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特集・コラム 2024-09-24

グループホームに就職・転職!志望動機や面接対策、採用される人物像について紹介

日々高齢化が進む日本で、多様化する高齢者向けの介護施設。各施設の入居者が必要とする介護レベルに応じて、入居対象となる施設も異なってきます。中でも認知症を患った高齢者へ特化し、日常の生活を共同で送りながら症状の進行を遅らせることが目的の「グループホーム」は、通常の老人ホーム・介護施設には無い特徴があります。

グループホームへの就職の面接では、その特徴を十分に把握しておくことが重要です。

グループホームの特徴

グループホームは認知症の高齢者に特化した介護施設です。少人数で家族のような共同生活を送ることで、病気の進行を遅らせることが目的のため、比較的軽度の認知症患者が入居します。スタッフの役割は、高齢者が主体となって生活することをサポートし、緊急時には認知症に対して正しい知識をもって対応することが求められます。

グループホームの具体的な業務内容は以下のとおりです。

・身体介助:食事・入浴・食事など
・生活援助:料理・選択・買い物など
・ケアプランの作成:利用者の状態を確認しながらケアプランを作成
・レクリエーションの考案・実施:認知症対策の効果があるレクリエーションをおこなう
・夜間の見回り:見守り・排泄介助・緊急時の連絡など

入居者ができないことをサポートするのが、グループホームの仕事です。あくまでも入居者の自主性を尊重するのが、ほかの介護施設との大きな違いだといえます。

グループホームの志望動機を書く際の3つのポイント

グループホームへの転職を希望する際には、履歴書に志望動機を書いて提出します。志望動機の基本は、結論・理由・入職後の展望の順番に沿って書くことです。

ただし、グループホームの勤務経験がない方だと、志望動機の書き方に迷ってしまうことも。ここでは、グループホームへの転職で効果のある志望動機の書き方を紹介します。

1.施設で働きたい具体的な理由について書く

なぜグループホームで働きたいのかという理由を書くことは、面接官に就職・転職に向けた自分のやる気を効果的にアピールするために重要です。また、志望動機を書くときはグループホームの会社の企業方針や施設の雰囲気について言及できるとなおいいでしょう。

会社の理念や職場の雰囲気について触れることで、効果的に熱意を伝えられます。

2.今後のキャリアプランの展望について書く

グループホームへの転職に成功した場合に、自分が職場でどのようなキャリアプランを描いているのかを詳細に記載することで、転職に対する本気度を見せられるでしょう。

これまでのキャリアにも触れながら、職場でどう実現したいのかを記載します。

目標やキャリアプランを明示することで、面接担当者に好印象を与えられるでしょう。

3.自分が持っている強みをどう活かせるのかPRする

志望動機には心情ベースのやる気や自己PRだけでなく、事実ベースのキャリアや資格などを列挙しながら、職場でどのような役割を果たせるのかをPRすることも大切です。

自分本位ではなく、あくまでも転職を希望するグループホームの中で、自分のこれまでのキャリアや資格、知識をどう活かしていくつもりなのかをまとめてみましょう。

介護職員としてグループホームへ就職する際の志望動機・例文

以下に紹介するのが、グループホームへ就職・転職する際の志望動機の例文です。

「私が貴社で働きたいと思った理由は、学生時代にグループホームでボランティアした経験からきています。私は大学在学中に、夏休みを使って近所のグループホームでボランティアをしていました。

その時に献身的に働いている職員の方を見て、自分もこのような働き方がしたいと感じたのです。前職は全く別の業界ではありますが、今回転職するにあたり、過去のボランティア経験を思い出し、今回貴社への入社を志望させていただきました。」

この例文のポイントは、実際に自分が体験したボランティア経験を書いていることです。ありきたりな志望動機を書くのではなく、このように実体験を交えることで、志望動機がより真実味のあるものとなります。

「私は、これまでグループホームで培ってきた認知症ケアのスキルを磨きたいと考え、貴施設を志望しました。当方はご利用者様との相互コミュニケーションに重点を置き、ご利用者様の心身状態の安定を目指してケアをしている貴施設の理念に共感しております。

お一人おひとりの状態に合わせたご利用者様との接し方やレクリエーションの考案・実践など、コミュニケーションを大切にした認知症ケアを実践したいと考えております。

これまで培ってきた認知症ケアの知識や経験を活かしながら、現場スタッフの皆さまと協力しながら、よりご利用者様に寄り添った介護サービスを提案したいと思っています。」

この例文のポイントはグループホームでの自分の経験や知識をアピールしつつ、グループホームの理念に共感し、よりよい介護サービスの提供に向けての意欲を示しています。自分の知識やスキル、経験をどのように活かせるのかをアピールすることが大切です。

グループホームの就職面接で気をつけること

通常の老人ホームや介護施設とは違い、グループホームの目的は「生活の支援」です。そのため、あまり堅い雰囲気を出すよりは、物腰が柔らかい雰囲気のほうが印象は良くなるでしょう。

たとえば、「献身的に介護して利用者の皆さんの役に立てるように」という意気込みよりも、「一人ひとりの利用者の個性に合わせて対応したい」や「認知症について勉強しながら、利用者の力になりたい」といった表現をすることで、面接担当者に与える印象も大きく変わってくるはずです。

