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特集・コラム 2024-08-21

ケアマネで年収1000万円は可能? 給与アップを目指せる6つの方法を紹介

介護支援専門員(ケアマネジャー)は、要介護者や要支援者のケアプランを作成し、ケアサポートして、関係者や機関と連絡を取り合う重要な職業です。介護支援専門員を目指す方の中には、「年収で1,000万円も稼げるのか知りたい」と考える方もいるでしょう。

実は、介護支援専門員の平均年収は1,000万円を超えませんが、目指せる方法もあります。

本記事では、介護支援専門員の年収や年収1,000万円を目指すための方法、年収をアップさせるための考え方について紹介します。加えて、よりよい職場の探し方や履歴書・面接のポイントについても解説しているので、介護支援専門員になりたい方は必見です。

介護支援専門員で年収1000万円は可能?

介護支援専門員として働く上で、年収1,000万円以上を目指したいという方もいるでしょう。実際の平均年収・月収、他の職種と比べてみてどうなのでしょうか。また、年収1,000万円を達成するためには、どのような方法が考えられるのでしょうか。

介護支援専門員の収入の水準と年収1,000万円への鍵をチェックしてみましょう。

介護支援専門員の給与はどれくらい?

厚生労働省が発表している『令和4年度 介護従事者処遇状況等調査結果』によれば、介護職員処遇改善支援補助金を取得している事業所での介護支援専門員の平均月収は常勤の方で36万1,770円で、非常勤の方で25万710円でした。

同じく厚生労働省が運営している職業情報提供サイトjobtagでは、全国平均の年収が421万6,000円とでており、年収1,000万円以上稼いでる方は多くないと推測できます。

引用元
厚生労働省:令和4年度 介護従事者処遇状況等調査結果
職業情報提供サイトjobtag:介護支援専門員/ケアマネジャー

施設ごとの給与の違いとは?

介護支援専門員の平均月収は、勤務している施設によっても異なるのが特徴です。

勤務施設 平均月収
介護老人福祉施設 41万4,760円
介護老人保健施設 39万7,600円
介護医療院 35万4,780円
訪問介護事業所 36万4,940円
通所介護事業所 31万3,480円

 

引用元
厚生労働省:令和4年度 介護従事者処遇状況等調査結果

このように、勤務先の施設の種類によって平均収入は大きく変わることがわかります。

他の職種との給与の違いとは?

他の介護職と介護支援専門員の給与の比較は以下のとおりです。

職種 平均月収
介護職員 常勤:31万7,540円

非常勤:20万9,540円

生活相談員・支援相談員 常勤:34万2,330円

非常勤:30万6,260円

理学療法士、作業療法士、 言語聴覚士又は機能訓練指導員 常勤:35万4,770円

非常勤:23万7,260円

 

引用元
厚生労働省:令和4年度 介護従事者処遇状況等調査結果

他の介護職よりも常勤の平均月収が高く、比較的収入が高い職種だといえます。

介護支援専門員で年収1000万を目指すには?

介護支援専門員の平均年収は421万6,000円です。年収1,000万円以上を稼いでいる被雇用者数は少ないことがわかります。そのため、年収1,000万円以上を稼ぐためには、事業所を自分で運営したり、副業したり、新しいビジネスに活かしたりする視点が必要です。

ここでは、介護支援専門員が年収1,000万円以上を目指すための方法を紹介します。

独立して居宅支援事業所を設立する

主任介護支援専門員の資格を保有していれば、居宅支援事業所を開業できます。

管理者として常勤の主任介護支援専門員が1名、介護サービスに従事する常勤の介護支援専門員が1名(管理者と兼務可)という人員配置基準が定められており、主任介護支援専門員であれば、実質的に1人からでも居宅支援事業所を開業できるのが特徴です。

ただし、対象者35名につき、介護支援専門員1名ずつ増やしていく必要があります。

自分で事業所を運営できるので、やり方しだいでは一気に収入がアップするでしょう。

引用元
東大阪市:居宅介護支援にかかる人員及び設備基準について

副業をする

介護支援専門員は専門知識とスキルをもった介護人材です。その知識をブログやYouTube、X・InstagramのようなSNSで発信して副業で稼いでいくのもいいでしょう。

フォロワー数や視聴者数を稼げれば、副業としてお金を稼ぐことも可能です。自分の専門分野や好きなことを発信していく中で、お金も稼げるのは魅力的だといえます。

また、介護福祉分野の専門ライターとしてスキマ時間で稼ぐという手もあるでしょう。

時間や場所に縛られない収入源を確保するために、挑戦してみてはいかがでしょうか?

