて一人で対応しなければいけません。

医療施設や介護老人保健施設と併設したところが多く、退院・退所した利用者を対象に、今後家族と暮らしていく環境で必要なリハビリ・評価・日常生活動作訓練を行ないます。

行政|保健所など

作業療法士は、医療施設や福祉施設、介護施設にとどまらず、公務員として行政でも活躍しています。

職場としては主に、保健所や市役所・町役場などの介護福祉課や障害福祉課などがあります。行政での作業療法士の業務内容は、高齢者や障がい者、さらにその家族からの健康相談、また、乳幼児健診における障害や発達障害などの早期発見・早期療育などです。

養成校の職員

作業療法士の養成校やリハビリ関連の学部や学科のある大学・専門学校の教員として働くこともできます。

教員として働くためには、5年以上の現場での臨床経験・専任教員養成講習会を修了していること、または大学・大学院において教育学に関する科目を4単位以上修めていることが必要です。

企業|医療機器・リハビリ機器などの開発・販売

現場での経験を活かし、医療機器やリハビリ機器・福祉用品を扱う企業へ転職する方もいます。業務内容は、病院や施設への営業・製品の説明・指導などがあり、間接的に患者をサポートする形が多いです。

作業療法士の就職先の選び方

では、たくさんある就職先の中から、どのようにして自分に合ったところを選んでいけばよいのでしょうか。ここからは、就職先を選ぶ上でのポイントを紹介していきます。

どのような人をサポートしたいか

まずは、どのような患者をサポートしたいかです。今まで紹介してきたように、選ぶ就職先によって作業療法士がサポートする対象者は違ってきます。また、より多くの患者を支援し医学的知識を増やしたいか、一人の患者とじっくりと向き合いたいかなども、就職先を選ぶ際のポイントです。

教育・研修制度などは自分に合っているか

新卒で初めて作業療法士として働く場合には、教育・研修体制が整っているかも重要です。今後キャリアを積んでいく上で、新人の頃に経験したことや学んだ知識・技術は欠かせません。実際に職場の見学へ行ったり、ホームページなどでしっかり調べたりしておきましょう。

作業療法士は機能訓練指導員としても働くことができる

機能訓練指導員とは、機能訓練・リハビリの専門家のことです。現行の法律では、介護福祉施設などに1人以上の配置が義務付けられています。

ただし、「機能訓練指導員」という資格は存在せず、その役割を意味する職種名です。目指すためには、看護師または准看護師・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・あん摩マッサージ指圧師・柔道整復師・鍼灸師の7つの資格のいずれかが必要です。

引用元
日本機能訓練指導員協会

自分の将来を見据えて就職先を選ぼう

作業療法士は医療施設での就職が半数を占めていますが、福祉施設や介護老人施設で働いている人たちも多いです。

幅広い分野で働ける分、支援する対象により、身に着ける知識や技術も異なってきます。どのような人に対して、どのように寄り添いたいかを明確にした上で、将来を見据えた就職先を選んでいきましょう。

引用元
厚生労働省 職業情報提供サイトjobtag|作業療法士
日本機能訓練指導員協会

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