就職面接で何よりも大切なのは、利用者に寄り添う心を見せることであり、そのために自分も一緒に成長していきたいという前向きな姿勢をアピールすることです。面接官も現場出身者だったり現役のスタッフであったりすることが多いため、グループホームの特徴をよく理解したうえで面接官が共感できるような受け答えができれば有利になります。

加えて、認知症に対しての理解が十分に伝わるようにアピールすることを忘れないようにしましょう。転職の場合は、今まで認知症患者に対してどのように対応してきたか、できるだけ詳しく伝えることで、面接官はあなたに対して興味を持ってくれるはずです。

グループホームで採用されやすい人物像

グループホームで採用されやすい人物像は、以下の3つのポイントにまとめられます。

・現場でのチームワークを重要視する人
・常に利用者に寄り添った対応がとれる人
・中長期的に働いてくれる見込みがある人

グループホームは多種多様な職種のスタッフと協力して働く職場です。コミュニケーションを円滑にとることができ、お互いのフォローし合える人材が求められています。

また、認知症への理解があり、利用者に寄り添うことができる方も求められるでしょう。利用者との距離が近いからこそ、相手を尊重した行動をとることが重要となるためです。

グループホーム利用者は、長期的に施設に入居しているケースが多いです。中長期的に働ける人材を採用しないと、担当者が頻繁に変わって利用者のストレスになる可能性も。

スタッフや利用者を尊重して、チームワークをとれる方は採用されやすいでしょう。

履歴書と職務経歴書は必ずセットで提出しよう

グループホームなど、介護福祉業界の就職となると職務経歴書を準備しない人がいますが、就活としてエントリーする際は、必ず履歴書と職務経歴書はセットにして提出しなければなりません。

一般企業へのエントリーとなると、職務経歴書を省くケースはほとんどありません。しかしながら介護業界を希望する人は、パソコン操作が苦手な人が多いからかもしれませんが、職務経歴書を作成していない場合が少なくないのです。

これは逆説的に捉えるとチャンスでもあります。しっかりとした職務経歴書を作成して提出するだけで、ほかの求職者と差別化ができる可能性があるからです。

自分自身が採用担当者だったらと考えてみていただきたいのですが、履歴書だけを送ってくる求職者と、履歴書と職務経歴書の両方をしっかりと作成して送ってくる求職者、いったいどちらの求職者と会ってみたいと思うでしょうか。それは当然後者ですよね。

そのため、しっかりと職務経歴書を作成すれば、履歴書の中でOAスキルがありますと記載するよりも、説得力のあるパソコンスキルのアピールにもなるのです。

グループホームの介護職の求人を見つけるのにおすすめの方法

グループホームなどの介護福祉の仕事はたくさんありますが、数多くある求人の中から自分に合った職場を見つけるのは難しい作業です。ここでは、グループホームの求人を見つけるのにおすすめの方法について紹介します。

介護福祉に特化した転職エージェントを利用する

数多くあるグループホームの中から自分の希望に沿った求人を見つけるには、介護福祉業界に特化した転職エージェントを利用するのがいいでしょう。豊富な求人や過去の知見をもとに、自分に合った求人を提案してくれる可能性が高いといえます。

給与水準や福利厚生・雇用形態など、希望にマッチした求人を提案してくれるでしょう。

はじめての就職・転職活動で右も左もわからない、という方におすすめです。

転職満足度が高く案件数が豊富な求人サイトを利用する

グループホームの求人が数多く掲載されている、求人サイトの利用もおすすめです。自分自身で給与水準や福利厚生・雇用形態に加え、実際の職場の雰囲気を写真や動画で紹介していたり、土日休みや夜勤ありなど、細かく検索条件を設定できたりする求人サイトもあります。

中でも求人サイトのリジョブは、都道府県別や雇用形態別・特徴別に自分に合った求人をリサーチできるのが特徴です。自分に合った求人を見つけるのにピッタリだといえます。

リジョブ:介護職の求人・転職・募集

グループホームに就職するための志望動機と面接対策をしっかりと準備しておこう!

この記事では、グループホームの特徴・志望動機を書く際の3つのポイント・志望動機の例文・就職面接の注意点、採用されやすい人物像やおすすめの求人探しの方法について紹介しました。

グループホームはスタッフ同士のチームワークや利用者への理解があり、職場で長く勤める意思を表明している人の方が採用されやすい傾向があります。

志望動機には、グループホームで働きたい具体的な理由やキャリアプランの展望、自分自身の知識やスキルをどのように活かせるのかを効果的に書くことが重要です。

また、履歴書と職務経歴書を両方提出すると、パソコンスキルをPRできるでしょう。

グループホームへの就職・転職を果たすなら、求人サイトのリジョブで求人をリサーチするのがおすすめです。雇用形態・福利厚生の充実度・夜勤専従・研修制度の有無・副業・Wワークの可否など、これらの特徴別に気になる求人を探すことができます。

希望する求人が見つかりやすいので、転職満足度は98%※と非常に高いサービスです。

自分に合ったグループホームへの就職・転職したいと考えている方におすすめですよ。

※転職満足度98%|リジョブ経由で採用された1,242名を対象に実施した満足度自社調査より(実施期間:2023年2月8日〜2023年3月8日)

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