介護支援専門員が給与アップを目指せる6つの方法とは?

介護支援専門員の平均収入の水準から考えると、自分でビジネスや副業をしても年収1,000万円以上を稼ぐのは難しいかもしれません。ただし、特定の方法をとることで、一般的な介護支援専門員よりも稼げる人材を目指すことは可能です。

給与アップの方法を知って、より高収入の介護支援専門員を目指しましょう。

1. 業務に役立つ資格を取得する

介護支援専門員の収入アップを目指すためには、介護福祉士や社会福祉士など、介護支援専門員にプラスアルファの専門資格を取得する方法がおすすめです。

資格を取得すれば、資格手当や昇給などにつながる可能性があります。有効な資格をもって転職活動にのぞめば、より高い給与の求人が見つかる可能性も。

業務や給与アップに役立つような有益な資格の取得を目指してみてはいかがでしょうか?

介護福祉士と社会福祉士の仕事の概要については、以下の記事で紹介しています。
介護福祉士の資格とは?|資格の内容や仕事内容について徹底解説
社会福祉士になるにはどうすればいいの?|社会人から社会福祉士を目指すには

2. 主任介護支援専門員の資格を取得する

介護支援専門員として一段階上のキャリアを目指すなら、主任介護支援専門員の資格を取得するのもおすすめです。前述したとおり、居宅支援事業所の開業も可能になります。

主任介護支援専門員は、現場の介護支援専門員に助言・指導するリーダー的な立場です。

専任の介護支援専門員として5年以上の職務経験を積めば、主任介護支援専門員の研修の受験要件を満たせます。そのほかにも、主任介護支援専門員として地域包括支援センターに配置されている方や、該当する都道府県が妥当と認める方でも受験要件を満たせます。

各市区町村によって研修内容が異なるので、自分が該当する自治体のホームページをチェックしましょう。

引用元
内閣府:主任介護支援専門員の概要
東京都介護支援専門研究協議会:令和6年度東京都主任介護支援専門員研修の実施について

3. 管理職へ昇進する

職場での実績が評価されると、ほかのスタッフを管轄する管理職を任されることがあります。役職に就くことで役職手当がもらえ、基本給がアップするでしょう。

スタッフの面倒を見なければならない機会が増え、現場の責任者としてのプレッシャーが増える可能性がありますが、給与とやりがいの面でメリットが大きいです。

管理職に昇進するためには、長く勤めたり、転職したりする方法が考えられます。

4. 勤務年数を増やす

1つの職場での勤務年数を増やしていくと、長年の功績や実績が評価されて管理職に昇進できる可能性があるほか、勤続年数にともなって賃金が増えていくでしょう。勤続年数が長ければ長いほど、退職時にもらえる退職金の額も大きくなるのが一般的です。

自分に合った職場を見つけて中長期的なプランで就職してみるのもおすすめです。

5. 働き方を変える|居宅から施設へ

介護支援専門員が働く場所には居宅と施設の2つのタイプがあります。

施設で働く介護支援専門員は現場の介護スタッフとして働く機会もあり、夜勤や残業をすることで手当がもらえて収入アップが見込めるでしょう。

居宅の介護支援専門員として働いている方は、施設の介護支援専門員として働くことも視野に入れることで、効果的に収入アップを目指せると考えられます。

6. より条件の良い事業所に転職する

職場経験を積んでスキルや知識、関連資格を取得したら、今よりも収入アップが見込める条件の良い職場に転職することも視野に入れるのがおすすめです。

スキルや経験を積んでいる人ほど労働市場で高く評価されるため、いざ転職してみると前の職場よりも格段に収入がアップした、というケースも多くあります。

職場の待遇に不満があるなら、転職も視野に入れて行動してみてはいかがでしょうか?

より条件の良い職場を探すには?

介護支援専門員として満足して働いていくためには、自分に合った好条件の職場を見つけることが重要です。しかし、自分ひとりで好条件の職場を見つけだすのは難しいもの。

ここでは、理想的な介護支援専門員の職場を見つけるための2つの方法を紹介します。

転職エージェントを利用する|介護福祉分野に強いエージェントがおすすめ

介護福祉業界に強みがある転職エージェントを利用すると、自分が希望する条件に沿った介護支援専門員として活躍できる職場が見つかる可能性が高いです。雇用形態や給与形態、福利厚生など、自分が探し求めている条件の求人を探してくれます。

自分ひとりで求人探しをするのが不安だという方におすすめです。

求人サイトで探す|介護福祉分野に強い求人サイトがおすすめ

転職エージェントで求人探しをする方法以外にも、介護福祉業界に強みのある求人サイトを有効活用する方法もあります。この方法で求人探しをするのは、自分自身で希望する条件を詳細に設定した上で、一つひとつの求人をじっくりと吟味できる点が強みです。

また、求人サイトによっては職場の雰囲気がわかる写真や実際のスタッフから寄せられたレビューを確認できるものもあり、自分に合った職場探しにぴったりです。

求人サイトのリジョブは、介護福祉分野に特化した求人サイト。豊富な介護求人の中から、詳細条件から自分に本当に合った求人をリサーチできるのがポイントです。

転職満足度は98%※というサービスで、ユーザー満足度の高さが魅力だといえます。

リジョブ:ケアマネジャーの求人・転職・募集

※ リジョブ経由で採用された1,242名を対象に実施した満足度自社調査より(実施期間:2023年2月8日〜2023年3月8日)

介護支援専門員の履歴書で押さえておきたいポイントとは?

介護支援専門員として希望する職場に就職するためには、採用担当者に好印象を与えられる履歴書を書く必要があります。具体的には、以下のポイントを押さえましょう。

・介護支援専門員になりたい動機と職場への志望動機
・自分自身の強みと自己アピール
・どのように働いていきたいかの意思表明

まずは介護支援専門員として働きたい動機や志望する職場に就職したい動機を矛盾なく記載することが大切です。そうすることで、自分の誠意や仕事に対する思いが伝わります。

また、これまでの職歴やスキルを含めた自分自身の強みをPRすることも重要です。

最後に就職後に自分がどのように仕事にコミットし、施設に貢献していきたいのかの想いを記載することで、採用担当者に好印象を与えられる履歴書が作れるでしょう。

介護支援専門員の面接で好印象を与えるには?

介護支援専門員の面接で、面接官に好印象を与えるためのポイントは以下のとおりです。

・業界・企業リサーチをおこない面接に備える
・自分の意見をハッキリと話すようにする
・志望動機と自己PRに矛盾がないかチェックする
・清潔感のある服装・身だしなみを心がける

面接で質問に答えるためには、介護業界や職場の入念なリサーチをおこない、ハキハキと通る声で、矛盾なく志望動機と自己PRをおこなうことが重要だといえます。

また、最低限のマナーとして清潔感のある服装と身だしなみを心がけましょう。社会人にふさわしくない服装や身だしなみで面接を受けると、マイナスの印象を与えかねません。

これらのポイントを意識した上で、介護支援専門員の面接にのぞみましょう。

年収1000万を目指してできることから始めよう

この記事では、「介護支援専門員として年収1,000万円以上稼げるのか?」という疑問に対して、介護支援専門員の平均年収や収入アップの方法などの点をお答えしました。

介護支援専門員の平均年収は421万6,000円で、年収1,000万円には程遠いのが現状です。

しかし、主任介護支援専門員として居宅支援事業所を開業したり、スキマ時間を利用して副業で稼いだりすることで、収入がアップする可能性があります。また、資格取得をしたりして、より給与水準の高い職場に転職したりすることも可能です。

介護支援専門員として自分に合った求人を見つけたいなら、求人サイトのリジョブを利用するのがおすすめです。豊富な求人数の中から雇用形態や給与体系、福利厚生などの詳細な条件を設定し、自分とマッチした求人が見つけられる可能性が高い求人サイトです。

副業・WワークOKや週休2日制、インセンティブありの求人など、より副業にコミットできたり、基本給にプラスアルファの収入が得られたりする求人も検索できます。

ぜひリジョブで自分に合った求人を探して、介護支援専門員になるという夢を叶えてください。

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